池波正太郎の「男振」を読んだ感想とあらすじ(最高に面白い!)

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覚書/感想/コメント

池波正太郎が考える「男振」とは、堀源太郎のような生き方にあるのだろう。堀源太郎の生き方の清々しく、読後感が爽やかな傑作である。

あとがきで池波正太郎が二人のモデルがいることを明かしている。この二人のモデルをもとに堀源太郎を作り上げたのである。

この堀源太郎、若くして髪が抜け落ちるという奇病にかかり、そのことに対してコンプレックスを持ち、生きていかなければならない。つらい状況に追い打ちを掛けるような問題が堀源太郎にのしかかる。

そして堀源太郎はその困難な状況を打破していくのだが、この堀源太郎の心理がどのように変化していくのかは本書で確かめて頂きたい。

この小説の原型となる作品はこちら
→「つるつる」(「あほうがらす」収録)

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内容/あらすじ/ネタバレ

十五才の堀源太郎は、主君の嗣子・千代之助の相手を務めていた。千代之助と相撲を取っていた折、ズルッと髪が抜け落ち、やがて殆ど髪がなくなってしまった。若くして、髪が抜け落ちるという奇病にかかってしまったのだ。

ある日、千代之助が堀源太郎の頭を愚弄したため、源太郎はカッとなり、千代之助を殴りつけてしまう。主君の嗣子を殴りつけるという愚行を犯した源太郎は死を覚悟して牢に入れられた。

しかし、名を改め、さらには実家へ養子にでるという不可解な処置を受け、源太郎の命は助かり、国元に原田小平太に送られて戻った。もっとも、謹慎の身であることには変わらず、実家の堀家で静かに過ごしていた。

そこで手慰みに始めた大工仕事は源太郎の性に合っていたらしく、大工の棟梁・伊助の教えを請いながら、細々としたものを作って日々を過ごしていた。

しかし、そもそも源太郎が助命されたことが不可思議な上、父源右衛門は度々家老筆頭の筒井但馬に呼ばれ相談をしたりと、源太郎の身に関わることにはおかしなことが多かった。

そして、ついには逃げ出さなければならない状況になった。

なぜ逃げ出さなければならないのか、理由も分からず、江戸を目指して再び原田小平太と共に国元を出発した。

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本書について

池波正太郎
男振
新潮文庫 約四三〇頁
江戸時代

目次

腹切倉
初霜饅頭
恐怖
音水潟・一本松
狂気
大工道具
異変の夜
脱出
大工の家
その夜
決意
その一日
帰国
歳月
薫風

登場人物

堀源太郎
堀源右衛門…父
小島彦五郎…母の縁者
北島文吾
筒井但馬…家老筆頭
安藤主膳…江戸家老
原田小平太…藩士
遊佐元春…藩主の侍医
和泉屋善助
松蔵…〔大喜〕の大工
お順…松蔵の娘
伊助…大工の棟梁
筒井越後守
千代之助…筒井家嗣子

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