「ハリー・ポッター/ハリー・ポッターと死の秘宝PART2」の紹介です。シリーズの第7弾後半。
シリーズの最後ということもあったのでしょうが、シリーズ最大のヒットとなりました。
2001年に第1作が公開されてから、足かけ10年の年月を経て完結となります。
このハリー・ポッター・シリーズは奇跡のシリーズです。
10年の月日をかけ、一度も撮影が中断することなく、主役を含めた主なキャストが変わることなく、最終話を迎えるなんて、奇跡としか言いようがありません。
様々な理由により継続できないシリーズは枚挙にいとまがありませんが、ハリー・ポッター・シリーズは幸運にも最後まで完走しました。
しかも、1話完結ではなく、前作を踏まえて時系列に従うシリーズで、ここまで長期間にわたった例はないかもしれません。
有名なシリーズでも一塊で撮影されるのは3作がほとんどです。8作も途切れなく撮影し、ヒットし続けた映画はありません。
恐らく映画史上で二度と起こらない奇跡の映画シリーズでしょう。
- 1920年代
- 1991年ハリー・ポッター
- ハリー・ポッターと賢者の石
- ハリー・ポッターと秘密の部屋
- ハリー・ポッターとアズカバンの囚人
- ハリー・ポッターと炎のゴブレット
- ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団
- ハリー・ポッターと謎のプリンス
- ハリー・ポッターと死の秘宝PART1
- ハリー・ポッターと死の秘宝PART2 (本作)
感想/コメント
前作からの続き
これまでに破壊したのは「トム・リドルの日記」(バジリスクの牙で日記帳を破壊)、「マールヴォロ・ゴーントの指輪」(ダンブルドアがグリフィンドールの剣で破壊)、そして「サラザール・スリザリンのロケット」でした。
残る分霊箱は何か?衝撃の展開も待っているのが本作品です。
さて、本作品で語られるスネイプの過去。ハリーを目の敵にしつつも、ピンチのときには助けてくれました。ですが、なぜだったのでしょうか?すべてが明かされます。
あらすじ/ストーリー/ネタバレ
ホグワーツ魔法学校包囲網
ヴォルデモートが「死の秘宝」の1つ、「ニワトコの杖」を手に入れた。最強の杖だ。
ヴォルデモートは、魔法界を再び恐怖で支配しはじめていた。死喰い人(デスイーター)達を引き連れ、ホグワーツ魔法魔術学校を包囲して、最後の大決戦へと向かっていた。
ミネルバ・マクゴナガルらは、守護石像を動かした。他の教師たちも守護呪文を使い、学校全体に結界を張った。
グリンゴッツ魔法銀行潜入
ハリー、ロン、ハーマイオニーは「分霊箱」を探していた。これまでに破壊した分霊箱は「トム・リドルの日記」「マールヴォロ・ゴーントの指輪」「サラザール・スリザリンのロケット」だった。
残りは依然として何がそれなのか、どこにあるのかすらわからない。
だが、ベラトリックス・レストレンジが執拗にグリンゴッツ魔法銀行から何を盗んだのかを気にしていたことから、金庫に何か重要なものがあるだろうと考えた。
3人はグリンゴッツ魔法銀行に潜入することにした。だが、そこは最も侵入が難しい場所だ。ゴブリンのグリップフックを伴って潜入した。グリップフックの要求した報酬は「グリフィンドールの剣」だった。
3人が潜入して見つけたのは「ヘルガ・ハッフルパフのカップ」だった。グリンゴッツ魔法銀行からの脱出は、門番として金庫の前にいたドラゴンを解き放ち、それに乗っての脱出劇だった。
ホグワーツ魔法学校へ帰還
その足で、3人はホグワーツ魔法魔術学校に戻ることを計画した。そのために、ホグズミード村に姿現わししたハリーたちだったが、死喰い人がうろついている。
助けたのがダンブルドアの弟・アバーフォース・ダンブルドアだった。アバーフォースが連絡し、ネビル・ロングボトムが3人を迎えに来た。
ホグワーツ魔法魔術学校に戻った3人は2手にわかれることにした。ロンとハーマイオニーは「ヘルガ・ハッフルパフのカップ」を破壊するため、バジリスクの牙を取りに行った。そして、4つ目の分霊箱の破壊に成功する。
5つ目の分霊箱はホグワーツ魔法魔術学校にあるはずだ。
灰色のレディ
それは「ロウェナ・レイブンクローの髪飾り」ではないかと思われた。だが、生きている者でそれを知っている者はいない。それならば、死んている「灰色のレディ」(ヘレナ・レイブンクロー)に聞けばいい。
するとトム・リドルが関係していることが分かった。5つ目の分霊箱に間違いない。「必要の部屋」にある。ハリーは「必要の部屋」に向かった。
「ロウェナ・レイブンクローの髪飾り」は「悪霊の火」によって破壊された。
最後の分霊箱は、ヴォルデモートの側にいる蛇「ナギニ」だ。3人はすきを窺った。
スネイプの過去と真実
ヴォルデモートはニワトコの杖が自分の言うことを聞かないのは、ダンブルドアを殺したセブルス・スネイプを主と認めているためだと考えた。ヴォルデモートは、スネイプを呼び出し殺害した。
スネイプの死の間際、スネイプの涙を採取した。それをスネイプは憂いの篩で見てほしいという。自分のすべてを知ってほしいとハリーに頼んだのだ。
ハリーは憂いの篩でスネイプの記憶を見た。
ハリーの母・リリーとスネイプは幼なじみだった。二人はホグワーツ魔法魔術学校に入り、違う寮になった。リリーはジェームズ・ポッターと仲が良くなっていく。やがて2人は愛し合い、結婚した。だが、そうした関係になっても、スネイプはリリーを愛し、見守り続けていた。
リリーがヴォルデモートに殺され、絶望したスネイプだったが、リリーの残した子・ハリーを守るため、ヴォルデモートの手下となりつつも、ダンブルドアと連携をとりつづけた。
スネイプはダンブルドアから絶望的なことを聞かされる。リリーの忘れ形見のハリーには、ヴォルデモートの魂の一部が存在しているのだ。ハリーはヴォルデモートが意図せずして作った分霊箱の1つなのだ。
ハリーがヴォルデモートによって殺されることで、すべてが終わる。ハリーはヴォルデモートによって殺されるために生かされるのだ。その残酷な事実を聞かされスネイプは悲しんだ。
ハリーはすべての事実を知った。ヴォルデモートと直接対決をしなければならない。
対決
金のスニッチの中には「死の秘宝」の1つ、「蘇りの石」が隠されていた。最後の対決を前に、ハリーの前に父・ジェームズ、母・リリー、名付け親・シリウスが現れた。皆の力を胸に、ハリーはヴォルデモートの元へと向かった。
ヴォルデモートの直接対決でハリーは敗れた。
辺り一面白い世界。ハリーはダンブルドアに再会した。ここはどこだ・・・。側には得体のしれない者がいた。ダンブルドアは救えない者だという・・・。
ハリーを抱えたハグリット。そしてホグワーツ魔法魔術学校に向かうヴォルデモート達。
ホグワーツ魔法魔術学校で対峙するなか、ネビル・ロングボトムが対決姿勢をあらわにした。すると、死んでいたと思われたハリーが起き上がり、反撃ののろしを上げた。
そして、最後の分霊箱「ナギニ」を巡って、ロンとハーマイオニーが奮闘していた。一方でハリーは再びヴォルデモートと対決をしていた。
ロンとハーマイオニーがナギニに襲われる瞬間、ネビル・ロングボトムが現れた。手にしていたのは組分け帽子から現れた「グリフィンドールの剣」だった。それでナギニを破壊した。
ヴォルデモートは不死身ではなくなった。ヴォルデモートはハリーに押され、ついに負けた。
ハリーたちが勝った。
ニワトコの杖をハリーはへし折った。ニワトコの杖の主はスネイプではなく、ドラコ・マルフォイだったのだ。そのドラコから忠誠心ハリーが奪った。だから、所有者はハリーだった。
19年後
キングス・クロス駅。9と3/4番線。
ホグワーツ魔法魔術学校に入学する子供たちと親の姿があった。そこにはハリーとジニー、そして息子と娘の姿があった。同じく、ロンとハーマイオニー、そしてその子供。
息子がスリザリンになったらどうしようと心配していた。ハリーは息子に言い聞かせた。アルバス・セブルス。お前の名前は、ホグワーツの2人の校長先生からもらったのだ。一人は、スリザリンだったが、誰より一番勇気ある人だった。
19年後のそれぞれ
ハリー・ポッター
魔法省の闇払い魔法職就いた。年に何回かホグワーツで講義をしている。
ヴォルデモートが消滅したことにより、蛇語は使えなくなっている。
ハーマイオニー・グレンジャー
魔法生物規制管理部で働き、その後、魔法執行部に異動となり、純血を支持する法律の撲滅に関わっている。
そうそう、最後の戦いの後、ハーマイオニーはオーストラリアに渡っていた両親をさがし、記憶をもとに戻したそうだ。
ロン・ウィーズリー
ハーマイオニーと結婚。
ジョージの「ウィズリー・ウィザード・ウィーズ(WWW)」を手伝っている。
ジニー・ウィーズリー
「ホリヘッド・ハーピーズ」の有名プレーヤーとして活躍したあと、「日刊予言者新聞」のクィディッチの主席記者。
ハリーとの間に3人の子供がいる。ジェームズ・シリウス、アルバス・セブルス、リリー・ルーナ。
ジェームズ・シリウス・ポッター(長男)
ハリーの父ジェームズと、ハリーの名付親シリウスの名を与えられた。ジェームズとシリウスの性格を受け継ぎ、伯父のロンの鈍感さも持ち合わせている。グリフィンドール寮。
アルバス・セブルス・ポッター(次男)
ダンブルドアとスネイプから名を与えられた。ハリーと同じく、自分に自信がない。ハリーの母リリーとハリーの緑色の目を受け継いだ。
リリー・ルーナ・ポッター(長女)
ハリーの母リリーと、ジニーの友人ルーナの名を与えられた。
ネビル・ロングボトム
ハンナ・アボットと結婚。
ポモーナ・スプラウトの後任として「薬草学」の教授。
ドラコ・マルフォイ
ダフネ・グリーングラスの妹アステリアと結婚。
職業は・・・不明。
ルーナ・ラブグッド
魔法生物学者になり、多くの新種の動物を発見。
映画情報(題名・監督・俳優など)
ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2
(2011年)
監督:デヴィッド・イェーツ
原作:J・K・ローリング
音楽:アレクサンドル・デプラ
出演:
ハリー・ポッター/ダニエル・ラドクリフ
ロン・ウィーズリー/ルパート・グリント
ハーマイオニー・グレンジャー/エマ・ワトソン
べラトリックス・レストレンジ/ヘレナ・ボナム=カーター
ルビウス・ハグリッド/ロビー・コルトレーン
ヴォルデモート/レイフ・ファインズ
アルバス・ダンブルドア/マイケル・ガンボン
グリップフック(小鬼)/ワーウィック・デイヴィス
ルシウス・マルフォイ/ジェイソン・アイザックス
オリバンダー老人/ジョン・ハート
セブルス・スネイプ/アラン・リックマン
ミネルバ・マクゴナガル/マギー・スミス
ウィーズリー夫人/ジュリー・ウォルターズ
アーサー・ウィーズリー/マーク・ウィリアムズ
ドラコ・マルフォイ/トム・フェルトン
ジニー・ウィーズリー/ボニー・ライト
フレッド・ウィーズリー/ジェームズ・フェルプス
ジョージ・ウィーズリー/オリヴァー・フェルプス
ルーナ・ラブグッド/イヴァナ・リンチ
シビル・トレローニー/エマ・トンプソン
リーマス・ルーピン/デヴィッド・シューリス
シリウス・ブラック/ゲイリー・オールドマン
スラグホーン/ジム・ブロードベント
ネビル・ロングボトム/マシュー・ルイス
アバーフォース・ダンブルドア/キアラン・ハインズ
ボグロッド/ジョン・キー
ヘレナ・レイブンクロー/ケリー・マクドナルド
ナルシッサ・マルフォイ/ヘレン・マックロリー
キングスリー・シャックルボルト/ジョージ・ハリス
リリー・ポッター/ジェラルディン・ソマーヴィル
ジェームズ・ポッター/エイドリアン・ローリンズ
ビル・ウィーズリー/ドーナル・グリーソン
フラー・デラクール/クレマンス・ポエジー
パイアス・シックネス/ガイ・ヘンリー
アーガス・フィルチ/デヴィッド・ブラッドリー
オリバー・ウッド/ショーン・ビガースタッフ
シェーマス・フィネガン/デヴォン・マーレー
ディーン・トーマス/アルフィー・イーノック
チョウ・チャン/ケイティ・ルング
ナイジェル/ウィリアム・メリング
グレゴリー・ゴイル/ジョッシュ・ハードマン
ブレーズ・ザビニ/ルイス・コーディス
パンジー・パーキンソン/スカーレット・バーン
若いペチュニア/アリエラ・パラダイス
若いスネイプ/ベネディクト・クラーク
若いリリー/エリー・ダーシー=オルデン
若いジェームズ/ロビー・ジャービス
ニンファドーラ・トンクス/ナタリア・テナ
2011年前後の興行収入ランキング
歴代の興行収入ランキング
スピンオフ情報
※情報は当時のもの。
2016年に日本公開予定のスピンオフ。
『ファンタスティック・ビースツ・アンド・ホエア・トゥ・ファインド・ゼム(原題)/ Fantastic Beasts and Where to Find Them』
ハリー・ポッター・シリーズから約70年前のニューヨークが舞台。
魔法生物学者スキャマンダーによって書かれたホグワーツ魔法魔術学校の指定教科書「幻の動物とその生息地」に基づいた作品。
スキャマンダーを俳優エディ・レッドメインが演じる
2人目のヒロインとして、シンガーソングライターのアリソン・スドルがクィニー役に決定
アリソンが務めるクィニーという役は、魔法生物学者スキャマンダーが魔法界の生物を追い求めて訪れるニューヨークで出会う、ティナという名の魔法使いの妹。
『ハリー・ポッター』シリーズ新作、2016年日本公開!
https://www.crank-in.net/movie/news/37219
『ハリー・ポッター』スピンオフ、2人目のヒロインは魅惑のシンガー!
https://www.cinematoday.jp/page/N0074807