日本史論述問題の論点(古代~奈良時代)

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※テキトーに振り分けておりますので、間違っているテーマ分類があります。おいおい整えますので、ご了承ください。

縄文時代・弥生時代

社会史

生活

  • 2017年阪大:更新世(洪積世)から完新世(沖積世)への移行にともなって自然環境が変化し、日本列島には豊かな縄文文化が育まれました。自然環境の変化と関連付けながら、縄文時代における採集・狩猟・漁労のあり方について問われました。
  • 2007年京大:考古資料(遺構や遺物)を具体的な証拠として示して、縄文時代と弥生時代の主要な生業の違いが問われました。
  • 1982年東大:弥生時代のある集落の遺跡について紹介文を読み、自然環境から想像して集落がたどった興亡の歴史が問われました。

稲作

  • 1997年京大:稲作農耕は弥生時代の始まりを示すひとつの重要な事象ですが、その始まったばかりの米作りの作業は比較的完成された形態をとっていたと考えられています。播種から収穫までの当時の米作りのようすを、知られている農耕具の名を具体的に3つ用いて描写することが問われました。
  • 1979年一橋:4世紀から17世紀にいたる間の、水田稲作農業の技術的発展について、下線の部分に即して具体的に記すとともに、その農業に従事していた農民たちの村落組織の変化を、その技術的発展との関連で問われました。

古墳時代・飛鳥時代

政治史

古墳の成立について

  • 2020年阪大:大阪府に所在する百舌鳥・古市古墳群の築造年代の中心は古墳時代中期ですが、この時代において倭国は東アジア諸国・地域といかなる関係にあったのかが問われました。
  • 2014年阪大:古墳時代は大きく前期(3世紀後半~4世紀後半)、中期(4世紀末~5世紀)、後期(6世紀~7世紀)の3時期に区分できますが、前期から後期にいたる間に被葬者の性格にどのような変化が認められるか問われました。
  • 2012年京大:縄文時代から古墳時代のはじまりまでの墓や墓地の変遷を、貧富の差、身分の区別の発生や社会の発展と関連づけて問われました。
  • 1976年東大:5世紀初めごろに造られたと考えられている仁徳陵古墳のように、巨大な古墳が築造されるようになった理由が問われました。

倭の五王・雄略天皇(ワカタケル大王)

  • 2013年東大:5世紀後半のワカタケル大王の時代は、古代国家成立の過程でどのような意味を持っていたか。宋の皇帝に官職を求める国際的な立場と「治天下大王」という国内での称号の相違に留意しながら問われました。
  • 2009年阪大:「倭の五王」にかかわる考古資料や中国の歴史書をあげながら、その権力や支配の特質について問われました
  • 1994年東大:倭国の王の中国皇帝に対する対し方はどのように変化しているか、また変化をもたらした歴史的な背景を、国内・国際両面について問われました。

推古朝

  • 2010年京大:推古朝の政策とその特徴が問われました。
  • 2005年阪大:飛鳥時代には、日本史上の画期となる政治制度が始められ、新たな文化現象も起こりました。それらを関連づけて歴史上の意義について問われました。
  • 1989年一橋:近代以前の日本は、東アジア社会の一員として、他の地域と相互に影響を及ぼしあいながら、歴史を展開させてきました。次に掲げた年には、日本の対外関係史上重要な出来事が起きています。そのそれぞれについて、内外の歴史的背景と日本社会への影響を含めて説明が求められました。(1)607年、(2)894年、(3)1401年、(4)1543年

白村江の戦い

  • 2011年東大:白村江の戦いに倭から派遣された軍勢の構成と、白村江での敗戦は、日本古代の律令国家の形成にどのような影響をもたらしたのかが問われました。
  • 1992年東大:660年百済が唐・新羅の連合軍の進攻によって滅亡し、663年に白村江の決戦で大敗するまで、日本の朝廷はなぜこれほど積極的に百済を支援したのかを、国際的環境と国内的事情とに留意して問われました。

壬申の乱

  • 2001年阪大:六七二年に起こった壬申の乱の原因と、その影響について問われました。
  • 2000年京大:天武天皇の時代はどのような時代であったかを問われました。

藤原京

  • 2018年東大:中国の都城にならって営まれた日本古代の宮都は、藤原京(694~710年)にはじまるとされます。それまでの大王の王宮のあり方と比べて、藤原京ではどのような変化が起きたのか。律令制の確立過程における藤原京の歴史的意義にふれながら問われました。
  • 2018年阪大:日本古代には都の場所がたびたび変わりました。7世紀半ばから8世紀半ばにおける都の変遷について問われました。

文化史

文字の歴史

  • 2012年阪大:日本ではどのようにして文字を取り入れ使いこなしてきたのかを、5世紀から10世紀にいたる文字使用の歴史について問われました。
  • 2004年東大:古代の日本列島に漢字が伝えられ、文字文化が広まっていく過程の歴史的背景について問われました。
  • 1986年東大:日本の古代国家の形成の時期である1世紀から8世紀にかけて、国際関係における文字の受容と利用、国内統治における文字の利用を考慮しながら、文字の受容と使用の発展について問われました

宗教史

  • 2016年阪大:仏教の伝来は日本の歴史に大きな影響を与えましたが、6世紀における仏教の受容過程について問われました。

奈良時代

政治史

律令制度

  • 2021一橋:律令制下において租税のうち中央政府に治められた税目を記し、内容と徴税から納入までの過程が問われました。また荘園公領制の成立の前提として、公領における開発領主の地位の変化が問われました。室町幕府では貨幣経済の浸透や京都の支配を前提とした税目が重要な財源となりましたが、税目の名称と内容が問われました。
  • 2020年北大:大宝・養老律令により、京内に官営の市が置かれたのはなぜか、また、その市を国家が監督したのはなぜかが問われました。
  • 2020年東大:中央の都城や地方の官衙から出土する8世紀の木簡には、『千字文』や『論語』の文章の一部が多くみられる理由、および、中国大陸から毛筆による書が日本列島に伝えられ定着していきますが、その過程において、唐を中心とした東アジアの中で、律令国家や天皇家が果たした役割を問われました。
  • 2017年東大:東北地方の支配は、律令国家にとってどのような意味を持ったか、また、7世紀半ばから9世紀に、東北地方に関する諸政策は国家と社会にどのような影響を与えたかをその後の平安時代の展開にも触れながら問われました。
  • 2016年東大:郡司は、律令制のなかで特異な性格をもつ官職といわれる。その歴史的背景について問われました。また、国司と郡司とは、8世紀初頭にはどのような関係であったか。また、それは9世紀にかけてどのように変化したかが問われました。
  • 2014年東大:律令制では、その構成員に注目して国政はどのように審議されたのか、また、太政官や公卿の関与のあり方に注目して、国政の審議はどのように行われていたかが問われました。
  • 2014年京大:9世紀から10世紀には税収入の維持がむずかしくなり、財源確保に様々な方法がとられましたが、10世紀初めの変化に留意しながら9世紀から10世紀の財源確保や有力農民に対する課税の方法の変遷が問われました。
  • 2008年東大:東国は、古代国家にとって、どのような役割を果たしていたのか、また、律令国家は、内乱にどのように対処しようとしたのかを、古代の内乱の傾向を踏まえて問われました。
  • 2006年東大:奈良時代は、古くからの豪族を代表する「大伴的」なものと新しい「藤原的」なものが対立していたとする見方があります。律令制にはそれ以前の氏族制を継承する面と新しい面があることに注目して、奈良時代の政治と貴族のありかたについて問われました。
  • 2003年京大:古代律令国家の成立から終焉に至る過程を、その法典編纂の歴史に即して問われました。
  • 2002年京大:律令国家はさまざまな税目・制度によって公民の生産物を徴収し、労働力を徴発していましたが、それらはどこでどのように用いられたかを税目・制度ごとに問われました。
  • 2001年東大:奈良時代と平安時代中期で、調の課税の方法や、調が徴収されてから中央政府に納入されるまでのあり方にどのような違いがあったかが問われました。
  • 2000年東大:山陽道の駅馬が他の道に比べて多いことの背景にふれながら、律令制のもとで、駅はどのような目的で設置されたと考えられるかが問われました。また、850年に太政官は逃亡した駅子を捕らえるようにとの命令を出しましたが、なぜ駅子は逃亡したのかが問われました。
  • 2000年阪大:古代律令国家のもとで民衆には各種の税が課せられ大きな負担となりました。それらの負担の内容を説明しながら、民衆の抵抗が社会の変化を促していった事情について問われました。
  • 1999年東大:「天武の個人的経験」「古代の国際的経験」をふまえて、7世紀後半の戸籍作成の進展と、律令国家の軍事体制の特色について問われました。
  • 1998年東大:奈良時代から平安時代の地方行政は、中央政府が任命し派遣する国司を中心として運営されましたが、その下には、その地域で力をもつ豪族や有力者から採用される現地の役人が置かれ、地方行政の実務を遂行する上で大きな役割を果たしていました。現地の役人として、どのような人々が、何という役職に任命されたか、また、現地の役人の役職としての性格は、どのようなところが異なっていたか、奈良時代と平安時代後期とで分けて問われました。
  • 1991年東大:律令国家の地方制度の成立過程と、木簡が7~8世紀の歴史の研究に果たす役割について問われました。
  • 1991年京大:律令制における国司制度の大要と、平安時代にそれが変質して生じた諸現象について問われました。
  • 1990年東大:古代の農民はしばしば浮浪・逃亡を行ったため、政府がとった政策と政策の変化、そして、政策の変化の背景となる浮浪・逃亡した者たちの活動が問われました。
  • 1988年東大:律令制のもとでの郡司は、政治的・社会的にどのような存在であったが問われました。
  • 1980年東大:律令国家の軍団の制度と鎌倉幕府の御家人の制度とを比較しつつ、それぞれの軍事制度としての特色が問われました。

律令制度の動揺期

  • 2012年東大:8世紀から10世紀前半に、政府が動員する軍事力の構成や性格はどのように変化したかが問われました。
  • 2009年京大:8世紀から11世紀における国司制度の変遷を、郡司との関連をふまえて問われました。
  • 1976年東大:8世紀中ごろから11世紀の中ごろにかけて、貴族の経済的な基盤がどのように変化したが問われました。

遣隋使・遣唐使

  • 2009年東大:7・8世紀の遣隋使・遣唐使は、東アジア情勢の変化に対応してその性格も変わりました。その果たした役割や意義を、時期区分しながら問われました。
  • 2003年東大:8世紀の日本にとって、唐との関係と新羅との関係のもつ意味にはどのような違いがあるかが問われました。
  • 1985年東大:7世紀から9世紀にかけての遣隋使や遣唐使が、当時の日本の政治および文化に与えた影響が問われました。

蝦夷政策

  • 2011年阪大:日本の古代国家は東北地方の蝦夷や九州南部の隼人を服従させ支配地を拡大していきました。7世紀中葉(孝徳天皇の時代)から9世紀初頭(桓武天皇の時代)にいたる蝦夷政策について問われました

社会史

都の変遷~都市・平城京

  • 2018年阪大:日本古代には都の場所がたびたび変わりました。7世紀半ばから8世紀半ばにおける都の変遷について問われました。
  • 2013年阪大:平城京はおよそ10万人が住む政治都市であったといわれています。平城京はどのように区画され、いかなる施設が配置されていたのか、その概要について問われました。
  • 1981年一橋:平城京の市、荘園の市場、寺内町について具体的に説明しながら、古代~中世の市・町の発展過程が問われました。また、室町・戦国時代には、そうした経済発展を背景として、民衆を担い手とする文化が発展しますが、文芸の分野にそくして問われました。

相続制度の推移と女性の地位の変化

  • 1977年東大:奈良時代から戦国時代にいたるまでの相続制度の推移と女性の地位の変化の大勢が問われました。

文化史

天平文化

  • 1993年京大:東アジアの国際関係を考慮しつつ、天平文化と国風文化のそれぞれの特色が問われました。

宗教史

聖武天皇の時代

  • 2006年阪大:奈良時代は中央政界において激しい権力闘争が行われた時代でもありました。七四九(天平感宝元年)に聖武天皇が譲位してから奈良時代末までの、権力者の変遷と政策基調の変化について問われました。
  • 1998年阪大:奈良時代に東大寺大仏が造立されましたが、大仏造立に至った政治的社会的要因について問われました。
  • 1984年東大:行基の活動が最初朝廷に抑圧された理由と、その後、朝廷がのちに行基を重んじるようになった背景が問われました。
  • 1979年東大:聖武天皇による国分寺造立の事業は、7世紀後半以来の仏教の動きや、当時の政治・社会の動きとどのように関連していたかが問われました。
  • 1976年東大:東大寺が造られた事情について問われました。聖武天皇の時代です。

神仏習合

  • 2021阪大:仏教が日本列島に伝来すると、日本の神祇信仰はさまざまな影響を受け、やがて神仏習合と呼ばれる現象が現れるようになりますが、奈良・平安時代における神仏習合の展開過程について問われました。
  • 2015年東大:古来からの神々への信仰と伝来した仏教との共存が可能となった理由と、奈良時代から平安時代前期にかけ、神々への信仰が仏教の影響を受けてどのように展開したのかが問われました。
  • 2007年阪大:古代・中世において、神と神への信仰と仏教は、どのような関係にあったか、その特徴について問われました。
  • 1998年京大:神々への信仰が神仏習合へと展開する過程と理由が問われました。
参考文献

教科書の内容を逸脱しますが、義江彰夫「神仏習合」が詳しいです。

教科書の内容の理解を深める本

高校の日本史教科書を書き改めた一冊です。

山川出版社「詳説日本史」に準拠した最も詳しい一冊です。

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