このアルバム
今までのような、かわいらしさの同居するアルバムから少し脱却した感のあるアルバム。
ハウスよりのフロア向けトラックが多い。なんとなく、「やろうと思えば、こういう感じのも作れるんだぜ」という田中知之の気合いを感じる。
1曲目は、猛獣の咆吼とともに始まるアフリカ的な短い曲。2曲目のボーカルにINCOGNITOを迎えている。うーむ、大御所のご登場…。3曲目ではボーカルに山本領平を迎えている。
8曲目は1分足らずの曲だが、ダークな感じの音響系もしくはアブストラクトな感じの曲。アルバムの中において、ちょっとしたアクセントになっている。
10曲目は快晴の昼の青空の下で聞くと気持ちの良いトラック。気持ちが高揚し、晴れ晴れとした気分になれる一曲である。
12曲目は、ボーカルに高宮マキを迎えている。高宮マキは色んなアーティストの作品にボーカルとして参加して話題になった。
※この系統の音楽で他のアーティストを探したい場合は「チルアウトとラウンジとは」が多少なりとも参考になると思います。
曲目
Fantastic Plastic Machine
2003
Album title
“Too”
Label :Cutting Edge
1 Overture Of “Too”
2 Reaching For The Stars
3 Why Not?
4 The King Of Pleasure
5 Spectaculara
6 Supervenience
7 Philosophy (Full Spoken Mix)
8 Submission
9 Days And Days
10 Euphoria
11 Reaching For The Stars
12 Never Ever (Extra Vocal Mix)
13 Da Judge
アルバムの評価
★★★★★★★★☆☆
【評価の内訳】4.3
【構成・バランス】A=2
【飽きのこなさ】A=2
【曲の好み】Av.0.3
Aランク:-
Bランク:2曲目、3曲目、10曲目、12曲目
アーティストの紹介
Fantastic Plastic Machine(ファンタスティック・プラスティック・マシーン)プロフィール:
あまりにも長いので、FPM(エフ・ピー・エム)と略することが多い。
田中知之のソロ・プロジェクト。ボサノヴァや、60年代映画音楽等から受けた影響をハウスを中心としたクラブ音楽へ反映させている。どちらかといえばかわいらしい感じのアルバム作りになっている印象がある。レトロな感じの、それこそプラスチック製のお人形やおもちゃがゴチャゴチャと入ったアルバムとでも言うべきか。