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Cafe Mambo 2006の鑑賞録(曲目と感想と紹介を添えて)(超おススメアルバム)

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このアルバム

派手な展開がないというのは前作同様だ。何よりも飽きが来にくいのが、このシリーズの特徴なのかもしれない。

大味な音が好き、という人にとっては物足りない部分があるかもしれないが、とても味のあるコンピレーションである。聞き込むほどにいい。

2005年、2006年にリリースされた音源を中心に集められている。

今回はPete Goodingとともに人気のSteve MIller a.k.a. Afterlifeがコンパイルを担当している。

Afterlifeの曲はもちろん、Coldcut、Dolphin Boy、William Orbit……などの曲をセレクトしている。かわったところでいえば、The Temptationsのリミックスも収録されているところか。

DISC1

1曲目Atlantean / Radio Mogador:Steve MillerとGareth Murphyのプロジェクト。無国籍な感じの曲なのだが、なんとなく夕暮のムンバイを想像してしまう。

2曲目Max Sedgley / Slowly:Chill Out cafe 10Serve Chilled 59にも収録。

3曲目Kenneth Bager / Fragment One…And I Kept Hearing:「Fragment」と題されたシリーズの曲。TwoがBuddha Bar 9などに収録されている。

4曲目Tina Dico / Break of Day:憂愁を帯びた音に、女性ボーカルにうまくのっている。湿っぽい感じではなく、むしろ乾いた感じすらする。Tina Dico=Tina Dickowということでいいのかな?

5曲目Nova Nova / DJ GG:前の曲からの流れで聞くと、ストイックに聞こえるから不思議だ。Nova Novaはフランスのアーティスト。2004年の曲。

6曲目Cloud / Voyance:ちょっぴり古い感じの音を出しているが、そこが何ともイイ感じの曲。

7曲目Afterlife / Blue South:コンパイラーの曲。やっぱり安定している。

8曲目Kwaanza Posse / Wicked Funk:「フンゲィ」と聞こえる叫び声(?)が時折はいるのだが、これがいいアクセント。1991年の曲。

9曲目The Lovers / Crik Crak:カチカチカチ…と細かく刻まれる音と、ボーカルのアコースティックな感じがかなり可愛らしい。少々ファニーな部分があり、面白い曲であるのは確かだ。

10曲目The Temptations / Papa Was a Rollin’ Stone:うーむ。この展開がうまい。前の曲とのギャップがあるにもかかわらず、それほど気にならない。テンプテーションズ(The Temptations)のリミックス。テンプテーションズはアメリカのコーラス・グループでモータウンを代表するグループの一つ。1989年にロックの殿堂入りを果たしている。このパパ・ワズ・ア・ローリン・ストーン(Papa Was A Rollin’ Stone)は1972年に発表され、全米1位になっている。

11曲目Lazyboy / Police Dog Bonfire:細かく刻まれた音。どことなく1980年代のブリティッシュ・ミュージックを彷彿とさせる。

12曲目Buddha Nature / Buddha Nature:コンパイラー二人のユニット。

13曲目William Orbit / Sea Green:穏やかで綺麗な曲。

DISC2

1曲目RRR / Cape:重めで入ってきたねぇ。題名は服のケープなのか、岬を指しているのか…。岬だな。

2曲目The Cinematic Orchestra / All That You Give:ハープで曲が入る。その後は重めなのはこのアーティストならでは。美しさと重さがほどよくマッチング。2002年の曲。

3曲目Dolphin Boy / Don’t Stop:幼い感じの声質のボーカルが繰り出す世界は意外にダーク。妙に骨太な感じになってしまうのも新鮮である。Hotel Costes 7にも収録。2003年の曲。

4曲目Frontera / Walking in the Rain:なんとなくこれも1980年代のブリティッシュのロックやポップスを彷彿とさせる。

5曲目De-Phazz / The Mambo Craze:こんどはさらにさかのぼった感じの雰囲気。ムーディといえばムーディ。1999年の曲。

8曲目Mike Perras / Beginning of Life:人生の始まりとはいえ、それは蜻蛉のような小さなミクロコスモスでの生の誕生のような気がする。1991年の曲。

9曲目No Logo / Is Anybody out There:コンパイラー二人によるユニット。シンプルな曲。

10曲目Mr. Haywood presents Goloka / Thinking About You:チルハウスらしい感じの曲。

11曲目Black Science Orchestra / Bless the Darkness:さて、ここまで聞いてきてこの曲が1986年のものだとは気が付くまい。私も気が付かなかった。よくまぁ、探してくるもんだ。

12曲目Coldcut / Return to Margin:チルらしいチルな曲。やっぱりこうした感じの曲は一曲くらいは欲しいよね。

13曲目Slow Train / Stoned Rays:2003年の曲。

※この系統の音楽で他のアーティストを探したい場合は「チルアウトとラウンジとは」が多少なりとも参考になると思います。

※曲のリストをうまくご活用ください。きっとお目当ての曲が見つかると思います。良い音楽との出会いを楽しんでください。
※この年にリリースされたアルバムを下に方に載せておりますので、ご参考になさってください。

曲目

Cafe Mambo
2006
Cafe Mambo 2006
compiled by:
Pete Gooding and Afterlife
label : In the House

DISC1
artist / title
1. Atlantean / Radio Mogador (August Mix)
2. Max Sedgley / Slowly
3. Kenneth Bager / Fragment One…And I Kept Hearing (Instrumental Dub Mix)
4. Tina Dico / Break of Day (The Stella Polaris Allstars Remix)
5. Nova Nova / DJ GG
6. Cloud / Voyance
7. Afterlife / Blue South
8. Kwaanza Posse / Wicked Funk (Right Tempo Live)
9. The Lovers / Crik Crak
10. The Temptations / Papa Was a Rollin’ Stone (DJ Jazzy Jeff & Pete Kuzma Solefull Remix)
11. Lazyboy / Police Dog Bonfire (Reverso 68 Mix)
12. Buddha Nature / Buddha Nature
13. William Orbit / Sea Green

DISC2
artist / title
1. RRR / Cape
2. The Cinematic Orchestra / All That You Give
3. Dolphin Boy / Don’t Stop
4. Frontera / Walking in the Rain
5. De-Phazz / The Mambo Craze
6. Suicide Sports Club feat. The Dead Rabbits / I Don’t Know (Soul Mekanik’s Mekanikal Mix)
7. Teddy Rok Seven feat. Okou / Feel
8. Mike Perras / Beginning of Life
9. No Logo / Is Anybody out There
10. Mr. Haywood presents Goloka / Thinking About You (Islas Baleares Mix)
11. Black Science Orchestra / Bless the Darkness
12. Coldcut / Return to Margin (Afterlife Lounge Mix)
13. Slow Train / Stoned Rays

コンパイラーの紹介

Pete Gooding

Pete Gooding
イギリスのバーミンガム出身。
バーミンガムでDJ活動をはじめ、1996年からイビサのカフェ・マンボのレジデントのDJ。
Cafe MamboはCafe del Marの近くにある。Cafe MamboもCafe del Mar同様に海岸に面しているが、サンセットを楽しむスペースではない。Cafe Mamboでは名クラブのプレ・パーティー会場としても有名。プレ・パーティーは、本パーティが待てない人たちのために催されるもので、夕方から深夜0時ぐらいまで行われる。本パーティのプロモーションのために、大物 DJ がプレイしに来ることも少なくない

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