池波正太郎の「剣客商売 第14巻 暗殺者」を読んだ感想とあらすじ(面白い!)

この記事は約3分で読めます。
スポンサーリンク

覚書/感想/コメント

シリーズ第十四弾。

仕掛人・藤枝梅安」でお馴染みの香具師の元締、萱野の亀右衛門が登場する。「仕掛人・藤枝梅安」では、萱野の亀右衛門はすでに香具師の元締を引退している。

本作では現役の香具師の元締として登場する点で、「仕掛人・藤枝梅安」と「剣客商売」の両シリーズの時代の差というものが分かる。

さて、本作であるが、暗殺者(仕掛人といってもよい)としての波川周蔵が使われる相手が二人いる。一人は萱野の亀右衛門であるが、もう一人が本作のキーパーソンである。

この人物の真意というものが、物語の最後の方にならないと分からないのが、本作のミソである。つまり、本作は最後まで読まないと、全体像が見えてこない。

また、最後にはどんでん返しがある。作者がどのような仕掛を講じたのか…本書でご確認、ご確認。

スポンサーリンク

内容/あらすじ/ネタバレ

浪人に五十両で殺しを頼む老人がいる。相手が手強いので、是非浪人に頼みたいというのだ。浪人は返事を渋っていた。老人は萱野の亀右衛門といって香具師の元締である。一方、浪人の名を波川周蔵という。

秋山小兵衛が横山正元宅を辞してからのこと、この波川周蔵を二人の男が襲っていた。小兵衛はこの浪人を二度ほど見たことがあった。

その後、小兵衛は不二楼の主に招待されて、不二楼に久方ぶりに赴いた。その折りに、先日波川周蔵を襲っていた男の一人が不二楼に現れた。その者たちは隠し部屋のある蘭の間に通された。

小兵衛がこの隠し部屋からこっそりと聞いていると、襲った男はどうやら誰かを襲うために波川周蔵を試したらしい。その報告をしているようだ。その相手は小田切と名乗っていた。だが、一体この者たちは誰を襲うというのか?

そのことはやがて分かった。不二楼の主・与兵衛がこの小田切某が蘭の間に入ったのを幸いに、こっそりと聞いていたら「秋山大治郎が…」というのが聞こえていた。

このことを聞いた小兵衛は、波川周蔵に襲わせる相手が大治郎だと直感する。波川周蔵は小兵衛の見るところ、息・大治郎と斬り合ってどちらが勝つか分からない腕前である。

その波川周蔵であるが、萱野の亀右衛門のところに赴いて、殺しの件を引き受けた。その代わり、妻子を人に見つからないような場所に移して欲しいと頼む。

この波川周蔵に秋山大治郎を襲わせる理由は何なのか?小田切の後にはまだ別の人物がいるようである。この人物の意中とは?そして、この波川周蔵と秋山大治郎の対決はどうなるのか?

スポンサーリンク

本書について

池波正太郎
剣客商売 暗殺者
新潮文庫 約二五〇頁
長編
江戸時代 田沼時代

目次

浪人・波川周蔵
蘭の間・隠し部屋
風花の朝
頭巾の武士
忍び返しの高い塀
墓参の日
血闘

登場人物

波川周蔵…浪人
静…妻
松平伊勢守勝義
小田切平七郎
平山…浪人
稲垣忠兵衛
萱野の亀右衛門…香具師の元締
為吉…留守番役
滝口彦右衛門…小兵衛の弟子

剣客商売シリーズ

Do NOT follow this link or you will be banned from the site!
タイトルとURLをコピーしました