記事内に広告が含まれています

(映画)超高速!参勤交代(2014年)の考察と感想とあらすじは?

この記事は約4分で読めます。

宣伝がコメディを前面に出したものだったので、どんな感じかと思っていましたが、思った以上に真面目な作りでした。

もちろん、ありえない筋立てですが、コメディというよりは、エンターテインメントとして楽しめる内容でした。

なんちゃって時代劇ではありますが、まぁ、面白ければいいじゃないですか。

スポンサーリンク

参勤交代

参勤交代の最大の功績はお金を使わせて各藩の財力をそぎ、幕府にたてつく力をなくすことでした。

これがとても有効だったのは、大陸(中国・朝鮮)との密貿易ができなかった北日本の大名でした。

幕末を見ればわかるが、西の諸藩は密貿易によって力を蓄え、幕府転覆につなげました。

対して、北の諸藩は財力がなく、幕府の解体と一緒に、瓦解していきます。

興味深いことに、北の諸藩は親幕府で、西は反幕府でした。

幕府は早々に西の大名家のお国替えをすべきだったのです。

スポンサーリンク

あらすじ/ストーリー/ネタバレ

江戸時代。享保20年(1735年)。
八代将軍・徳川吉宗の治世。

磐城国の小藩・湯長谷藩(石高1万5,000石)の藩主・内藤政醇は、1年間の江戸での勤めを終えて湯長谷に帰国した。
久しぶりの国元の様子に満足げな内藤政醇。

しかし、帰ってきたばかりのところ、江戸屋敷に居るはずの江戸家老・瀬川が現れた。
なんと、江戸幕府老中・松平信祝が帰国を果たしたばかりの政醇に対し、「5日のうちに再び参勤交代せよ」というのだった。

信祝は湯長谷藩が所有する金山に目をつけていた。
金山からは金が出なかったのだが、信祝は金山を手に入れようと無理難題をふっかけてきたのだ。

湯長谷藩には4年前の飢饉の影響もあって蓄えがない。
もちろん、参勤するための費用がない。

政醇は家臣と領民を守るために、あえて理不尽な参勤を受け入れることに決めた。
家臣一の智恵者である家老・相馬兼嗣に策を練るように命じた。

相馬が考え出したのは、幕府の役人の監視のある宿場のみ日雇い中間を揃えて大名行列を組み、それ以外は、少人数で山中を走り抜けて、日にちを短縮するというものだった。

この話をしていると、政醇は怪しい気配を感じた。それは、一匹狼の忍び・雲隠段蔵が天井裏で盗み聞きしていたのだ。
段蔵は自分を山中の道案内人として雇ってくれと申し出る。

政醇以下の湯長谷藩一行総勢8人は、段蔵の先導の元江戸に向けて出発した。

政醇が参勤することを知った信祝は隠密を刺客として差し向けた。

山中。夜。
眠りについた政醇を殺しに隠密の夜叉丸と虎之助が現れる。
段蔵がそれを阻止した。

政醇は単身牛久宿に向かう。
相馬たちとの待ち合わせ場所の鶴屋に到着。

政醇は他の飯盛り女と揉めて折檻を受けていたお咲の姿を見る。
お咲を自分の部屋に呼び、腰もみをさせ、手首言負った傷に軟膏を塗り介抱した。

そのころ、相馬たちは廃寺で休息していた。
夜叉丸ら忍び衆が現れ命を狙われる。

辛くも逃げきった藩一行は家老の相馬と離れ離れになってしまう。

藩一行は、自分たちのいる場所が牛久宿の一つ先の藤代宿だと知り、政醇とは江戸で合流することに決め、後から追い着いて来た相馬と共に江戸に向かう。

政醇はお咲を連れて江戸に向かう途中、夜叉丸に見付かり殺されそうになる。
段蔵が現れ命を救われる。

取手宿。
相馬たちが、予定日を過ぎて着いたため、手配していた日雇い中間たちが全員帰ってしまう。

途方に暮れる相馬たちの前に内藤本家の磐城平藩・内藤政樹の行列が通りかかった。
「飢饉の時に援助してもらったお礼」として行列を「湯長谷藩の行列」として使わせてもれえることになった。

江戸。
政醇・お咲・段蔵に忍び衆の集団が襲い掛かる。
江戸屋敷の家臣たちを引き連れた相馬たちが現れ斬り合いになる。

政醇は急いで江戸城に向かう。
参勤交代の期限になんとか間に合った。

この年に公開された映画やドラマを下に方に載せておりますので、ご参考になさってください。

映画情報(題名・監督・俳優など)

監督:本木克英
脚本:土橋章宏
音楽:周防義和
主題歌:塩ノ谷早耶香『Like a flower』

出演:
内藤政醇/佐々木蔵之介
お咲/深田恭子
雲隠段蔵/伊原剛志
荒木源八郎/寺脇康文
秋山平吾/上地雄輔
鈴木吉之丞/知念侑李
増田弘忠/柄本時生
今村清右衛門/六角精児
徳川吉宗/市川猿之助
松平輝貞/石橋蓮司
松平信祝/陣内孝則
相馬兼嗣/西村雅彦
内藤政樹/甲本雅裕

2014年前後の興行収入ランキング

歴代の興行収入ランキング

  1. 日本歴代興行収入ランキング(Top100)
  2. 世界歴代興行収入ランキング(Top200)

2014年公開の映画・ドラマ

(映画)GODZILLA ゴジラ(2014年)の考察と感想とあらすじは?

大惨事である。怪獣3体が街中で暴れるのだ。しかも大都市。高層ビル群が、崩れ落ちていく。これを大惨事と言わずに、なんと言うのだ。

(ドラマ)SHERLOCK/シャーロック第9話 最後の誓い (シリーズ3第3話)の考察と感想とあらすじは?

「最後の挨拶」と「犯人は二人」を下敷きにしている。モリアーティ亡き後の最大のライバル登場。新聞社の経営者にして、恐喝の帝王。マグヌセン。

(映画)柘榴坂の仇討(2014年)の考察と感想とあらすじは?

桜田門外の変を題材にした映画。原作は浅田次郎による短編小説。短編集「五郎治殿御始末」(ごろうじどのおしまつ)に収録されている。主人公の志村金吾と直吉(佐橋十兵衛)は浅田次郎による架空の人物である。

(映画)ホビット3決戦のゆくえ(2014年)の考察と感想とあらすじは?

「ホビット」3部作の終わりでもあり、「ロード・オブ・ザ・リング」へのプロローグでもある。前作までが邪竜退治への話がメインだったが、本作の後半では明確に「ロード・オブ・ザ・リング」への布石がちりばめられている。

(映画)蜩ノ記(2014年)の考察と感想とあらすじは?

映画の中で流れる時間は、淡々としており、静謐なものである。そして、観終わって、心の中に流れ込むのは、温かい気持ちである。いろいろな展開を期待している人にとっては面白みのない映画なのかもしれない。

(ドラマ)マスケティアーズ パリの四銃士(シーズン1全10話)の考察と感想とあらすじは?

アレクサンドル・デュマの「三銃士」がベースのドラマ。イギリスBBCが制作。タイトルは「The Musketeers」なので、銃士達ということになるが、theがついているので、この場合は「あのデュマの銃士達」という意味になるだろう。

(ドラマ)SHERLOCK/シャーロック第8話 三つの兆候 (シリーズ3第2話)の考察と感想とあらすじは?

「四つの署名」を下敷きにしている。今回は、ジョンとメアリーの結婚式が舞台。付き添い人としてスピーチを頼まれてしまうシャーロック。彼にしてみたら、人生最大のピンチの到来。

(ドラマ)SHERLOCK/シャーロック第7話 空の霊柩車 (シリーズ3第1話)の考察と感想とあらすじは?

「空家の冒険」をベースにしている。シリーズ2の第3話で確かに飛び降りたはずのシャーロック。そして、自分の墓に現れたシャーロック。彼は、どうやって生き返ったのか? いや、死なずにいたのか?

タイトルとURLをコピーしました