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Hevia / Tierra de Nadieの鑑賞録(曲目と感想と紹介を添えて)

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このアルバム

Heviaの1stアルバムでスペインで40万枚も売れたヒット作。アルバムタイトルは”誰のものでもない世界”という意味。

音楽性はケルトの影響が強いものであるが、通常イメージするアイルランドのものとは趣が少し異なる。

また、バグパイプについても、スコットランドをイメージすることが多いが、スコットランドのものとはメロディラインが若干異なる。

スペイン出身のアーティストの中にはアラブの影響が強い旋律を使用するアーティストもいる。

歴史的な背景をもとにしてスペインに根付いたものだろうが、Heviaの場合にもその影響が感じられる。だが、南スペインに比べると、やはりその影響の度合いは少ない感じである。

海を渡ればアイルランドという土地柄(決して近くはないけれど…)のせいなのか、アイリッシュの香りもする。

Heviaの育った土地は、アラブとアイリッシュの影響がごちゃ混ぜになっているのかもしれない。総じて、Heviaの音は独特のものになっている。

さて、Heviaの使用するバグパイプはMIDIバグパイプのため、デジタルな音楽との相性がよいのかもしれない。バグパイプを中心とする上物の出来はもちろん良い。

だが、残念なのはリズム部分の音質がイマイチ(この手のアーティストによくあることなのだが…)なところである。

中途半端なドラムスを使用するよりも、むしろ伝統的な打楽器に徹底した方がよかった。もしくは、MIDIバグパイプとの相性を考えたら、きっちりと作り込んだ打ち込みにすべきだったかもしれない。

結局、リズム部分の作り込みがよくないので、曲の深みがない。そして、その分長い期間にわたっての聞きこみには耐えられなくなってしまっている。この点が大きな減点ポイントである。

11曲目の中にシークレットトラックが入っている。

※曲のリストをうまくご活用ください。きっとお目当ての曲が見つかると思います。良い音楽との出会いを楽しんでください。

Hevia-TierraDeNadie
Hevia
1998
Album title
“Tierra de Nadie”
Label : Higher Octave

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曲目

1 Busindre Reel
2 Naves
3 Si la Nieve
4 Gaviotes
5 El Garrotin
6 El Ramu
7 La Linea Trazada
8 Llaciana
9 Sobrpena
10 Barganaz
11 Anada

アルバムの評価

★★★★★★☆☆☆☆
【評価の内訳】3.0
【構成・バランス】B=1.5
【飽きのこなさ】C=1
【曲の好み】Av.0.5
Aランク:-
Bランク:1曲目、2曲目、3曲目、5曲目、6曲目、8曲目

Hevia(エビア)プロフィール:
Jose Angel Hevia(ホセ・アンへル・エビア)はスペインのアストゥリアス地方出身のバグパイプ奏者。エビアの使用するバグパイプは独自に考案した電子(MIDI)バグパイプである。
エビアの出身地、アストゥリアス地方はスペインの中で北側に位置する。マドリードのほぼ真北である。スペイン王国発祥の地であり、正式地方名はPrincipado de Asturias(王子領アストゥリア)。スペインのレコンキスタ(国土回復運動)の中心となった土地である。壁画で有名なアルタミラ洞窟もこの地方にある。また、隣のガリシア地方とおなじく、ケルト文化が残る地方である。

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