この映画は、シナトラ・ファミリー総出演の1960年作「オーシャンと11人の仲間」のリメイクです。
シナトラ・ファミリーにちなんでなのか、出演陣が超豪華。ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、ジュリア・ロバーツ、アンディ・ガルシア、マット・デイモン…
ですが、単なる豪華メンバーによる映画にあらず。相当面白いです。
泥臭い泥棒ものではなく、スタイリッシュなアクションものになっています。
そもそも、ターゲットとする金庫のセットを作ってリハーサルまでやるっていうのですから、盗む方でも相当な金を使っています。超大がかりなのです。
それに、スペシャリスト集団ということもあって、かなりのハイテク集団です。絶対にいない犯罪集団です。そういう意味でもドリーム・チームといえます。
対する、金庫も凄まじいセキュリティシステムを導入しています。これにいかにして立ち向かうのかが見所です。
それにしても、こんな犯罪ドリーム・チームがいたら、日本中どこもかしこも、盗まれ放題だなぁ、などど不謹慎なことを思ったりして…。
映像も音楽(もスタイリッシュな雰囲気になっており、娯楽作品としては文句ない作品です。
欲を言えば、というより、個人的な好みですが、ジュリア・ロバーツじゃなくて別の女優にした方が良かった気がします。
どうにも痩せすぎて、スタイリッシュな映画の中で唯一貧相な印象を持ってしまいました。
シリーズ
あらすじ/ストーリー/ネタバレ
仮釈放中の窃盗犯ダニー・オーシャンは刑務所暮らしの4年間に新しい盗みの計画を立てていた。
それは、ラスベガスのカジノの地下200フィート、3大カジノと呼ばれるベラージオ、ミラージュ、MGMグランドから毎日ギャンブルの入金が1セント残らず集められる地下金庫を狙う壮大な犯罪を計画。
厳重な警戒とセキュリティシステムを破って現金を盗み出すというもの。盗む額は1億6000万ドル。
金庫の現金の持ち主は、ラスベガスのホテル王ベネディクト。
彼はオーシャンの離婚寸前の妻テスの現在の恋人でもある。泥棒稼業から足を洗うつもりのないオーシャンに愛想をつかしたテスは、ラスベガスのベラージオ美術館のキュレーターとして働いていた。
プランを実行に移すために、オーシャンはまず古くからの親友のラスティーを訪ねた。頭が切れ、万事に周到な彼は今回の計画のまとめ役として不可欠だ。
次ぎに、この計画の遂行に不可欠な各分野のスペシャリストのスカウトを始めた。
スリの達人ライナス、爆破の達人バシャー、元カジノ・オーナーのルーベン、車両のプロであるヴァージルとタークの兄弟、カード・ディーラーのフランク、元詐欺師のソール、配線のプロであるリヴィングストン、アクロバットの達人イエン。
11人の選りすぐりの犯罪ドリーム・チームが誕生した。
計画実行の日は、警備が手薄になるボクシングのヘビー級王座決定戦の試合当日だ。
あらゆる場所に設置された監視カメラ。12時間ごとに変わる暗証番号。張りめぐらされた感知センサー。難攻不落の地下要塞にも似た金庫の大攻略作戦が始まる。
カジノ内部を徹底的に偵察し、金庫の監視システムを乗っ取り、さらにはラスベガス中を停電にする。
計画が進む中、オーシャンは現金だけでなく、テスの愛をもベネディクトから奪おうとする。それを察知していたラスティーは、この計画から降りるようにオーシャンに迫る…。
映画情報(題名・監督・俳優など)
オーシャンズ11
(2001年)
監督:スティーヴン・ソダーバーグ
製作:ジェリー・ワイントローブ
製作総指揮:スーザン・イーキンス、ジョン・ハーディ、ブルース・バーマン
原案:ジョージ・クレイトン・ジョンソン
脚本:テッド・グリフィン
オリジナル脚本:チャールズ・レデラー、ハリー・ブラウン
音楽:デヴィッド・ホームズ
出演:
ダニー・オーシャン/ジョージ・クルーニー
ラスティー・ライアン/ブラッド・ピット
テス・オーシャン/ジュリア・ロバーツ
ライナス・コールドウェル/マット・デイモン
テリー・ベネディクト/アンディ・ガルシア
バシャー・ター/ドン・チードル
ルーベン・ティシュコフ/エリオット・グールド
ソール・ブルーム/カール・ライナー
バージル・マロイ/ケイシー・アフレック
ターク・マロイ/スコット・カーン
リビングストン・デル/エディ・ジェイミソン
フランク・カットン/バーニー・マック
イエン/シャオボー・クィン
受賞
2001年前後の興行収入ランキング
歴代の興行収入ランキング
サントラ
サントラですので、基本的にアルバムとしての完成度を求めるのは間違いであるのは分かっています。
それも、場面の入れ替わりの激しいエンターテインメント系なら、尚更です。
サントラとしては全体的にジャズの香りが強いです。
16曲目の”Tess”。 この曲はチルアウトやラウンジに使えます。推薦の一曲です。
ストリングスが綺麗な優雅な曲。神秘的な一面もあり、ジャジーな一面もある。曲が短く感じるので、もう少し長くても良いと思います。
映画ではテス役のジュリア・ロバーツが登場するシーンで流れます。映画を通して一回だけしか使われていない曲です、この曲は良いです。
曲目
オーシャンズ11
2001
Soundtrack Produced by David Holmes
Artist / Title
1 Percy Faith and His Orchestra / Theme For Young Lovers
2 – / Boobytrapping
3 Handsome Boy Modeling School featuring Trugoy (De La Soul) and Del (Del Tha Funkee Homosapien) / The Projects (P Jays
4 – / The Plans
5 Perry Como / Papa Loves Mombo
6 – / Ruben’s Inn
7 – / Lyman Zerga
8 Arthur Lyman / Caravan
9 David Holmes / Gritty Shaker
10 – / Planting The Seed
11 – / Pickpockets
12 Elvis Presley / A Little Less Conversation
13 Percy Faith and His Orchestra / Dream Dream Dream
14 – / Stealing The Pinch
15 Quincy Jones / Blues In The Night
16 – / Tess
17 – / Hookers
18 – / $160 Million Chinese Man
19 David Holmes / 69 Police
20 The Philadelphia Orchestra / Clair de Lune (from “Suite Bergamasque”)
21 The Philadelphia Orchestra / Theme For Young Lovers
2001年公開の映画