エリス・ピーターズの「修道士カドフェル第12巻 門前通りのカラス」を読んだ感想とあらすじ

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覚書/感想/コメント

モード女帝に捕らわれていたスティーブン王が復帰した。

それまで、正式ではないが事実上の州執行長官として働いたヒュー・ベリンガーが王に呼ばれて、報告をすることになった。

その折りに、正式に州執行長官として任命されたのだった。

一時はロンドンにまで入ったモード女帝だが、市民の反感を買って、ロンドンを追い出されてしまった。

その後、モード女帝側とスティーブン王側の勢力は拮抗して、元の状態に戻りつつある。

今回は、こういう状況の中で話が進む。だから、話しの中でも両陣営に影響を与えるような駆け引きが繰り広げられるのである。

しかし、毎度の事ながら、カドフェルは助手に恵まれないらしい。

内容/あらすじ/ネタバレ

亡くなったアダム神父の後任として、ラドルファス修道院長が連れてきたのが、エイルノスであった。

エイルノスは家政婦ダイオタとその甥ベネットを連れて戻ってきて、教区司祭となった。

そして、ベネットは、カドフェルの手伝いとして配置された。冬が近づく中、畝作りなどの作業が残っていたのだった。

日がたつに連れて、新しく司祭となったエイルノスの評判は落ちてゆく。

戒律に厳しく、人に対する寛容さ、謙虚さを持たないため、教区の住人に早くも嫌われていたのである。

カドフェルの下についたベネットは、カドフェルの前では田舎者の仮面を脱ぎ捨てるようになった。

それに気が付きつつも、あえて問わないカドフェルであった。

そんな中、エイルノス神父が死体で見つかった。後頭部に何かで殴られたか、ぶつけたかのような傷があった。

どうやら殺人の気配が濃厚である。

しかし、町の人間はこの事に口をつぐんでいた。仮に犯人を知る人間がいても、何も言いやしないだろう。

なぜなら、エイルノス神父が亡くなった事に誰もが心からホッとしていたからである。

しかし、カドフェルは真実を知る事が大切であると考えた。

一体、誰が犯人なのか?そして、カドフェルの下にいるベネットは一体何者で、そして、彼の目的は何なのか?

まさか、ベネットがエイルノス神父の死亡に関係しているのか?

本書について

エリス・ピーターズ
門前通りのカラス
光文社文庫 約330頁
12世紀イギリス

登場人物

カドフェル…修道士
ラドルファス…修道院長
ロバート……副修道院長
エイルノス…教区司祭
ダイオタ・ハメット…司祭の家政婦
ベネット……ダイオタの甥
シンリック…聖堂番
アーウォルド…車大工
アルガー…教区の小作人
アーシャー…パン屋
ラルフ・ジファード…貴族
サナン・ベルニエール…ラルフの継娘
ヒュー・ベリンガー…州執行長官

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