池波正太郎の「仕掛人・藤枝梅安 第4巻 梅安針供養」を読んだ感想とあらすじ(最高に面白い!)

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覚書/感想/コメント

シリーズ四弾目で初の長編。

本作で、小杉十五郎を巡る、梅安と白子屋菊右衛門の対立が決定的となる。シリーズ中、緊張感とスピード感が最も感じられる一作が本作であろう。本作を一つの山場に迎え、シリーズ後半へと怒濤のように流れていくのである。

内容/あらすじ/ネタバレ

梅安は斬られて血まみれになった若い侍を見つけた。懇意にしている堀本桃庵に治療をお願いするも、難しい状況であるという。幸い命が助かった若侍だが、以前の記憶が抜け落ちてしまい、自分がどこの誰だか分からなくなっていた。手がかりは、若侍の羽織には丸に揚羽蝶の定紋が付いていることだった。

この若い侍が気にかかりながらも、もう一つ気がかりなのが、小杉十五郎の身の上であった。梅安はどうしても仕掛人の道から小杉十五郎の足を抜けさせたくて、白子屋菊右衛門に手紙でその旨を伝えたが、その返事がまだ来ていない。

そうこうしているうちに、萱野の亀右衛門がふらりとやってきた。亀右衛門は梅安に仕掛を頼みに来たのだ。しかし、梅安は仕掛を受けるつもりが無かった。決死の覚悟で頼みに来た亀右衛門の様子に、返答を先延ばしにしてもらった梅安であったが、仕掛の相手は池田備前守の奥方であるという。

武鑑で調べていた梅安は、この池田備前守の家紋が記憶を失っている若侍の羽織の定紋と同じであることを発見した。

さて、小杉十五郎に関して、白子屋菊右衛門からの返事は色よいものではないようだ。梅安は白子屋に一抹の不安を感じることになる。やがて、それは現実のものとなり、ある日梅安は白子屋菊右衛門の放った刺客に襲われた。白子屋菊右衛門は、梅安がいなくなれば小杉十五郎を取り戻せると判断したのだ。

若い侍は一体何者なのか?そして、梅安は萱野の亀右衛門の仕掛を引き受けるのか?そして、白子屋菊右衛門の放った刺客と梅安の対決は如何に?

本書について

池波正太郎
梅安針供養
仕掛人・藤枝梅安
講談社文庫 約二七〇頁
長編
江戸時代

目次

銀杏落葉
白刃
あかつきの闇
その夜の手紙
地蔵堂の闇
寒鯉

登場人物

池田備前守照秀…旗本
増子…奥方
辰馬…長男
正之助…次男
伊藤新左衛門…家老
浅岡弥兵衛…奥の用人
片桐主税助
下総屋六左衛門…布海苔問屋
関根重蔵…仕掛人

池波正太郎の仕掛人・江戸の暗黒街

仕掛人

江戸の暗黒街

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