このアルバム
前作同様、コンピレーションではなくミックスCD。
2枚組になったというところからも気合いが感じられる。
2枚組になったからといってスカスカになったわけではない。むしろ前作以上に内容が濃い作品。1枚目がダウンテンポ中心。2枚目がハウス中心となっている。
曲も前作同様オリエンタルかつエキゾチックな感じの曲が多数含まれている。
DISC1
1曲目:鳥の鳴き声と川のせせらぎの音から始まる。トランペットの後で流れているシンセの音がIbizarreっぽい。
2曲目:かすれた縦笛の音は、インド音階全開。ソファーにでも寄りかかって聞いていると、インドの悠久の昔に思いをはせることが出来そうだ。
5曲目:カンカンと金属を叩く音や、カチャカチャ鳴る音…面白い音をたくさん使っている。スキャット風のボーカルも面白い(途中どうしても、「ええでええで」と大阪弁に聞こえてしまう箇所がある)。それでいて、大地のグルーブを感じさせる一曲。
8曲目:寂しい感じのギターとシンセの音。ダウンテンポなところが更に寂しさを増加させる一曲。そう、日が沈んだ直後に感じる喪失感に近いのかもしれない。
9曲目:こういう重~いキックは好きですねぇ。このキックの重さと暗さはMassive AttackやPortisheadに通じるところがあり良し。
DISC2
1曲目:ここまでエキゾチックな曲が入るコンピレーションというのも珍しいかもしれない。ジャケットのいかにもゴア系の影響を考えると頷けるところもあるのだが。
3曲目、このあたりからフロア向けの感じになる。
6曲目:イレギュラーなリズムとフワフワした感じのシンセ。と思っていると、ハウスへ変化する。ちょいと面白い感じである。
10曲目:ええ、ええ完全にフロア向けのトラックです。リズムにはまり込んで踊って下さい。
11曲目:プログレッシブ・ハウス系統なのだが、音階にインド・アラビア音階が使われているので、ゴア系統といってもいいかもしれない。でもゴア・トランスじゃないですよ。
※この系統の音楽で他のアーティストを探したい場合は「チルアウトとラウンジとは」が多少なりとも参考になると思います。
曲目
“Bambuddha Grove volume2 The Journey”
2002
compiled by
M.O.C. Paoli
label : Mole Listening Pearl
DISC1
artist / title
1 Orbient / Boarding
2 Ohm-g / Ancient Dreams
3 Praful / One Day Deep
4 Planet E / Klub Kola (Uptight On The Rocks)
5 Genetic Drugs / Seat Of Cosmic Dance Part1
6 Aural Float / Soulsearching
7 The Vision / Soulevolution
8 Bazille Noir / Ma Che Ridi ?
9 Sinetone / Move On
10 Nor Elle / On The Roof
11 Visionairies / Girls Lingo
12 Ruts DC Meets Mad Professor / Whatever We Do
DISC2
artist / title
1 Hypnotix / Wonel Ma Gis
2 Ohm-g / Strange Guy In A Strange World
3 Boozoo Bajou / Yoruba Road
4 Fonka Delix / My Life
5 Laid / Leaving
6 Naomi / Avenue L’amour
7 Afro Elements / Chocolat (Mr. Gone’s Soul In Space Mix)
8 Razoof / Lamb’s Bread
9 Da Kine / Sunshower
10 Alphawezen / Gai Soleil (Terry Lee Brown Junior Dub Mix)
11 Hattler / Delhi News
アルバムの評価
★★★★★★★★☆☆
【評価の内訳】4.4
【構成・バランス】A=2
【飽きのこなさ】A=2
【曲の好み】Av.0.4
Aランク:
Disc1:-
Disc2:-
Bランク:
Disc1:1曲目、2曲目、5曲目、8曲目、9曲目
Disc2:1曲目、3曲目、6曲目、10曲目、11曲目