藤沢周平の「用心棒日月抄 第3巻 刺客」を読んだ感想とあらすじ(面白い!)

この記事は約4分で読めます。

覚書/感想/コメント

★★★★★★★★★☆

上記の内容では、寿庵保方が放った刺客と青江又八郎/佐知との対決はあえて書かなかった。登場人物にもほとんど書いていない。この対決がどうなっているのかは本書で確認されたい。

さて、前々回、前回とだんだんと話しの中にある鬱々とした雰囲気がとれて、明るい基調になってきている感じがある。特に本作はハッピーエンド的な要素(特に細谷源太夫に関して)がある。青江又八郎にも娘ができ、清々しい内容になっている。

  1. 用心棒日月抄
  2. 孤剣 用心棒日月抄
  3. 刺客 用心棒日月抄
  4. 凶刃 用心棒日月抄

内容/あらすじ/ネタバレ

陰の頭領

青江又八郎が国に帰ってきて半年。又八郎の目の前で斬られた男がいた。名を告げずに死んだ男は、又八郎が人を呼びに行っている間に消えていた。この不審なことがあってからしばらくして、元家老の谷口権七郎に呼ばれた。谷口権七郎から言い渡されたのは、江戸に行き、佐知を含めた嗅足組を寿庵保方が放った刺客から護ることであった。三度脱藩を余儀なくされた青江又八郎は江戸へと向かう。
 

再会

江戸に着くと、早速に相模屋の吉蔵、細谷源太夫と再会を果たす。佐知には吉蔵経由で江戸に来たことを知らせた。
その間、又八郎は細谷と組んである小大名家の用心棒をすることになった。夜盗が出没しているので、夜盗がつかまるまでという内容だった。

佐知と会った又八郎は、刺客が放たれた旨を伝え、佐知に注意を促した。
 

番場町別宅

青江又八郎の家に泥棒が入った。根こそぎ取られていた。前回の時とは異なり、谷口権七郎は当座の金を渡してくれていた。そのためひっちゃ気になって相模屋の世話になる必要がなかったのだが、状況が一変してしまった。相模屋に行くと、吉蔵は嬉しそうに又八郎に仕事の世話をした。

吉蔵が世話をしたのは菱屋の娘・みさの用心棒だった。
 

襲撃

吉蔵が用意してくれた仕事は安手間であったが、意外と楽そうなものだった。おみねという元金貸しのばあさんとその孫の用心棒という仕事だった。おみねが言うには家が狙われているらしい。しかし、家財道具もほとんど無いような家なのだ。

梅雨の音

佐知が怪我をした。佐知は種物屋の結城屋で怪我を治していた。青江又八郎が駆けつけると、命に別状はないものの、少し日にちを要するような怪我だった。佐知の治療費の立て替えをした又八郎は、相模屋の世話にならなければならなかった。

相模屋の用意してくれたのは本多市兵衛という男の用心棒だった。

隠れ蓑

細谷源太夫が、酒を飲んだ席で知合ったおきんという佐川屋六兵衛の妾となっている女から、佐川屋の用心棒をしてくれないかと頼まれる。佐川屋は用心棒を雇う必要はないと渋るが、おきんに押されて雇うことになった。
 

薄暮の決闘

細谷は近藤という大身旗本に気に入られていた。青江又八郎は辰巳屋の隠居の用心棒をすることになった。隠居が松平というやくざ者を見たと言っておびえているのだ。この松平という男はかつて隠居の同僚だった男で、博奕が好きな男だった。隠居がお上に告げ口をしたので松平は遠島を申しつけられたのだ。その松平が戻ってきたと思って怯えているのだ。

黒幕の死

青江又八郎は国元に戻ることになった。そして、いよいよ寿庵保方との最後の対決が迫ってきた。

本書について

藤沢周平
刺客
用心棒日月抄
新潮文庫 約三四〇頁
連作短編
江戸時代
 

目次

陰の頭領
再会
番場町別宅
襲撃
梅雨の音
隠れ蓑
薄暮の決闘
黒幕の死

登場人物

青江又八郎
細谷源太夫…作州浪人
吉蔵…相模屋
佐知…嗅足組
由亀…又八郎の妻
 
谷口権七郎…元家老
閒宮中老
 
寿庵保方…前藩主の異母兄
筒井杏平
 
【各短編の登場人物】
陰の頭領
 谷口権七郎…元家老
 
再会
 坂部六左衛門
 はる…佐知の配下
 
番場町別宅
 菱屋
 みさ
 新吉
 
襲撃
 おみね
 おきみ…おみねの孫
 久蔵
 
梅雨の音
 本多市兵衛
 小津左門
 
隠れ蓑
 おきん
 佐川屋六兵衛
 
薄暮の決闘
 辰巳屋八兵衛…隠居
 松平
 
黒幕の死
 牧与之助
 巴留…又八郎の娘

タイトルとURLをコピーしました