北原亞以子の「深川澪通り木戸番小屋 第1巻」を読んだ感想とあらすじ

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覚書/感想/コメント

第17回泉鏡花文学賞受賞受賞作品

ころころと笑うお捨てと、寡黙な笑兵衛の木戸番夫婦が織りなす市井もの。

普通の庶民の抱える悩みや問題に耳を傾ける木戸番の夫婦。悩みや問題を解決するわけではないのだが、相談者が自分で解決する一助にはなっている。

結局は、この夫婦なら私を見捨てはしない、この夫婦なら私の話を聞いてくれる…。

そういう暖かい夫婦の物語である。お節介な夫婦ではない。ただ、その人柄が人の信頼を得ているのがよく分かる設定である。

何よりも、よく笑う(ころころと笑うとよく表現されている)お捨てと、寡黙だが頼り甲斐のある笑兵衛という組み合わせは、絶妙である。

内容/あらすじ/ネタバレ

深川澪通り木戸番小屋

勝次は火傷のため纏が持てなくなった元火消しである。火消しとして活躍できなくなって、自暴自棄になってしまっていた。

両国橋から

花火が好きでいつか自分の金で花火を上げたいと思っている清太郎。妻のおうのはそんな清太郎に愛想が尽きそうであったが…

坂道の冬

おていはただ幸せになりたかった。従兄弟のおちかが金持ちの娘になって幸せそうだったから…

深川しぐれ

富山に行った男の言葉を信じて待ち続けていた、おえんが病気で倒れた。

ともだち

孤独なおすまは、ある日おもんと知り合う。そして、見栄からつい嘘を付いてしまう。

名人かたぎ

年取った巾着切りのおくま。お捨ての巾着を狙うが失敗してしまう。

梅雨の晴れ間

大店の主人の囲いものとなっているおくめ。その主人の妻が亡くなったと聞いた。

わすれもの

かつて長屋に住んでいたおちせ。今はある店の女将として働いているが…

本書について

北原亞以子
深川澪通り木戸番小屋
講談社文庫 約260頁
短編集
江戸時代

目次

深川澪通り木戸番小屋
両国橋から
坂道の冬
深川しぐれ
ともだち
名人かたぎ
梅雨の晴れ間
わすれもの

登場人物

お捨
笑兵衛
弥太右衛門

深川澪通り木戸番小屋
勝次
おけい

両国橋から
清太郎
おうの

坂道の冬
おてい
おちか
卯三郎

深川しぐれ
おえん

ともだち
おすま
おもん

名人かたぎ
おくま
伝次
勝次

梅雨の晴れ間
おくめ
兼吉

わすれもの
おちせ

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