黒田涼の「ヴィジュアル版 江戸城を歩く」を読んだ感想

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江戸城(皇居)周辺は何度か歩いているが、本書を読んで、見過ごしている場所が多々あることに気が付いた。いつか、本書を片手に江戸城を歩きたい。

江戸城はとても規模の大きな城だった。

江戸城はもっと大きな広がりを持っていました。
江戸城総構えと呼ばれる城郭全体は、現在の東京都千代田区と中央区のほぼ全域にもわたる巨大なものだったのです。
今も残る外堀などがその外縁となるのですが、こうした場所のあちこちに、江戸城を偲ばせる遺跡が今も数多く残っています。引用元:黒田涼「ヴィジュアル版 江戸城を歩く」p3

そして、徳川家康が江戸に入ったころの様子というのがとても興味深い。

現在の江戸城の目の前は海だったのです。
その台地の東側には平川と石神井川という比較的大きな二つの川があり、この川が運ぶ土砂によって、今の銀座などにあたる江戸前島という砂州が作られ、江戸城が作られる場所の目前を南北に伸びていました。引用元:黒田涼「ヴィジュアル版 江戸城を歩く」p223-p224

この江戸城だが、現在の基礎を作り上げた人物として、太田道灌が有名だが、江戸そのものが交通の要衝だったため、現在の江戸城の地には、豪族の館が築かれた。

12世紀の頃、最初に館を築いたのが、江戸氏(関東平氏の秩父氏の分かれ)で、江戸重継が館を築き、地名を取って江戸氏を名乗るようになる。源平合戦の折には、当初平氏についたが、房総方面から攻めあがってきた源頼朝に帰順した。遺構は発見されていないが、現在の本丸あたりと思われる。

14世紀になると、江戸氏は拠点を世田谷区の喜多見に移す。

15世紀になり、茨城県古河市に拠点を置いた足利氏と、鎌倉に拠点を置いた上杉氏とが争うようになると、旧利根川ラインを境に各地に城ができるようになる。

こうした中、上杉氏の家宰の家に生まれた太田道灌が防衛線の最南端を守るために築いたのが江戸城だった。築城は1456年(康正2年)で、翌年には完成する。子城、中城、外城の3つから成り立っていたというが、遺構はわからない。中心の中城は本丸にあったと想像される。

1486年(文明18年)太田道灌が上杉定正によって謀殺されると、上杉氏の一族が入る。

1524年(大永4年)北条氏綱に攻められ、あっけなく落城。

1590年(天正18年)徳川家康の家臣・戸田忠次が江戸城を落とす。徳川家康の入城が8月1日(八朔の吉日)だったため、八朔の祝賀行事が重要視されるようになる。

その後、徳川家康による建設が始まるが、まずは、船を城近くまで引き入れるために、道三堀の開削、神田上水の開通を行った。次いで、日本橋本町の整備を進めた。そして、旧江戸城の本丸の空堀を埋め、西の丸にあった家などを移し、1592年(文禄元年)に西の丸が一応完成。平川の付け替えも同じころに行われた。

1603年(慶長8年)徳川家康が征夷大将軍に就任すると、天下普請が始まる。神田山が削られ、日比谷入江が埋め立てられ、掘割が整備される。その後、本格的な整備工事に入る。

1607年(慶長12年)最初の天守閣が今の本丸のほぼ中心に作られる。

2代将軍・徳川秀忠の時代になると、神田川の開削、天守の建て替え、門の整備が進められる。

以後、完成するのが、3代将軍徳川家光の時代の1638年(寛永15年)、50年近い年月をかけて作り上げられた。

1657年(明暦3年)振袖火事で天守閣が焼け落ちると、再建されることはなかった。江戸城はよく焼け、明治維新のころには、本丸、二の丸は建物がなかった。

目次

はじめに 江戸城は東京の土台
1 埋もれていた江戸城 虎ノ門から新橋
  ビルの谷間に眠る江戸城の痕跡を探す
2 巨大土木工事だった天下普請 飯田橋から四谷
  江戸城外堀に残る見附・枡形の跡を訪ねる
3 東京の心臓部を作り出した大工事 お茶の水から飯田橋
  江戸城の防備や水運に役立った人口の川をたどる
4 消えた最初の堀、高架下の石垣 日本橋川
  首都高速道路に覆われた江戸城外堀をたどる
5 江戸城屈指の美しさ 桜田門と日比谷周辺
  霞が関・丸の内に隣接する内堀周辺を歩く
6 銀座もまた江戸城の産物 銀座・京橋
  碁盤の目状に作られた計画都市・銀座を歩く
7 大火で大改造された江戸 両国橋からお茶の水
  振袖火事で大きく姿を変えた新開地を歩く
8 江戸の生活を支えた水道網 四谷から溜池
  江戸城構築の要のひとつ、水道網にちなむ場所を巡る
9 壮大な門のオンパレード 大手門から田安門
  かつての偉容を今に伝える江戸城の門を巡る
10 都内屈指の桜巡りコース 桜田門から北の丸
  四季それぞれの景色が楽しめる江戸城の西側を歩く
11 都心のオアシスから皇居内へ 皇居外苑と西の丸
  今も残る江戸城の遺構、三つの櫓を見て回る
12 見所満載!江戸城の核心へ 皇居東御苑(江戸城本丸、二の丸、三の丸)
江戸城の歴史 九百年の歴史を積み重ねた巨城
江戸城散策お役立ちスポット&サービス
江戸城年表
参考書籍
あとがき 東京は江戸城の賜物 天守閣再建で元気な日本に

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