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Cafe Soloの鑑賞録(曲目と感想と紹介を添えて)(おススメアルバム)

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このアルバム

久々に御大Jose Padillaが旧Reactに戻ってきました。

久々にというのは、Jose Padillaが手がけた初期のCafe del MarをリリースしていたのがReactなのです。

今回のアルバムは、Chill outというより、Lounge的な要素もあるアルバムで、TPOを選ばないで聞ける内容になっています。

使い勝手の良いアルバムだと思います。

突出した一曲を入れないのもJose Padillaならではです。その分飽きが来にくいアルバムです。

Disc2の最後にシークレットトラックがあります。

DISC1

前半はLoungeで後半からChill outへ。

1曲目:エコーのかかったギター。乾いた感じがして、アメリカの中西部の風を感じます。

2曲目:オケにピアノ、愁いを帯びて気怠い感じの女性ボーカル。フレンチのテイストがプンプンします。あるいはTrip Hopの退廃さを思い起こすともいえます。

3曲目:少しHip Hopテイスト。他のDJではあまり使わないような曲。Jose Padillaらしい選曲といえます。

4曲目:前曲を振り切るかのようなつなぎの仕方。この曲はブラックテイスト。

5曲目:口笛のようなシンセの音。単純な音色の重ね方が最近では珍しいかも。

6曲目:オルガンの音が少し古さを感じさせますが、ラウンジらしい曲。

7曲目:チルな1曲。John Beltranがリミックスをしていますが、柔らかい音色で女性ボーカルを引き立てているのはさすがです。Buddha Bar 7にも収録。ここあたりからチルアウトになっていきます。

8曲目:シンプルなギターの音とパーカッションが典型的なチルアウト。これに、シンセが加わります。

9曲目:クラシックな香りのする出だし。処理されたボーカルがエキゾチックな香りを付け加えています。

10曲目:シャッターの音をサンプリングしているのは面白い。ですが、このゆっくりとしたリズムはもちろんチル。

11曲目:ボサの香りのするゆったりラテンフレーバー。

12曲目:これまた古い感じのオルガンの音色。ラテン系の音。

13曲目:レゲー風味。

14曲目:明るめのゆっくりめの女性ボーカル・ハウス。

DISC2

おもしろいのはこちらのDisc。新旧の音が上手くブレンドされています。

1曲目:レゲーのリズムそのままに始まる。

2曲目:1993年の曲。当時の音色がそのまま現れており面白い。アンビエント・テクノの影響が強く残っています。

3曲目:アコースティックな感じもあり、ブラックの影響もあり。

4曲目:これはいい。爽やかハウス。すがすがしい気分になれるとっておきの一曲でしょう。出だしの音から期待させてくれます。キックが入り、そしてハットが入ってくると思わず笑ってしまいたくなります。曲も期待通りに進行してくれます。

5曲目:1978年の曲。まだハウスが誕生する前の時代。もちろん打ち込みのはずがありません。カントリー風にジャズ風味が加わった感じでしょうか。こうした選曲は、ベテランDJでなければなしえません。

6曲目:これも古い音かと思いきや新しい曲。70年代から80年代のテクノポップのにおいがします。

7曲目:これも古い感じのハウスの香りがします。

8曲目:ハウスから転じてテクノの音へ。

9曲目:で、YMO。リミックスですが、この選曲にはびっくり。前の曲はこの曲への橋渡し的なものなのかも知れません。ベースの音はYMOらしさがあるが、上物にYMOのものとは違うシンセが加わっています。このシンセが808 Stateならではでしょう。

10曲目:テクノ風の硬めの音色。アンビエント・テクノといってもいいかもしれません。シンプルな構成が好感もてます。

11曲目:10曲目とレーベルが同じくKompakt。レーベルの色がよく現れています。

12曲目:迫り来るような、ちょいと迫力のある曲。

13曲目:口笛が気楽な感じにさせてくれる曲。
この後13曲目の6分過ぎからシークレットトラック。聞いたことはあるのですが、誰の何という曲だか分かりません。

※この系統の音楽で他のアーティストを探したい場合は「チルアウトとラウンジとは」が多少なりとも参考になると思います。

※曲のリストをうまくご活用ください。きっとお目当ての曲が見つかると思います。良い音楽との出会いを楽しんでください。
※この年にリリースされたアルバムを下に方に載せておりますので、ご参考になさってください。

曲目

Cafe Solo
2006
compiled by Jose Padilla
label : Resist

DISC1
Artist / titile
1 Tipswith / Roll Your Own
2 Brazilian Girls / Homme
3 One Self / Unfamiliar Places
4 Linn / Available
5 Felix Laband / Miss Teardrop
6 Elevator Suite / Barefoot
7 Bebel Gilberto / Aganju (John Beltran Remix)
8 Six Cups Of Rebel / Arp She Said
9 Gabin / Terra Pura
10 Jean Michel Jarre / Souvenir Of China (Live In China)
11 Uusi Fabntasia / Fantasia
12 Apollo Nove / Inexplicata
13 Boozoo Bajou feat. Joe Dukie & U-Brown / Take It Slow
14 Sunstars / Dipped In Golden Dreams

DISC2
Artist / titile
1 Paul Daley / Dem Chase
2 Quad / Aquaville
3 Fly / Satellite
4 Cities Of Foam / Last Man Standing
5 Peter Green / Tribal Dance
6 Daniel Wang / All Flowers Must Fade
7 Frontera / Rouge
8 Voice Stealer / Evaluation
9 Yellow Magic Orchestra / Light In Darkness (808 State Remix)
10 Closer Musik / Maria
11 Justus Kohncke / Schwabylon
12 Roisin / Murphy Ramalama (Bang Bang)
13 Coldcut
and Secret Track Autumn Leaves

アルバムの評価

★★★★★★★★☆☆
【評価の内訳】4.3
【構成・バランス】A=2
【飽きのこなさ】A=2
【曲の好み】Av.0.3
Aランク:
 Disc1:-
 Disc2:4曲目
Bランク:
 Disc1:5曲目、7曲目、8曲目、9曲目、10曲目、11曲目
 Disc2:10曲目

アーティストの紹介

José Padilla(ホセ・パディーヤ)

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