エリス・ピーターズの「修道士カドフェル第9巻 死者の身代金」を読んだ感想とあらすじ

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覚書/感想/コメント

中世の時代において、戦争で捕虜になったものは、それが身分のある者である場合、身代金もしくは捕虜交換の道具として貴重であった。

捕えた相手が王などであれば、莫大な身代金が手にはいるため、丁重に扱ったらしい。

この様な、当時の戦争時における”しきたり”が本書において詳しく書かれている。

ある意味、当時の西欧での戦はのんびりした部分があったように感じる。

ただし、このことは身分のある者に限られた話で、捕虜としての価値のない者に対しては、結構残酷であったようだ。

“暗黒の中世”と言われた時代の一面が垣間見られる作品である。

さて、本書では、久方ぶりにマグダレン(第5巻「死を呼ぶ婚礼」でエイヴィスと名乗っていた)が登場した。

それなりに修道女として板に付いてきたようで…。

また、長らく活躍してきた、州執行長官が殺されてしまう。ヒュー・ベリンガーが昇格するのか?

内容/あらすじ/ネタバレ

イングランド王位僭称者スティーブンと女帝モードの争いが激しくなり、ギルバート・プレスコートと共に戦場にたったヒュー・ベリンガーは、戦いが終わり戻ってきた。

しかし、プレスコートは捕虜としてウェールズ側に捕えられた。

その頃、マグダレン修道女がやってきて、ウェールズの若者を捕えたと告げる。

その若者は身分ある者だったため、プレスコートとの捕虜交換はまとまった。

プレスコートは怪我で衰弱しており、一端修道院で休んでいた。そして、修道院でプレスコートは何者かによって殺された。

まだ、捕虜の交換は正式には終わっていなかった。

いったい誰が、何のためにプレスコートを殺したのか?

本書について

エリス・ピーターズ
死者の身代金
光文社文庫 約320頁 12世紀イギリス

登場人物

カドフェル…修道士
ラドルファス…修道院長
マグダレン…修道女、第5巻「死を呼ぶ婚礼」でエイヴィスと名乗っていた
オエイン・グウィネズ…グウィネズ領主
グリフィス・アプ・メリル…オエインの騎士
イリアド・アプ・グリフィス…グリフィスの息子
イリス・アプ・キーナン…グリフィスの里子
チューダ・アプ・リース…トレゲイリオグ領主
クリスチナ…チューダの娘
エイノン・アプ・イテル…オエインの親衛隊長
ギルバート・プレスコート…州執行長官
シビラ…プレスコートの妻
メリセント…プレスコートの娘
アニオン…牧夫
ヒュー・ベリンガー…執行副長官

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