藤沢周平の「一茶」を読んだ感想とあらすじ(面白い!)

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覚書/感想/コメント

★★★★★★★★★☆

生涯二万の句を詠んだとされる一茶。俳聖ともいわれる。

だが、その一茶は、遺産相続ではえげつない真似をしてでも自分の取り分をきっちりと取った人間である。そして、晩年といえるほどの年になってから若い妻を娶り、若い妻を相手に子作りにはげんでいる姿は好色な老人そのものでしかない。

また、江戸の俳壇では決して華々しい活躍をしていたわけでもなく、活躍できないことに対して、どこか拗ねた感覚を持ち合わせていたのも意外な感じである。

本書を読んでから、再び一茶の句を読み直すと、句に一層の重みを感じ、まったく違った読み方になるだろう。

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内容/あらすじ/ネタバレ

弥太郎は義母・さつとの折り合いが悪く、家を出て江戸に行くことになった。そのような状態になったことを父・弥五兵衛は苦しく思っていた。

弥太郎は江戸に行ってから、奉公先を次々と変えていた。一つ所に長くはいられなかったのだ。その弥太郎が三笠付という遊びを覚えていた。

三笠付は句合わせの遊びである。それに金が絡むので、一種の博奕であった。博奕だから、当然御法度である。弥太郎はその三笠付で才能を発揮していた。

それを見ていたある男が弥太郎に近づいてきた。俳諧をやったことがあるかと尋ねたのだ。だが、弥太郎は俳諧をやったことはなかった。男は露光と名乗った。俳諧の宗匠であるという。

露光を経由して弥太郎は夏目成美と知合うことになった。それから徐々に俳諧にのめり込むようになっていった。俳号を一茶とも名乗るようになっていた。

江戸に来て既に十五年が経っていた。弥太郎は一度故郷に戻ってみるつもりだった。そしてその足で西国を廻ってみようと思っていた。

西国を廻る旅は思った以上に長いものになってしまった。江戸に帰ってきたのは出発してから六年以上も経ってのことだった。その間に江戸の俳壇は様変わりをしていた。

再び故郷に戻った弥太郎だったが、父・弥五兵衛が死んだ。その死の間際に弥五兵衛は弥太郎と弟の仙六を呼んで遺産相続の話をした。財産を二分割するという内容だった。弟の仙六は青ざめるほど納得できない内容だった。

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本書について

藤沢周平
一茶
長編
江戸時代:小林一茶
 

目次

一茶

登場人物

一茶(弥太郎)
 
弥五兵衛…父
さつ…義母
仙六…弟
宮沢徳左ェ門…従兄
 
夏目成美
露光
溝口素丸
道彦

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