宮部みゆきの「本所深川ふしぎ草紙」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント

★★★★★★★★☆☆

第十三回吉川英治文学新人賞

時代小説・歴史小説ファンには何故宮部みゆき?と思うかも知れない。意外かも知れないが、ミステリーで有名な宮部みゆきはデビュー当初から時代ミステリーを書いている。ストーリーテラーとしての宮部みゆきには定評があり、本書でも存分にその才能を発揮している。

さて、解説に書いてあるのだが「この小説のモチーフは…(中略)、作者が贔屓にしている錦糸町駅前の人形焼きの店『山田屋』の包み紙にある…(中略)。…店の包み紙に『本所七不思議』の絵が描いてあるのである。」。

この本所の七不思議がどういうものかは本書を読んでいただきたいが、七つ分の短編として収録されているので、目次の題からある程度の想像は付くかも知れない。

本書では重要な人物として、回向院の茂七がいる。ほとんどの短編に登場するのだが、この回向院の茂七を主人公にした作品は「初ものがたり」があるので、そちらも読まれたい。

内容/あらすじ/ネタバレ

片葉の芦

近江屋藤兵衛が死んだ。絶えず喧嘩をしていた娘のお美津がやったのではないかとの噂が、しかし、その昔お美津から恩を受けた彦次にはどうしても信じられなかった。

送り提灯

おりんは大野屋のお嬢さんの恋成就のために願掛けを命じられた。その中、大野屋に押し込みが…

置いてけ堀

置いてけ堀の噂が立ち、おしずは殺された庄太成仏できずに出てきたのではないかと思った。そして、真相は…

落ち葉なしの椎

お袖を見つめる怪しい男。その男の正体とは。

馬鹿囃子

顔きりが現れた。おとしは伯父の回向院の茂七に話を聞いてもらいに訪れたが、伯父は忙しく、話はできなかった。そして…

足洗い屋敷

おみよは新しい義母が好きだったが、その義母は…
消えずの行灯
おゆうは小平次から変わった仕事の誘いをうける。ある大店の亡くした娘のふりをして奉公して欲しいというのだ。

本書について

宮部みゆき
本所深川ふしぎ草紙
新潮文庫
短編集 約二六〇頁
江戸時代

目次

片葉の芦
送り提灯
置いてけ堀
落ち葉なしの椎
馬鹿囃子
足洗い屋敷
消えずの行灯

登場人物

片葉の芦
 彦次
 源助
 お園
 近江屋藤兵衛
 お美津
 回向院の茂七

送り提灯
 おりん
 清助

置いてけ堀
 おしず
 庄太
 富士春
 回向院の茂七

落ち葉なしの椎
 お袖
 回向院の茂七

馬鹿囃子
 おとし
 宗吉
 お吉
 回向院の茂七

足洗い屋敷
 おみよ
 長兵衛
 お静
 回向院の茂七

消えずの行灯
 おゆう
 小平次
 回向院の茂七

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