宮部みゆきの「かまいたち」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント

★★★★★★★☆☆☆

出版と前後するのだが、書かれた時期は宮部みゆきのデビュー当初であり、第二作目として捉えて良い作品集。

表題の「かまいたち」はおようの視点から犯人を捜すミステリー風の作品である。ほぼ一貫して、おようの視点から描かれるので、最後の最後まで謎が残る構成になっていて、一気に読ませる短編である。

「師走の客」はかなりの好作品。ちょっと色気を出した宿の主人夫婦の落胆ぶりとその後の展開にギャップがあり面白い。

「迷い鳩」「騒ぐ刀」で登場したお初には、お初を主人公とした別の小説がある。

内容/あらすじ/ネタバレ

かまいたち

辻斬りの噂が人の口にのぼっていた。

往診にでた父玄庵が心配なおようは、心配のあまり様子を見にでてしまったが、逆におようが辻斬りにあってしまう。九死に一生を得たおようだが、不審な人物が近隣に越してきた。

この辻斬りは誰なのか、そしてその目的は…

師走の客

毎年師走に泊まる客がいる。そしてその客の宿賃の支払が変わっていた。その年の干支にちなんだものを駄賃として支払うのだ。しかし…

迷い鳩

お初に変わったものが見えるようになった。そして、その変わったものが見えることで…。霊験お初の活躍。

騒ぐ刀

内藤新之助は質に入れた脇差しをもどしに行ったが、替わりに戻った脇差しはいわく付きのものであった。うめき声をあげるのである。お初は、この脇差しからあるものを感じる。

本書について

宮部みゆき
かまいたち
新潮文庫
短編集 約二六〇頁
江戸時代

目次

かまいたち
師走の客
迷い鳩
騒ぐ刀

登場人物

かまいたち
 およう
 玄庵
 お園
 井手官兵衛
 平太
 小田切正憲
 新吉

師走の客
 竹蔵
 お里
 常二郎

迷い鳩
 お初
 およし
 六蔵
 直次
 根岸肥前守鎮衛

騒ぐ刀
 内藤新之助
 お初
 六蔵
 小太郎

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