北原亞以子の「深川澪通り木戸番小屋 第2巻 深川澪通り燈ともし頃」を読んだ感想とあらすじ

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覚書/感想/コメント

深川澪通り木戸番小屋の第二弾で、中編が二編。

第一話の話の流れで、第二話が構成されている。第二話では、その後の政吉が簡潔に描かれている。第一話で、今後どうなるのかと思いきや、第二話にうまく絡めている。

前作同様、笑兵衛、お捨ての木戸番夫婦はスーパーマンのような活躍をするわけではない。

相談や悩み事を持つ人と一緒におろおろするだけなのであるが、親身になって事に当たってくれるのである。

ただ、それだけのことであるのだが、現代において親身になって一緒におろおろしてくれる人がどれだけいるだろうか?

いわゆる人情の話になるのだが、こういう木戸番夫婦の人情なら悪くないと思う。

内容/あらすじ/ネタバレ

第一話 藁

政吉は三鶴の名で狂歌が本に載ることになった。そして、おきくを妻にして、煙草屋も営むことになった。順風満帆のはずだった。

しかし、狂歌にのめり込む政吉は店の方をおきくと雇いの勘太に任せっきりにしてしまい、夫婦の溝が広がっていく。狂歌の方も三鶴の名で本を出そうという版元が現れるが、すんなりとは事が進まない。

そうこうしているうちに、おきくが逃げてしまう。政吉の人生は転げ落ちるように崩壊していく。

第二話 たそがれ

お若とおえいは昔からのなじみであった。お若は腕の良い仕立屋である。妻子のいる綱七といい仲であったが、この頃はその仲にも溝ができはじめていた。

知り合いのおとよも嫁ぎ先での生活がしっくりといっていなかった。おとよの弟の三次郎が、そんな姉の姿をみて姉のためにがんばろうとする。一方、おえいは連れの仁吉が働かずにいるため、不満をもっている。

それぞれに問題を抱えながら生活する人間を描く。

本書について

北原亞以子
深川澪通り燈ともし頃
講談社文庫 約四六〇頁
中編二編
江戸時代

目次

第一話 藁
一大事
祝宴
朝帰り
朝寝の死
不満
崩壊
明りの色
絶縁
燈ともし頃

第二話 たそがれ
夕立
しじまの鐘
澪通り
嵐のあと
心のしみ
怪我
姉弟
長い道

登場人物

お捨
笑兵衛
弥太右衛門

第一話藁
政吉(三鶴)
おきく
勘太
明石屋平左衛門(宵張朝寝)
桝蔵(目上瘤成)
丸屋甚八
おうた

第二話たそがれ
お若
綱七
おえい
仁吉
おとよ
三次郎
葛西屋吾兵衛

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