このアルバム
Nitin Sawhneyによるミックス。Nitin Sawhneyがどういうミックスをするのかに興味があったので購入。
無難なミックス。変った展開もなく、オーソドックスな感じのもので、悪くない。
ただし、このミックスには大きな制約がある。基本的に音源はV2レコードのみ。レーベルによる企画ものなので、V2レコードが好きな人にはいいかもしれない。
人気アーティストも目白押しなので、これも嬉しい点かもしれない。
また、”Chill”となっているが、チルアウトというよりはラウンジ。チルアウトを期待すると、だいぶ印象が違うので注意が必要。
1曲目:ビリー・ホリデーのデビューアルバムからサンプリングしたものらしい。
2曲目:ラテンタッチのナンバーで、軽やかさと重たさが交互に織りなしている。
3曲目:Nitin Sawhney本来のインディな香が薄れているのは、リミックスのせいだろうか。
4曲目:小気味いいパーカッションとリズム。ジャジーな中に、軽やかな風を送り込んでいる。
6曲目:リミックスのため、本来のトリップ・ホップよりのサウンドから逸脱して、ハウスよりになっている。でも、このアーティストはリミックスの曲の方がよかったりするから不思議だ。
7曲目:がらっと展開を変えてきた。すこしカントリーの香がするか。
9曲目:ピアノとヒップ・ホップの組み合わせが気怠さを上手くかもし出している。まぁ、ラウンジの展開としては有りだなぁ。ヒップ・ホップも上手く使えば展開に幅が広がるということを教えてくれる。
10曲目:不思議な感じのテイストが持ち味。ラウンジに使えるとは思うが、癖がありすぎて組み合わせが難しいのか。これ以外で使われているコンピを知らない。
12曲目:この展開は厳しいなぁ…というより、無理矢理だなぁ。ここまで大仰に始まる曲を無理矢理にぶち込むのだから。
この後は、とりあえずぶち込みましたという展開の仕方だなぁ。
曲目
“Essen Chill”
2002
Label : V2 Music
Mixed by Nitin Sawhney
artist / title
1 Alex Gopher / The Child
2 Rinocerose / Mes Vacances A Rio
3 Nitin Sawhney / Sunset (Kv5 Remix)
4 Ian Pooley / Coracao Tambor (Needs Remix)
5 Underworld / Cups (Salt City Orchestra Remix)
6 Mandalay / Deep Love (Onda Underwater Mix)
7 Abraham / Blue For The Most
8 Jungle Brothers / Brain
9 Ninety-9 / Willow
10 High Llamas / The Space Raid Remix (Kid Loco Remix)
11 Elbow / Powder Blue
12 Mercury Rev / The Dark Is Rising
13 Grandaddy / So You’ll Aim Toward The Sky
14 Ben Christophers / Hooded Kiss
15 Aimee Mann / Save Me
16 Heather Nova / Gloomy Sunday
アルバムの評価
★★★★☆☆☆☆☆☆
【評価の内訳】2.3
【構成・バランス】C=1
【飽きのこなさ】C=1
【曲の好み】Av.0.3
Aランク:-
Bランク:1曲目、2曲目、3曲目、4曲目、9曲目