池波正太郎の「仕掛人・藤枝梅安 第7巻 梅安冬時雨」を読んだ感想とあらすじ

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覚書/感想/コメント

池波正太郎の逝去に伴い、未完となってしまったので、評価がしづらい。ちょうど、佳境に入ったところでの絶筆のため、非常に残念である。

この作品で、「剣客商売」の秋山小兵衛の名が登場する。本人が登場するわけではないのだが、浅井新之助を評するために、小兵衛を登場させている点は、「剣客商売」ファンにとっては嬉しいことだろう。

恐らく、この浅井新之助は今後何らかの重要な役回りをするはずの登場人物だったのだろう。目次にも”為斎・浅井新之助”の項をもうけている点でも、それなりの役割を持つはずだったのが分かる。

小杉十五郎との絡みが少しあるので、この小杉十五郎の為に用意した人物ではないか。…と想像してしまう。

しかし、本当のところは池波正太郎氏のみが知るところであって、氏の逝去が悔やまれる。

内容/あらすじ/ネタバレ

相変わらず、梅安を付け狙う仕掛人たち。

梅安を殺し損ね、逆に小杉十五郎により傷を負わされた三浦十蔵は、梅安を虎視眈々と狙っていた。

梅安を許せない切畑の駒吉は、他に仕掛人を送った。かつて白子屋菊右衛門を守っていた平尾の弟・平尾要之助を仕向けたのだ。

三浦十蔵と平尾要之助の二人はそれぞれに梅安を狙っていた。

三浦十蔵の腰は重く、なかなか仕掛に入らない。按摩の竹の市を呼んでは日々身体をもんでもらっていた。

一方、平尾要之助といえば、切畑の駒吉の息のかかった手下の助けを借り、仕掛の思案に暮れているが、こちらも仕掛に時間がかかっていた。

香具師の元締・音羽の半右衛門は、再びおしまを使って、切畑の駒吉の出方をうかがう。その中で、平尾要之助の存在をしるが、このおしまは音羽の半右衛門を裏切り、平尾要之助に肩を入れ始めていた。

平尾要之助は、梅安の自宅あたりをうろついていると、老人に注意をされる。邪魔に思った平尾は老人を切捨てようと思ったが、この老人はただ者ではなかった。為斎の号を持つ、浅井新之助という剣客だったのだ。

本書について

池波正太郎
梅安冬時雨
仕掛人・藤枝梅安
講談社文庫 約一八〇頁
長編(未完)
江戸時代

目次

鰯雲
師走の闇
為斎・浅井新之助
左の腕
襲撃

登場人物

三浦十蔵…仕掛人
平尾要之助…仕掛人
富田屋宇八
おしま
竹の市…按摩
片山清助…啓養堂主人
浅井新之助…老剣客
切畑の駒吉…香具師の元締

池波正太郎の仕掛人・江戸の暗黒街

仕掛人

江戸の暗黒街

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