七王国中に王が乱立し始め、鉄の玉座を巡る争いが本格化し始めます。
ジョフリー・バラシオンが鉄の玉座に座り、残酷な本性を見せ始めるのです。ジョフリーのモデルになったのは、ローマ時代の悪名高き皇帝カリギュラだといいます。
3話~4話で物語が動き始めます。主要な登場人物の立ち位置が明確になり、新たな登場人物が色を添えます。
新たな登場人物の中で重要なのが、ブライエニーでしょう。ブライエニー演じるグェンドリン・クリスティーはゲーム・オブ・スローンズの登場人物の中ではまり役の一人です。
それと、マージェリー・タイレル。シーズン6まで、重要な役どころとなります。
新たな登場人物の中で異彩を放つのがジャクェン・フ=ガー。ニヒルな中にハードボイルドなカッコよさを持つ人物です。シリーズが進むにつれ、この人物の凄味が出てくるのですが、後になればなるほど、なぜ捕まった状態で登場するのか理解に苦しむことになります。
そして、ここからシオン・グレイジョイが最低の人間の道を突き進むことになります。ベイロン・グレイジョイは北部侵略の計画を練り、シオンは苦悩しながら父に従うが、ええかっこしいというのが、どんだけ迷惑なのかが良く分かる人物造形になっています。
ブライエニーの運命が急変するのが第5話。これ以後、ブライエニーはスターク家に寄り添う格好で登場します。
そして、ジャクェン・フ=ガーの真の力が発揮されます。ハードボイルドなところは、女性よりも男性に人気のある登場人物たるゆえんでしょう。
第6話のタイトルは、ウェスタロスの北部で信仰される「古の神々」と、残りの地域で信仰される新しい神々「七神正教」を意味します。
ジョン・スノウが運命的な出会いをし、これが後に北部における大きな状況の変化へとつながっていくことになります。
様々な伏線が貼られるのが、この7話目と8話目です。
ブランとリコンの死の偽装は、しばらく物語のプロットに影響を与えます。特にブランが、他者から切り離され、独自の物語を進んでいく大きな助けとなっていきます。
そして、壁の向こう側の最初の人々の遺跡で見つかったドラゴングラス(黒曜石)。とても重要なアイテムで、のちのシーズンで改めて脚光を浴びることになります。
ブランの物語とドラゴングラスの登場は、ゲーム・オブ・スローンズの最終シーズンに大きな影響を与えることになります。
9話~10話。ゲーム・オブ・スローンズは場面を変えながら物語を進めるのが基本のため、一つの出来事を長く見せることはあまりありません。その点では、ブラックウォーターの戦いは特殊な位置づけになります。物語前半の最大の見せ場です。
この戦いの前と後でバランス・オブ・パワーが変わるエポックメーキングな事件として描かれています。以後、ブラックウォーターの戦いのときには…、といった会話が登場するようになります。
そして、もう一つエポックメーキングなのが、壁の向こう側での出来事です。シーズン2の最終話でホワイト・ウォーカーが姿を現します。ホワイト・ウォーカーはゲーム・オブ・スローンズの第1話で、復活したことが示唆されたままでしたが、ここにきて姿をようやく現しました。
鉄の玉座を巡る戦いの他に、別の戦いが始まりつつあることを、最後に暗示するのですが、ホワイト・ウォーカーは当面のあいだ中心的な役回りにはなりません。
あらすじ/ストーリー/ネタバレ
第1話「王の乱立」
スタニス・バラシオン
ロバート王の次弟・スタニス・バラシオンが鉄の玉座を求めた。
正当性を主張してのことだが、そもそも兄・ロバートが王位簒奪者なのだから、正当性もくそもない、と思う。正当性だけなら、デナーリス・ターガリエンになる。
スタニスは、ドラゴンストーンから七王国中に手紙を送り、ジョフリー、トメン、ミアセラは、サーセイとジェイミーの姉弟の子であると触れまわる。
スタニスは側近のダヴォス・シーワースの意見に耳を貸さず、末弟レンリーら他の王位要求者との同盟を拒否する。このあたりが、スタニスの狭量なところで、器の小ささが見え隠れする。さらに、根暗だ。弟レンリーが明るいのに比して、陰鬱な人間だ。
スタニスのメイスターであるクレッセンは、女祭司メリサンドルを毛嫌いしている。メリサンドルは「光の王」に使える祭司で、スタニスは宗旨替えをしたところだった。
メリサンドルが登場するシーンの音楽が良い!不気味さをそれとなく醸し出し、不安感をそれとなく煽る。ぴったりの音楽だ。
メリサンドル演じるカリス・ファン・ハウテンもよい。妖艶な中に、狂信的な雰囲気を上手く表現している。ゲーム・オブ・スローンズのはまり役の一人だと思う。
そのメリサンドルがウェスタロスの七神正教の神像を燃やすよう命じる。
七神正教の神像が燃やされたドラゴンストーンのシーンが撮影された北アイルランドの浜辺だという。夜のシーンだが、寒々しく感じるのは、北アイルランドの浜辺だからだろうか。
メイスターのクレッセンはカップに毒を入れて、まず自分が飲んで見せ、メリサンドルにも飲ませた。だが、メリサンドルは毒入りの飲み物を飲んでも、死ななかった。
このメリサンドルの真の姿はシーズン6の第1話で明かされる。
スターク軍の陣地で
ロブ・スタークは、捕虜にしたジェイミー・ラニスターを訪ねた。そして、ロブはスタニスからの手紙を見せる。そこには、ジョフリー、トメン、ミアセラは、サーセイと双子の弟ジェイミーの近親相姦の子であると書かれている。
ロブはジェイミーに、捕虜となっているアルトン・ラニスターに講和条件をもたせてキングズランディングに送ると告げた。要求は、サンサ、アリアら、妹たちの解放、エダードの遺体の返還と北部の独立だ。
ロブは独力では戦争に勝てないことを知っていた。そこで、シオン・グレイジョイを鉄諸島の父ベイロン・グレイジョイのもとに送り、鉄諸島の水軍の助けを求めることにした。母キャトリンは反対した。
母キャトリンはウィンターフェルに残してきた二人の息子ブランとリコンのもとに帰りたがるが、ロブは同盟の交渉をするためレンリー・バラシオンの宮廷に送りだす。
この後のシオン・グレイジョイは、最低の男に成り下がる。いや、男として最低ではなく、人として最低になる。
ウィンターフェルのブラン
ブランはダイアウルフのサマーになり、神々の森の中を走る不思議な夢を見る。
朝になり、ホダーとオシャに連れられて神々の森に行き、夢で見た風景を目の前に観ることになる。
空を見上げると、彗星が輝いている。ブランは勝利の前兆とみて、オシャはドラゴンを意味すると言った。
北で見た彗星を、デナーリスが見るというのは、ブランの関係性を上手く表現した綺麗な構図である。
壁の向こう側のクラスターの砦
ジョン・スノウら偵察隊はクラスターの砦に着いた。
クラスターによると、野人の指導者のマンス・レイダーは大きな軍を集めて、南に進むつもりだという。
クラスターは娘たちを妻としている。ジョン・スノウはそのことに嫌悪を覚えるが、総帥のジオー・モーモントは諭した。
ナローシーの向こう側のデナーリス
デナーリス・ターガリエンは数の減った部族を率いて赤い荒地をさまよっていた。
生まれたばかりのドラゴンは肉を食べようとせず、馬は疲労で死んでゆく。このままでは皆が飢え死にするのが目に見えていた。
デナーリスはジョラー・モーモントと相談して、3人の騎手を斥候に送りだした。
依然として、他の主要人物たちと交わらないデナーリス。周辺部で右往左往している。だが、キーパーソンである。
キングズランディング
ジョフリーの命名式を祝う儀式の場で、酔っぱらって醜態をさらしたのが騎士サー・ドントスだった。ジョフリーは死を宣告したが、サンサがとりなした。このサー・ドントスは端役だが、覚えておこう。
このシーンが撮影されたのはクロアチアのドゥブロヴニクの砦だという。キングズランディングは、地中海に面した、旧ローマ帝国の遺影を留める都市が似合う。
ティリオンが、父の代理として王の手になるべくキングズランディングに戻った。サーセイはティリオンの王の手就任に激怒する。
ここからしばらくティリオンが活躍を見せる。ティリオンはゲーム・オブ・スローンズにおいてとても重要な人物である。皮肉屋だが、善政を敷こうという強い意思がある。私利私欲の薄い数少ない登場人物である。
個人的にティリオンが最も好きなキャラクターだが、ある研究者が、ドラマにおける人間関係を分析したところ、最もつながりが多かったのがティリオンで、その点においてティリオンがドラマの主人公であるという見方もあるようだ。
ティリオンはアリア・スタークが逃げ出したことを知り、サーセイに嫌味を言った。これでエダード・スタークと合わせて人質を二人も失った。ティリオンは、サンサとアリアをジェイミーと交換するつもりだったのだ。
ジョフリー王は、スタニスからの手紙の真偽をサーセイを問いただす。
ジャノス・スリント率いるキングズ・ガードがロバート王のすべての落とし子を捜索し始めた。ロバート王の落とし子であるジェンドリーは既に王都を抜け出していた。
ジェンドリーが壁に向かう一行の中に紛れ込んでいた。その中にアリア・スタークもいた。
キングズランディングの野外の撮影は、シーズン1ではマルタで行われたが、シーズン2ではクロアチアのドゥブロヴニクが選ばれた。ドゥブロヴニクは「アドリア海の真珠」と賞される。
第2話「粛清」
ティリオンとヴァリス
ティリオンが部屋に戻ると、愛人のシェイとヴァリスが話をしていた。
ティリオンとヴァリスは穏やかに相手を脅迫しあう。ヴァリスは、シェイがここにいることを暴露すると言い、ティリオンはヴァリスを殺すと言う。
ヴァリスの存在というのも、ゲーム・オブ・スローンズには必要不可欠である。この得体のしれない人物も、ティリオン同様に私利私欲に薄い人物。ヴァリス演じるコンリース・ヒルもはまり役の一人である。
ヴァリスが使うのは「小鳥」と呼ばれるスパイ。その正体はシーズン6で明かされる。
小評議会で、サーセイはロブ・スタークからの講和条件を破り捨てた。
次にナイツ・ウォッチ総帥ジオー・モーモントからの、手紙を読みあげた。ジオー・モーモントはホワイト・ウォーカーが現れたというが、ティリオン以外の小評議会は信じなかった。
ティリオンはキングズ・ガードの総帥ジャノス・スリントと食事をし、ロバート王の落とし子が殺されたことについて尋ねた。
だが、ジャノスが口を割らなかったため、ティリオンはジャノスを壁に追放した。新しいキングズ・ガードにはブロンをあてた。
ブロンは、ある意味もう一人のティリオンである。ティリオンが複雑なのは、彼を補完するキャラクターが複数いることである。ブロンがそれであり、ヴァリスもそれである。ティリオンは、誰かと共にいることで引き立つ存在であり、生きる存在ともいえる。彼自身が強くない分、知らず知らずのうちに人の助けを求め、助けの手を差し出す者が現れる。そうした点において、ティリオンはこのドラマにおいて最も社会性のある人物になる。
ティリオンはサーセイが命令を下したのだと思っていたが、実はジョフリーであったことを知る。
海賊サラドール・サーン
ダヴォス・シーワースと息子のマットスは、ダヴォスの旧友で海賊のサラドール・サーンを味方につけた。
ダヴォスとサーンは、マットスが光の王を篤く信仰することを苦々しく思う。
ゲーム・オブ・スローンズの世界において、多神教と一神教が対立するが、一神教である光の王はカルト的に描かれている。キリスト教世界で生まれた作品としては興味深い描写である。
宗教は重要なファクターとして描かれてはいるが、宗教対立は描かれていないのも印象的である。宗教面よりも、家名の戦い、つまりは俗世における中世的な王権の争いに重きが置かれているドラマである。
メリサンドルはスタニスを誘惑し、光の王に捧げるならば息子を授けると約束する。この後に起きる出来事は、ドラマで描かれる数少ないダーク・ファンタジー色の場面である。このドラマは、雰囲気はファンタジーだが、基本は肉弾戦が多い。
鉄諸島に戻ったシオン・グレイジョイ
シオン・グレイジョイは鉄諸島に帰るが、出迎えのないことに不満だった。見知らぬ若い女性に出迎えられ、シオンは女性を誘惑しながら、パイク城に向かう。
ここまでで、いいお坊ちゃんであるシオン・グレイジョイは終わる。ここから先、反吐が出るようなクズ人間になっていく。
シオン・グレイジョイは父親ベイロン・グレイジョイに冷たい出迎えを受ける。さらに、シオンを出迎えた女性の正体はシオンの姉ヤーラだった。父と姉から見下されるような出迎えを受け、シオンのプライドは傷つけられた。
鉄諸島のパイク城が撮影されたのは北アイルランドの港。雰囲気がとてもマッチしてる。
デナーリス
三人の斥候のうち一人がデナーリス・ターガリエンのもとに戻るが、鞍袋には斥候の首が入れられていた。他の部族長からのメッセージだった。デナーリスは火葬の用意をさせ、復讐を誓った。
アリアの一行
二人のキングズ・ガードが、ジェンドリーを探して旅の一行のもとに来た。ヨーレンが剣で脅して追い払った。
ジェンドリーはアリアと、自分が探される理由を話しあった。そして、アリアが女であることを知っていると言った。アリアは自分の正体をジェンドリーに明かす。
クラスターの砦
サムウェル・ターリーは、ジョンのダイアウルフのゴーストからクラスターの娘で妻のジリを助けた。
ジリは今後重要な登場人物になっていくが、役回りはとても分かりやすい。このまま、シリーズの最後まで行ってほしい。
サムはジョン・スノウに、ジリを連れ出したいと相談するが、ジョンは断った。
クラスターは生まれた子供は娘しか残さない。息子がどうなるのか、ジョンは疑問に思い始めた。夜遅くにクラスターが生まれたばかりの赤子を森に連れていくのを見て、あとをつけた。
ジョンは、ホワイト・ウォーカーが赤子を手に入れるところを見るが、同時にジョンの頭をクラスターが殴って気を失う。
ホワイト・ウォーカーの目的が何なのかがとても分かりにくい。というのは、クラスターの砦近くまで姿を現しながら、クラスターの砦にいるナイツ・ウォッチを襲わないからだ。
第3話「鉄の決意」
キングズランディング
ティリオンはシェイを厨房のメイドにしてサーセイから隠そうとするが、シェイは従おうとしない。
シェイがどれだけ自分の立場が危ういのかを知らないためだが、のちのシリーズを見ると、わざとそうしているのかもしれない。シェイはサンサの侍女として仕えることになる。
一方、ティリオンは、自分の置かれている状況を把握するため策を弄する。
ティリオンは、グランド・メイスターのパイセルとヴァリスとピーター・ベイリッシュに異なる話をする。
グランド・メイスターのパイセルには、マーテル家との同盟のために、ミアセラとマーテル家の末息子トリスタンを結婚させる話。
ヴァリスには、グレイジョイ家との同盟のためにミアセラとシオン・グレイジョイを結婚させる話。
ピーター・ベイリッシュには、アリン家との同盟のためにミアセラとロビン・アリンを結婚させる話。
3人には秘密を守るよう言い、サーセイには絶対に秘密にするように言う。
だが、サーセイが、ミアセラをドーンのマーテル家に送る話についてティリオンを責めたため、パイセルがサーセイにつながっていることが判明する。ティリオンはすぐさまパイセルを逮捕させて牢に送った。
パイセルは、サーセイに、ジョン・アリンがサーセイとジェイミーの近親相姦の件を知っていたことを話したと自白した。
ベイリッシュは騙されたことを知ってティリオンに詰めよる。だが、ストームランドでキャトリンに会ってジェイミー解放を説得する任務を与えられる。
壁の向こう側 クラスターの砦
クラスターが覗き見をしていたジョン・スノウを連れてもどり、ナイツ・ウォッチに出て行くように告げた。
ジオー・モーモントは、ジョン・スノウに、クラスターが息子たちを犠牲に捧げていることを知っていたと認めた。黙認していたのは、クラスターがナイツ・ウォッチに必要だったからだ。
その頃、ウィンターフェルではブランがダイアウルフのサマーになって駆け回る夢を見ていた。
やがてそれは夢でなくなり、人に限らず動物も含む他者の意識に入り込み、他者を操ることができる能力の開花とつながっていく。
ブランの特殊能力だが、このことと三つ目の烏が密接に関係していことになる。
ストームランド
レンリー・バラシオンは自ら戴冠し、王を名乗った。王の横には新妻のマージェリー・タイレルがいる。
二人は、武術試合を見ていた。でマージェリーの兄「花の騎士」ロラス・タイレルとタースのブライエニーの戦いだ。
ブライエニーが勝ち、勝った褒美として王の盾になりたいと申し出る。レンリーはそれを認め、ブライエニーはレンリーに忠誠を誓うことになる。その時、ちょうどキャトリン・スタークが到着した。
レンリーは男色だ。マージェリーはそのことを知っているが、王の子供を授かることで、権力が強まることを話した。そして、子作りのためであれば、兄・ロラスも交えての関係も示唆する。
鉄諸島
ベイロン・グレイジョイは、手薄になっている北部への侵略計画を練る。
シオンはスターク家との同盟を支持を訴えるが、ベイロンはシオンをスターク家に飼いならされたと見下す。グレイジョイ家の標語は「われら種を播かず」だ。
シオンはスターク家かグレイジョイ家かの選択を迫られた。シオンは父に従うことを決め、忠誠心を示すため、溺神の名のもとの洗礼の儀式を受ける。
アリアの一行
ヨーレンは、自分がナイツ・ウォッチになったいきさつをアリアに話しているときに戦の角笛が鳴らされ、ラニスター家の旗主エイモリー・ローチがヨーレンにジェンドリーを引き渡すよう要求してきた。ヨーレンが拒否すると戦闘が始まりヨーレンと仲間は殺された。
戦いの最中、ジャクェン・フ=ガーと二人の囚人が檻の中で焼死しそうになったので、アリアは斧をわたして三人の命を救った。
ジャクェン・フ=ガーを助けたことにより、アリアはこの後、数奇な運命を辿っていくことになる。
ローチは生存者をハレンの巨城に連れていくよう命じた。アリアの仲間で、怪我をしたロミーは歩けないと言ったため、殺された。
ローチはアリアらにジェンドリーが誰なのかを指すよう迫るが、アリアは死んだロミーがジェンドリーだったと言って騙した。
第4話「光と影」
ダークファンタジーらしさがある回。
ロブ・スタークの出会い
ロブ・スタークがラニスター軍を破った。
ロブは捕虜をどう扱うかをルース・ボルトンと話し合った。ボルトンは捕虜を拷問した後に殺すことを進言したが、ロブは丁重に扱うことにした。サンサやアリアら妹たちはキングズランディングで捕虜になっている。軽率なことはできなかった。
ボルトン家は、残虐な嗜好を持ち合わせた家系で、ルース・ボルトンも十分常軌を逸しているのだが、輪をかけて残虐なのが落とし子のラムジー・スノウである。ジョフリーがシリーズ前半の嫌われ者だとすると、シリーズ最悪で最も嫌われているのがラムジー・スノウだろう。
ロブは、戦場で負傷者の手当てをするタリサ・マイギアと出会った。タリサは敵味方関係なく手当てをしていた。タリサの勇気はロブに強い印象を与えた。運命の出会いというやつである。だが、これが複雑な事態を巻き起こし、悲劇を生み出すことになる。
ジョフリー・バラシオン 本性の目覚め
ジョフリーの残忍な本性がむき出しになり始めた。
ロブ・スタークの勝利の知らせを聞き、サー・マーリン・トラントに人前でサンサを叩かせた。ティリオンとブロンが事をおさめる。
ブロンが女性をあてがえばいいのではないかと言った。そこで、ティリオンは娼婦のロスとデイジーを手配した。だが、ジョフリーは二人を残忍に扱った。
ランセル・ラニスターがティリオンを訪ね、サーセイがグランド・メイスター・パイセルの釈放を命じたと知らせた。
ティリオンは、ランセルとサーセイの肉体関係を知っていると脅し、サーセイのスパイをするよう強要した。そうでなければ、ジョフリーに伝えると脅した。
ランセル・ラニスターは、いわば道化なのだが、これがシーズン5に大きく変貌を遂げて現れる。
アリア・スタークとタイウィン・ラニスター
アリア、ジェンドリー、ホットパイは捕えられて、ラハレンの巨城に連れてこられた。城はグレガー・マウンテン・クレゲインの指揮下にあり、捕虜を拷問しては、兄弟団の情報を聞き出そうとしている。
ジェンドリーが拷問される番になったが、ちょうどタイウィン・ラニスターが到着して拷問を止めさせた。アリアが自分の剣「ニードル」を見つめているところをポリヴァーが見つけて奪い取った。
タイウィンがアリアを女の子だと気づき、酌取りにした。この後しばらく、アリアはタイウィンの酌取りをすることになるのだが、微妙な関係である。タイウィンは、そうとは知らないので、アリアが一方的に複雑な気持ちになるのだが、タイウィンの真の姿を垣間見ることにより、心に迷いが生じるようになるのが興味深い。
クァース
デナーリス・ターガリエンは、斥候の一人コヴァッロから、近くの都市クァースが歓迎していると聞く。城壁を境に、繁栄と虚無とが交錯する場所である。
ジョラー・モーモントは、クァースの周りは骨の庭と呼ばれる砂漠だと言った。クァースに入れなかった者たちが多く死んだ所だった。
デナーリスはクァースに向かう決心をした。着くと市の指導者である十三人組が出迎えた。
十三人のうちの一人、香辛料の王が代表して話した。デナーリスのドラゴンを見ることができれば食事と宿を与えると言った。本当にドラゴンがいるのかを信じていないから、見せろということだった。
だが、デナーリスはドラゴンは見世物ではないと、先に世話を受けることを条件とした。すると、十三人組はクァースに入ることを拒否した。その仕打ちにデナーリスはクァースに復讐を誓った。
十三人組の一人、ザロ・ゾアン・ダクソスが進み出て血の誓いをたて、デナーリスらをクァースに入れた。
闇の者
ピーター・ベイリッシュがストームランドに到着した。
さっそくレンリー・バラシオンと話し合い、次にはマージェリー・タイレルと会って、結婚生活や、レンリーと兄ロラス・タイレルの関係を詮索した。
そして、キャトリンと会ったが、キャトリンはピーター・ベイリッシュの顔を見るなり激怒した。それをなだめ、ピーター・ベイリッシュは、ラニスター家がサンサとアリアをジェイミーと交換したがっていると言った。その証として、エダードの遺体の一部を渡した。キャトリンはそれを見て、悲しみに暮れた。
日にちが変わり、レンリー・バラシオンとキャトリンは、スタニス・バラシオンとメリサンドルに会った。スタニスは、レンリーを自身の後継者とする代わりに降伏する機会を与えるが、レンリーは拒否した。スタニスは夜明けまでに考え直さないと滅ぼすとレンリーを脅した。
その夜、スタニスはダヴォス・シーワースに命じて、密かにメリサンドルを岸まで船で運ばせた。二人は洞窟に入り、メリサンドルは何者かを産み落とした。ダヴォス・シーワースは恐怖におののいた。
第5話「ハレンの巨城」
レンリー・バラシオンの死
テントの中でレンリー・バラシオンとキャトリン・スタークが同盟について話し合っていた。側には王の盾であるブライエニーが護衛として控えていた。
だが、妖しい影のようなものが現れ、レンリーを殺して消えた。ブライエニーの運命を変えてしまう、大きな出来事で、彼女の立ち位置が大きく変わる事件である。これがあったからこそ、この後、数奇な運命をたどりながらも主要な登場人物になっていくのである。
ブライエニーとキャトリンは事態が呑み込めなかったが、二人の護衛がテントに入り、ブライエニーが殺したと思い攻撃してきた。状況証拠が揃いすぎているので、護衛たちの判断は正しい。ブライエニーは二人を倒すが、キャトリンに説得され二人で逃げ出した。
ブライエニーはいつか復讐することを胸にキャトリンと旅をした。その旅の途中、ブライエニーはキャトリンに忠誠を誓った。
一方、レンリーの陣中ではサー・ロラスがスタニスを犯人と決めつけ、復讐をもくろむが、ピーター・ベイリッシュとマージェリー・タイレルは、スタニスの艦隊が来る前に脱出することを優先した。このまま陣中に残っていると身が危ない。予想通り、スタニスが陣に近づくとレンリーの旗主はスタニスに寝返った。
ダヴォス・シーワースは、メリサンドルをスタニスから遠ざけようとしていた。スタニスはキングズランディングを攻めるときにはメリサンドルを連れていかないとダヴォスに約束した。
ワイルドファイア
ティリオンはランセル・ラニスターからサーセイがワイルドファイアを大量に蓄えていることを知る。
ティリオンはブロンとともに王の火術師を訪ね、8千のワイルドファイアを確認した。そして、ワイルドファイアを自分で使うことにする。
この帰り道、キングズランディングの街中をブロンと歩いていると、ジョフリーが悪く言われるのと同時に、ティリオンも悪く言われるのを聞いて、ティリオンが傷つく場面がある。
これはティリオンの悲劇であり、この悲劇はこの後もたびたび繰り返される。本人の意図とは関係なく、悪役にされてしまうのだ。
鉄諸島
シオンが与えられた船は一隻だけだった。船員はあからさまにシオンを馬鹿にして、シオンを船に連れて行こうとしない。その船で北部の漁村を襲うよう命じられる。
一等航海士のダグマーがシオンを助けた。ダグマーは北部のトーレンズ・スクエアを攻めようと提案した。シオンはウィンターフェルの注意を引くので反対したが、ダグマーには真の計画があった。
この頃までは、シオンの存在は許せるのだが、もう少し後になると、存在そのものが許せなくなっていく。
ブランの夢
ブランはトーレンズの方塞が攻撃されている知らせを受けた。そしてサー・ロドリック・カッセルに軍勢を率いて防御に向かうことを命じる。
ブランはオシャに、海がウィンターフェルに押し寄せて建物を破壊し人々が溺れる夢を見たと話した。ブランの夢には予言性があるので、オシャは夢の意味を読み解こうと考えたが、オシャはウィンターフェルが海から離れているのに何故そんな夢を見たのかといぶかった。
最初の人々
北への旅の途中、ナイツ・ウォッチの一行は、最初の人々の拳と呼ばれる古代の砦についた。そして、伝説的な哨士のクォリン・ハーフハンドに会う。
クォリンは、かつてナイツ・ウォッチで、今は壁の向こうの王と呼ばれるマンス・レイダーのもとで野人が組織化されていることを知らせた。ジョン・スノウはクォリンの一行に加わった。
クァース
デナーリス・ターガリエンはクァースに落ち着き、ドラゴンたちを育てていた。
ある日、もてなし役のザロ・ゾアン・ダクソスがパーティーを開いた。そのパーティで十三人組の一人黒魔導師のパイアット・プリーがデナーリスを不死者の館に招いた。
一方で、木の仮面をつけた謎の女クェイスが、デナーリスに危険が迫っているとジョラー・モーモントに警告した。
ザロはデナーリスに金庫を見せた。その金庫は今までに誰にも開けられたことがないという。中には巨万の財産があるという。そして、ザロはキングズランディングを約束してデナーリスに結婚を申し込んだ。
ジョラーは反対した。鉄の玉座は自分で手に入れなければならない。
ハレンの巨城
アリアは、タイウィン・ラニスターに酌取りとして使えていた。タイウィンはアリアが北部人であることを見破るが、正体までは見破れなかった。
アリアは、ロージとバイターと一緒に命を助けたジャクェン・フ=ガーが、ラニスター家の守兵のふりをして城に残っていることを知った。
ジャクェンは、アリアが救った3つの命の代償として、3つの生命を取ってやると言う。アリアは、捕虜に残酷な拷問をする一寸刻みを最初の犠牲者として選んだ。ジャクェンは分かったと言った。そして、一寸刻みが首の骨を折って死んだ。
ようするにジャクェン・フ=ガーは殺し屋なのだが、神に仕える殺し屋なので、暗殺教団、つまりはアサシンをモチーフにしているのだろう。その本拠地は、のちのシーズンに出てくるが、興味深いところにある。
第6話「古今の神々」
ウィンターフェルが奪われる
シオン・グレイジョイがウィンターフェルを奪取した。シオンはブランに降伏を求めた。ウィンターフェルの者たちは、この間まで一緒にいたシオンの急変ぶりに戸惑っている。
シオンは部下たちに己の強さを見せなければならず、シオンに唾を吐きかけたサー・ロドリックを処刑することにした。だが、一刀のもとに殺せず、無様な殺し方になった。
このあたりから、シオンの人としての情けなさや弱さが浮き彫りになっていく。上っ面で生きてきたそれまでの人生では立ち向かえない、弱肉強食の世界に足を突っ込み、逃れられなくなっていく。シオンのような者が足を踏み入れてはいけない世界に足を踏み入れてしまうと、どのような悲劇が待ち受けるかは、今後のシーズンのなかで存分に見られる。
野人のオシャはシオンを誘惑した。ブランとリコンをホーダーと共にウィンターフェルから連れ出して逃げるための作戦だった。
ロブとタリサ西部
ロブ・スタークは治療者タリサに再び出会った。ロブはタリサに魅力を感じ、タリサもロブに魅力を感じていた。
そこにキャトリンが到着した。キャトリンは二人の様子を見て、すぐさまロブがタリサに魅かれていることに気づいた。そして、ロブをたしなめた。ウォルダー・フレイがロブの軍勢に河を渡らせた代わりに、フレイ家の娘と結婚する約束をしていたからだ。
ロブの元に悲報が届いた。シオンがウィンターフェルを奪取し、サー・ロドリックが処刑されたという。
ロブはウィンターフェルを取り戻すと宣言したが、ルース・ボルトンが反対した。北に帰ればラニスター家から勝ち取ったすべてを失うからだ。
ボルトンは自分の落とし子のラムジー・スノウをウィンターフェルに送るといった。ラムジーには悪癖があるが、と申し添えて…。
このラムジー・スノウはゲーム・オブ・スローンズにおける、最悪の人物である。なお、ゲーム・オブ・スローンズにおいて、落とし子には独特の名字が付けられる。北部ではスノウだ。そのため、一発で落とし子であることが分かるようになっている。
ジョンとイグリット
クォリン・ハーフハンド率いる一隊が野人の見張りを見つけて襲った。その中に女のイグリットがいた。捕まえたのはジョン・スノウだった。
クォリンはイグリットを殺すようジョンに命じる。だがジョンはイグリットを殺すことができず、イグリットに逃げられてしまう。そして、仲間たちと離れてしまった。
イグリットを連れ、仲間の元へ戻ろうとするジョンだったが、日も暮れひらけた場所で眠るしかなかった。火を野人に見つかるため、使わないことにしたが、なにせ寒い。寒さをしのぐため、ジョンはイグリットにくっついて寝た。
キングズランディングでの暴動
サーセイらがミアセラ・バラシオンを見送った。マーテル家との同盟のため、ミアセラはドーンに行く船に乗った。
ミアセラを見送った帰り、王の一行が赤の王城に戻ろうとした時、ジョフリー王の顔に肥しが投げつけられた。民の不満が限界を超えようとしていた。
ジョフリーをめがけて暴徒が押し寄せようとし、ティリオンはジョフリーを守れと命じ、城の中へ急いだ。途中、サンサ・スタークがはぐれたことに気が付いた。
サンサは安全な場所に逃げきれず、男たちに強姦されそうになるが、そこに現れたサンダー・ハウンド・クレゲインに救われた。
ハレンの巨城
タイウィン・ラニスターは不機嫌だった。配下が重要な軍事情報をスターク家の支持者の手に渡してしまったからだ。
そうした中、タイウィンはアリアが字をよく読めることに気付き、どこで学んだのかを聞いた。アリアは石工の父に教わったというが、タイウィンはおかしいと思うようになった。。
ピーター・ベイリッシュが突然現れた。アリアは自分の正体がバレてしまうと思い、ピーター・ベイリッシュの視線の外に出ようとした。だが、アリアがワインをこぼした時、ベイリッシュがアリアの方を見た。バレたか…。
アリアは、部屋に残された書面をみて、ロブへ届けようとした。書面をもっていくアリアをタイウィンの旗主のエイモリー・ローチに見咎められる。
アリアはマズいと考え、ジャクェン・フ=ガーを探した。そして、即座にエイモリーを殺すようお願いした。ジャクェンは時期を選べないといったが、アリアは今でないとダメだと主張した。ジャクェンは黙って去った。
エイモリーがタイウィンの部屋に入り、アリアの行動を報告しようとしたところ、首に毒矢を受けて倒れて死ぬ。タイウィンはすぐさま、犯人を捜させるために動いた。
と、ここで思うのは、凄腕の殺し屋ジャクェン・フ=ガーにタイウィン・ラニスターを殺すように命じるのが一番手っ取り早いのではないかと思うのだが…。
狭い海の向こう側
デナーリス・ターガリエンは、香辛料の王に会って、船をくれるようにお願いをした。だが、香辛料の王は利がないと断った。
デナーリスが、ザロ・ゾアン・ダクソスの家に帰ると、ドスラクの民が殺されていた。死体はデナーリスの部屋まで続き、侍女のイリも殺されていた。そして、ドラゴンが盗まれていた。
クァースは商人の都市である。ゲーム・オブ・スローンズでは、特定の性格を持たせる都市がいくつかある。クァースがそうであり、のちには銀行(要するに金融)都市、奴隷都市が登場する。キングズランディングは政治都市だが、宗教都市の側面もある。このバランスはサーセイによって崩されるのだが、それは後のシーズンのお話。
第7話「義なき男」
初潮
サンサはサンダー・ハウンド・クレゲインに救ってくれた礼を言うが、そっけない態度であしらわれる。ハウンドの態度はつれないが、時に義に厚く、時に優しかったりする。だが、その基準がいまひとつわからない。
サンサが初潮を迎えた。子供を産むことができるので、ジョフリーとの結婚が現実味を帯びることになった。サンサはそのことに恐怖を感じていた。そして、シーツの血を隠そうとした。そのことを理解したシェイはシーツを隠す手助けをするが、サーセイの侍女がそれを見てしまう。サーセイはサンサに会い、サンサがなすべきことを話し、生まれてくる子どもたちを愛せばいいと諭した。
ティリオンとサーセイが話をしている。スタニスの艦隊が数日以内にやってくる。今のままでは撃退できないかもしれない。
ジョン・スノウ捕まる
ジョン・スノウはイグリットを連れたまま仲間を探している。イグリットはジョンが女と寝たことがないことに感づいた。そして誘惑した。
イグリットがスキをついて逃げ出した。そして、仲間を呼び寄せ、ジョンは捕まってしまった。
この辺りは見ていて情けなくなるが、ジョン・スノウの深謀遠慮だとしたなら大したものだ。どちらかというと、イグリットへの想いや未練が事態を悪化させたようにしか見えないが…。
タイウィンとアリア
タイウィン・ラニスターは、自分が狙われていると思っていた。エイモリー・ローチは代わりに殺されただけと思っている。そして、グレガー・マウンテン・クレゲインに徹底した捜査を命じた。
タイウィンは、自分の目の前でアリアに食事をさせながら、ハレンの巨城の落城を招いた征服王エイゴンのウェスタロス征服について話した。話をしながら、アリアがエイゴンとその姉妹たちのことをよく知っていることに驚いた。アリアが石工の娘ではなく、高貴な生まれであることは分かっている。庶民なら「殿様」と言うが、アリアは「閣下」と言っている。生まれを隠したいなら気をつけろと忠告した。
ジェイミーの脱走
ロブ・スタークはアルトン・ラニスターから、講和条件をサーセイが拒否したことを知る。
ロブはアルトン・ラニスターを牢に入れるように指示したが、ルース・ボルトンは牢が不足しているといった。新しい牢ができるまではジェイミー・ラニスターと一緒の牢に入れるよう命じた。
タリサがロブに医療品が不足していると話した。ロブは岩山城に取りに行こうと誘った。
そのころ、ジェイミーは脱走するためにアルトンを殺した。見張りのトーレン・カースタークが様子を見に来たところで、ジェイミーはトーレンを鎖で首を絞めて殺した。しかし、ジェイミーは再び捕えられしまう。息子を殺されたリカード・カースタークはジェイミーの処刑を要求したが、キャトリンはロブが岩山城から戻るまで、処刑を延期させた。
キャトリンはジェイミーを責めた。だが、ジェイミーはキャトリンがジョンを憎むのは、ジョンを見るたびに夫の不貞を思い出すからだと侮辱した。キャトリンの怒りは頂点に達した。だが、これはジェイミーの指摘が図星だったからだ。のちにそのことをキャトリンが独白する。
クァースの十三人組
デナーリス・ターガリエンは、ザロ・ゾアン・ダクソスを信じられなかった。ドラゴンを盗ったのではないかと疑っている。
船探しに出かけていたジョラー・モーモントが戻り、謎の仮面の女クェイスに話しに行った。クェイスは、デナーリスと一緒にいる者がドラゴンを盗ったという。
十三人組の会議で、黒魔導師のパイアット・プリーが不死者の館にドラゴンを隠していると言った。そこにザロが現れ、他の者の前で己こそがクァースの王だと宣言した。そして、プリーは多くの姿に分かれ、残りの十一人を殺した。
この、デナーリスのドラゴンを奪うことと、クァースの支配権を簒奪することと、いったい何の関係があるのかがわからない。ザロ・ゾアン・ダクソスの真意がわからないのだが、そのままシーズンは進んでいく。ザロ・ゾアン・ダクソスの野望として鉄の玉座があるのかもしれないが、デナーリスの登場を待つ必要はなく、さっさとクァースの実権を掌握して、力を蓄えていくという方法もあったのではないかと思うのだが…。デナーリスが現れたので、急にそうした欲が出たとでもいうのだろうか…。
ブランたちの逃避行
シオン・グレイジョイが目覚めるとオシャはいなくなっていた。そして、ブラン、リコン、ホーダーも消えていた。子供たちを逃がしたことでシオンは部下達を責めるが、部下のロレンに野人の女と寝たせいだと馬鹿にされる。シオンはロレンを殴り倒し、ブランたちを探し始める。
シオンは農家まで追跡できたが、猟犬が臭いを見失った。だが、ダグマーが胡桃の殻を見つけた。ブランとリコンがここを通ったかもしれない。
シオンは城に戻り、ウィンターフェルの人々を城の広場に集めた。そして、ルーウィンが出てきたところで、二人の子供の焼死体を見せた。
ここから先のシオンは、反吐が出るような、情けなくみじめな男に成り下がっていく。
第8話「決戦前夜」
防衛作戦
ティリオンとブロンはキングズランディングの防衛計画を練っていた。そこにヴァリスがスタニス・バラシオンの軍船をどう退けるのかを聞いた。ティリオンはワイルドファイアを頭に思い浮かべた。
サーセイはティリオンがキングズランディングの防衛のなかでジョフリーを殺すつもりだろうと思い、ティリオンの娼婦を捕えたと言った。だが、出てきたのはシェイではなくロスだった。ロスを自由にすると約束し、ティリオンはサーセイに報復を誓った。
ヴァリスがデナーリスが三頭のドラゴンをもっていると教えた。ティリオンはドラゴンについては半信半疑だった。なにせ、童話の中の話だと思っているからだ。
ティリオンとブロン、ティリオンとヴァリスが深く交わる瞬間である。それぞれ似た者同士で、それぞれを補完しあう者同士が、同じ目的の為に距離を縮める。
ダヴォス・シーワースとスタニス・バラシオン
ダヴォス・シーワースとスタニス・バラシオンがキングズランディング攻略を練っていた。
スタニスはダヴォスの昔の功績を思い出していた。スタニスがバラシオン家代々のストームズエンド城に籠城して飢えに苦しんでいた時、ダヴォスが包囲網を突破して食料を運び入れたのだった。スタニスは、ロバートがレンリーにストームズエンドを与えたことを恨みに思っていた。
ダヴォス・シーワースは地味な役どころなのだが、第三者的に知恵者として今後のシーズンに大きな役割を担っていくことになる。だが、やっぱり地味だ…。
アリアの脱出
タイウィン・ラニスターは、ロブの軍の注意がグレイジョイ家のウィンターフェル奪取に向いていると判断した。グレガー・クレゲインにハレンの巨城を任せて出発しようとする。それを知り、アリアはジャクェン・フ=ガーに3つ目の頼みをして、タイウィンを殺させようとする。だが、ジャクェンを見つけられず、タイウィンは出発した。
アリアは怒りのあまり、ジャクェンに会った時に3番目に殺す相手としてジャクェン自身の名前を言った。ジャクェンは取り下げるよう懇願し、アリアはジェンドリーとホットパイと一緒に脱出するのを助けるなら取り下げると言った。のちを見れば、ジャクェン・フ=ガーが命乞いをするというのは、あり得ない出来事のように思えるのだが、命乞いをするんだよなぁ…。
ジャクェンはアリアに、ただ入り口をそのまま出ていけばいいと言った。ジャクェンは城の出入り口を見張っていた守兵を殺して道を開いていた。
ロブとタリサ
ロブはタリサと岩山城から戻った。そして、キャトリンがジェイミー・ラニスターを逃がしたことを知り愕然とした。キャトリンはサンサとアリアとの交換のため、ブライエニーがジェイミーをキングズランディングに連れ出したと認める。ロブは母を捕らえ、部屋に監禁した。
ルース・ボルトンは自分の落とし子ラムジーがウィンターフェルにあと少しのところに着いたことを知った。ロブは鉄諸島人がシオンを裏切ることを期待した。
タリサがロブのテントに入って来た。二人は互いの話をした。タリサがなぜ戦場での負傷者を助けること道を選んだのか。ロブは政略結婚のためにウォルダー・フレイの娘と結婚をすることになっていること。だが、ロブはそれは嫌であること。そして、二人は互いに惹かれていることを確かめ合った。
最初の人々の遺跡
ジョン・スノウはイグリットらによって鎧骨公の前に連れ出された。イグリットは、マンス・レイダーがエダード・スタークの落とし子であるジョン・スノウに会いたいに違いないと言ってマンス・レイダーのところへ連れて行った。
最初の人々の拳で、サムウェル・ターリーとグレンは古いナイツ・ウォッチの外套を発見した。そして、奇妙な角笛とドラゴングラスを見つけた。。
奪われたドラゴンを取り戻しに行く
ジョラー・モーモントは、ドラゴンをあきらめてクァースを逃げ出すべきだと主張した。だが、デナーリス・ターガリエンはありえないと反対した。デナーリスは、黒魔導師パイアット・プリーの不死者の館へ向かった。ドラゴンを必ず取り戻す。
ウィンターフェル
シオン・グレイジョイは、ブランとリコンの死がウィンターフェルの外に漏れないよう、鴉を殺させた。シオンは防備のため姉ヤーラに500の兵を求めたが、ヤーラはわずかな兵しか連れてこなかった。ヤーラは、シオンを叱った。早まったことをした。スタークの子供を殺したために北部人たちを敵に回したからだ。ヤーラはシオンを連れ帰るためにウィンターフェルにやってきたのだった。シオンは傷ついた。意地になり、ヤーラの申し出を断った。
メイスター・ルーウィンは、野人のオシャがウィンターフェルの地下の墓所に入るのを見かけた。そして、ブランとリコンが無事であることを知った。ルーウィンは、シオンが農家の子供たちを殺して、ブランとリコンの代わりに焼いたことを知った。ルーウィンはこのことをブランに教えないようにオシャに頼むが、ブランは二人の会話を聞いてしまった。
第9話「ブラックウォーターの戦い」
キングズランディング
スタニス・バラシオンはダヴォス・シーワースらとともに艦隊を率いてキングズランディングを目指した。
その頃、キングズランディングでは、ティリオンとシェイ、サーセイが様々な思いにとらわれていた。サーセイは、キングズランディングが陥落した時に備えて、グランド・メイスター・パイセルから強力な毒を貰った。スタニス軍が押し入ってきたときに自死するためのものだ。
赤の王城の外の居酒屋。ブロンが部下の兵士たちと飲んでいるところに、サンダー・ハウンド・クレゲインが来た。戦が始まる前に気持ちが高ぶっている二人の間に緊張が走るが、スタニスの艦隊がやってきた合図の鐘が鳴った。
戦が始まる前、ジョフリーも気が高ぶり自信満々だった。サンサに自分の剣にキスを命じ、この剣でロブ・スタークを殺すと言った。
サーセイやサンサら婦人や子どもたちはメイゴルの天守の中に閉じこもった。そこでは王の処刑人のイリーン・ペインが見張っている。言葉を発しないイリーン・ペインの姿に不気味を感じるサンサだったが、サーセイはペインが自分たちを守っているのだと言った。
海の戦い
スタニスの艦隊がキングズランディングのブラックウォーター湾に近づいた。スタニスらは迎え撃つ艦隊がないことを不審がる。
そこに一隻の船がやって来た。人が乗っている様に見えない。ダヴォスは状況が理解できなかった。
船からは水面にワイルドファイアがまき散らされていた。罠だと気付いた時には遅かった。
ブロンが火矢を放ち、ワイルドファイアに引火して大爆発を起こし始めた。
スタニスの艦隊は次々に燃え尽き、多くの兵が死に、ダヴォスと息子のマットスも海に投げ出された。
陸の戦い
甚大な被害を出したが、スタニスは兵士達とボートで岸に上陸し、弱点の泥の門を攻め始めた。ティリオンはハウンドに応戦を命じた。だが、ハウンドは炎をみて戦場から逃げ出してしまう。シーズン1の馬上試合の会場でリトル・フィンガーがサンサに、ハウンドが子供のころに顔を炎で焼かれたことを教えているが、その子供の時のトラウマが蘇ってしまったのだった。
メイゴルの天守ではサーセイがシェイの正体を暴きかけていた。そこにランセル・ラニスターがやって来て、スタニスの兵が門を攻撃しているとサーセイに告げた。サーセイは、ジョフリーを安全な場所に戻すようランセルに命じた。
指揮官
ジョフリーは不利な戦況に動転し、王の盾のマンドン・ムーアに自分の代理を務めるよう命令して戦線離脱した。ジョフリーという男が情けないのは、言葉だけで実態が伴わないところである。己の絶対優位の時のみ、尊大にふるまい、逆境に立ち向かう力がないところだ。指揮官として最悪である。
ティリオンが指揮を執った。演説で勇気を鼓舞し、ヴァリスに見せてもらった地図から、トンネルを通ってスタニス軍の背後を突作戦に出た。ティリオンという男は、ゲーム・オブ・スローンズの中で、指導者としての力量、参謀としての力量、政治家としての力量などを証明し続ける。実は、ゲーム・オブ・スローンズの登場人物の中で最も治政者として相応しいのがティリオン・ラニスターである。
サーセイは息子トメンを連れてメイゴルの天守から抜け出し、鉄の玉座に向かった。サンサも続いてシェイと一緒に自室に逃げた。自室に戻ると、そこにハウンドがいた。ハウンドはサンサをキングズランディングから逃がすという。そしてウィンターフェルへ連れて帰ると言った。
戦の中での裏切り
ティリオンの背面からの奇襲作戦は功を奏したが、すぐに新たな敵が現れた。この戦いの中でティリオンは味方のサー・マンドンから顔を斬りつけられる。従者のポドリック・ペインがサー・マンドンを殺してティリオンを救った。ティリオンは意識を失う前に父タイウィン・ラニスターの兵がやってきたのを見る。
サーセイがトメンと共に鉄の玉座で死を覚悟しているとき、ロラス・タイレルと父タイウィンが現れた。戦いに勝った。
第10話「勝者」
論功行賞
ブラックウォーターの戦いが終わった。キングズランディングでは論功行賞が行われた。
ジョフリーは、祖父のタイウィン・ラニスターに市の救い手の称号を授け、正式に王の手に任命した。ピーター・ベイリッシュはハレンの巨城を与えられた。勝利をもたらしたタイレル家とラニスター家の同盟をまとめたからだ。
ロラス・タイレルはジョフリーと妹のマージェリー・タイレルとの結婚を願った。ジョフリーはサンサとの婚約に縛られていると戸惑うふりを見せた。だが、サーセイとグランド・メイスター・パイセルは、サンサの父親のエダード・スタークが反逆者であるので、婚約から解放されると宣言した。
サンサは戸惑いと悲しみを装ったが、内心はジョフリーから自由になって喜んだ。ベイリッシュがすぐにサンサに近づき、すぐにキングズランディングから逃げるのがいいと忠告した。
一方、ティリオンが目を覚ますと、小汚い部屋だった。タイウィン到着したことにより、王の手から外され、すべての権力を奪われた。味方は従者のポドリック・ペインだけだった。
ヴァリスは、公式には何の名誉を授けられなくとも、戦争の真の英雄はティリオンであることを知っていると慰めた。
シェイもティリオンを慰め、一緒にキングズランディングを離れてペントスに行こうと説得するが、ティリオンは拒否した。権力を失ったにもかかわらず、ティリオンは自分に向く楽しい仕事を見つけたと言った。
敗北者
スタニス・バラシオンはブラックウォーターでの敗北に激怒していた。メリサンドルを絞め殺そうとするが、燃える炎を一緒に見入った。スタニスは炎の中に勝利を見て、再びメリサンドルへの信頼を取り戻した。メリサンドルのテーマ曲はいい。これほど、場面にマッチする曲はない。
ブライエニーとジェイミーの旅
ブライエニーはジェイミー・ラニスターを連れながら、キングズランディングを目指していた。途中、二人はスターク軍に殺された3人の女の死体を見つける。スターク軍の兵士がやって来て、ジェイミーであることに気づく。ブライエニーは兵士を殺してジェイミーを守り、同時に3人の女の復讐を果たした。
ジェイミーは仲間であるスタークの兵を殺したことに驚くが、ブライエニーは、キャトリンに仕えているのだと言った。スタークに仕えているわけではない。
ロブとタリサの結婚
ロブはキャトリンにタリサを愛していると打ち明け、タリサとの結婚を告げた。それは、ウォルダー・フレイの娘との結婚を反故にすることを意味した。キャトリンは、ウォルダー・フレイへの誓いを破ることは危険だと忠告した。キャトリンは現実を直視し、ロブは盲目となってしまっていた。のちに、ゲーム・オブ・スローンズで最も悲惨な事件への始まりの一歩である。
裏切られるシオン
シオン・グレイジョイは、ラムジー・スノウの軍に包囲された。メイスター・ルーウィンはシオンに城を捨て、北の壁へ向かってナイツ・ウォッチになれと忠告した。ナイツ・ウォッチになればすべての罪が問われなくなる。
シオンは部下たちと共に死ぬまで戦うと決めたが、ダグマーに殴られて気絶した。部下にはとっくに見限られていたのだ。シオンが見限られたのは、己の虚栄の為に犠牲を強いたからだ。報われることがないことが分かれば、従う者はいない。
ブラン達が地下墓所の隠れ場所から出てきた。ウィンターフェルは破壊され、神々の森ではルーウィンが死にかけていた。ルーウィンはシオンを救おうとして、ダグマーに刺されたのだ。ルーウィンはブランとリコンの見えないところでオシャに安楽死を望んだ…。
ブランたちは、ジョン・スノウのいる壁に向かった。
ジャクェン・フ=ガーとの別れ
ジェンドリーとホットパイと一緒にハレンの巨城を脱出したアリアの前にジャクェン・フ=ガーが姿を現した。ジャクェンはアリアをブレーヴォスに連れて行って訓練してやると言が、アリアは家族に会わなければならないと言って断った。ジャクェンはコインを渡し、自分を必要とするときはブレーヴォスから来た人間に渡してヴァラー・モルグリスと告げよと言って去った。去り際にジャクェンは別人の顔になった。ジャクェンは誰でもない者だった…。
虚飾の富
デナーリス・ターガリエン、ジョラー・モーモント、ドスラク人のコヴァッロは、黒魔導師パイアット・プリーの不死者の館に来た。魔法によってデナーリスは館の中に入り込んだが、ジョラー達は外に置き去りにされた。
魔法によってデナーリスは幻を見せられていた。雪と灰がキングズランディングの赤の王城に降っていた。鉄の玉座が触れるところにあったが、ドラゴンの鳴き声が聞こえた。デナーリスは壁の向こう側の黒の城の門の前にいた。すぐ前にはドスラク人のテントがあった。テントに入ると、カール・ドロゴと子レイゴがデナーリスを迎えた。
デナーリスは再びドラゴンの声を聞いて先に進むと、そこはドラゴンが鎖につながれている控えの間だった。
パイアット・プリーはデナーリスを鎖につなぎ、デナーリスの自由を奪った。だが、デナーリスはドラゴンに命じて炎を吐かせ、パイアット・プリーをドラゴンの炎に焼き尽くされた。
デナーリスはドラゴンを連れ、ザロ・ゾアン・ダクソスのところへ向かった。侍女のドリアがザロ・ゾアン・ダクソスと寝ていた。デナーリスは二人を冷たい目で見つめ、ザロに金庫を開けさせた。金庫の中は空だった、ザロ・ゾアン・ダクソスの富は虚飾だった。ザロとドリアはデナーリスに命乞いをしたが、デナーリスは二人を金庫に閉じ込めた。金庫はザロが自慢するほど堅牢なつくりだ。二人が金庫から出られることはない。
ホワイト・ウォーカー
ナイツ・ウォッチのクォリン・ハーフハンドとジョン・スノウは野人に囚われたままだった。
ジョンを野人達に信頼させるため、クォリンはジョンを挑発した。挑発に乗ってしまったジョンはクォリンを殺してしまう。だが、これで野人達はジョンを解放した。壁の向こうの王であるマンス・レイダーに会いに行くことになった。わせると約束する。マンス・レイダーもかつてはナイツ・ウォッチだった。
サムウェル・ターリー、グレンそしてエッドは角笛が三度鳴らされるのを聞いた。三度はホワイト・ウォーカーが現れたという知らせだった。三人は急いで壁に向かって走った。だがサムが逃げ遅れた。
サムは、死から甦った亡者と、死から甦った馬にまたがるホワイト・ウォーカーに囲まれた。ホワイト・ウォーカーはサムを一瞥するが、無視され、ホワイト・ウォーカー率いる軍は前進した。サムはその様子を恐怖でただただ見ているしかなかった。
各シーズン紹介
シーズン1
- 第1話「冬来たる」
- 第2話「王の道」
- 第3話 「冥夜の守人」
- 第4話 「壊れたものたち」
- 第5話 「狼と獅子」
- 第6話 「黄金の冠」
- 第7話 「勝つか死ぬか」
- 第8話 「進軍」
- 第9話 「ベイラー大聖堂」
- 第10話 「炎と血」
シーズン2
本シーズン
- 第1話「王の乱立」
- 第2話「粛清」
- 第3話 「鉄の決意」
- 第4話 「光と影」
- 第5話 「ハレンの巨城」
- 第6話 「古今の神々」
- 第7話 「義なき男」
- 第8話 「決戦前夜」
- 第9話 「ブラックウォーターの戦い」
- 第10話 「勝者」
シーズン3
- 第1話「新たな時代」
- 第2話「三つ目の鴉」
- 第3話 「処罰の道」
- 第4話 「穢れなき軍団」
- 第5話 「炎の口づけ」
- 第6話 「登壁」
- 第7話 「女剣士と熊」
- 第8話 「次子-セカンドサンズ-」
- 第9話 「キャスタミアの雨」
- 第10話 「次なる戦いへ」
シーズン4
- 第1話「二本の剣」
- 第2話「獅子と薔薇」
- 第3話 「奴隷解放者」
- 第4話 「誓約を果たすもの」
- 第5話 「新王誕生」
- 第6話 「裁判」
- 第7話 「月の扉」
- 第8話 「山と毒蛇」
- 第9話 「黒の城の死闘」
- 第10話 「世継ぎたち」
シーズン5
- 第1話「新たな戦いの幕開け」
- 第2話「黒と白の館」
- 第3話 「雀聖下」
- 第4話 「ハーピーの息子たち」
- 第5話 「壁の決断」
- 第6話 「父の仇」
- 第7話 「贈り物」
- 第8話 「堅牢な家」
- 第9話 「竜の舞踏」
- 第10話 「慈母の慈悲」
シーズン6
- 第1話「紅の女」
- 第2話「故郷」
- 第3話 「背任者」
- 第4話 「異客の書」
- 第5話 「扉」
- 第6話 「血盟の血」
- 第7話 「砕かれし者」
- 第8話 「誰でもない者」
- 第9話 「落とし子の戦い」
- 第10話 「冬の狂風」
シーズン7
- 第1話「ドラゴンストーン」
- 第2話「嵐の申し子」
- 第3話 「女王の正義」
- 第4話 「戦利品」
- 第5話 「イーストウォッチ」
- 第6話 「壁の向こう」
- 第7話 「竜と狼」
情報(題名・監督・俳優など)
監督:ティモシー・ヴァン・パタン、ブライアン・カーク、ダニエル・ミナハン、アラン・テイラー
原作:ジョージ・R・R・マーティン
シーズン2主要人物
スターク家
- ロブ・スターク / リチャード・マッデン (スターク家の長男。「北の王」)
- タリサ・マイギア / ウーナ・チャップリン (ロブ・スタークの妻。ヴォランティス出身の治療者。)
- サンサ・スターク / ソフィー・ターナー (スターク家の長女)
- アリア・スターク / メイジー・ウィリアムズ (スターク家の次女)
- ジェンドリー / ジョー・デンプシー (アリア・スタークの友。ロバート王の落とし子。)
- ホット・パイ / ベン・ホーキー (アリア・スタークの道連れ。パン屋の息子。)
- ブラン・スターク / アイザック・ヘンプステッド=ライト (スターク家の次男。転落事故で下半身不随。)
- オシャ / ナタリア・テナ (スターク家の召使。元「野人」。)
- ホーダー / クリスチャン・ナイアン (スターク家の召使。)
- リコン・スターク / アート・パーキンソン (スターク家の末息子)
- キャトリン・タリー / ミシェル・フェアリー (エダード・スタークの妻。タリー家出身)
- ブライエニー / グェンドリン・クリスティー (女性騎士、タース島領主の娘)
- ジョン・スノウ / キット・ハリントン (エダードの落とし子、「ナイツウォッチ」)
- リカード・カースターク / ジョン・スタル (スターク家の旗主カースターク家の長)
- グレイウィンド / (ロブのダイアウルフ)
- サマー / (ブランのダイアウルフ)
- シャギードッグ / (リコンのダイアウルフ)
- ゴースト / (ジョン・スノウのダイアウルフ)
- メイスター・ルーウィン / ドナルド・サンプター (スターク家に仕えるメイスター)
- ロドリック・カッセル / ロン・ドナキー (スターク家の武術師範)
ボルトン家
- ルース・ボルトン / マイケル・マケルハットン (スターク家の旗主でドレッドフォート公)
グレイジョイ家
- ベイロン・グレイジョイ / パトリック・マラハイド (グレイジョイ家当主。「鉄諸島」)
- ヤーラ・グレイジョイ / ジェンマ・ウィーラン (シオンの姉。「鉄諸島」。)
- シオン・グレイジョイ / アルフィー・アレン (グレイジョイ家の世継ぎ、スターク家の里子。「鉄諸島」)
- ダグマー / ラルフ・イネソン (シオン・グレイジョイを助ける鉄諸島人)
ラニスター家
- タイウィン・ラニスター / チャールズ・ダンス (ラニスター家の当主、サーセイらの父)
- サーセイ・ラニスター / レナ・ヘディ (ロバート王の妃、ジェイミーと双子)
- ジェイミー・ラニスター / ニコライ・コスター=ワルドー (「王の盾」の騎士、サーセイと双子)
- ティリオン・ラニスター / ピーター・ディンクレイジ (サーセイとジェイミーの弟。小人。)
- ランセル・ラニスター / ユージーン・サイモン (ケヴァンの息子でサーセイらの従兄弟)
- アルトン・ラニスター / カール・デイヴィース (ジェイミーの従弟)
- ブロン / ジェローム・フリン (ティリオンの友人。傭兵。)
- サンダー・クレゲイン / ロリー・マッキャン (ラニスター家の家臣「ハウンド」。グレガーの弟)
- グレガー・クレゲイン / イアン・ホワイト (ラニスター家の家臣 「マウンテン」。サンダーの兄)
- シェイ / シベル・ケキリ (ティリオンの愛人。エッソス出身の娼婦。)
- ポドリック・ペイン / ダニエル・ポートマン (ティリオンの従者)
- エイモリー・ローチ / フィンタン・マッキィーオン (ラニスター家の家臣)
- イリーン・ペイン / ウィルコ・ジョンソン (口のきけない首斬り役人)
- ケヴァン・ラニスター / イアン・ゲルダー (西部の領主タイウィン・ラニスターの弟)
- ポリヴァー / アンディ・ケリガー (ロミーを殺したラニスター家の家来)
- マーリン・トラント / イアン・ビーティー (「王の盾」の騎士)
- マンドン・ムーア / ジェームス・ドラン (「王の盾」の騎士。ティリオンを襲う)
タイレル家
- マージェリー・タイレル / ナタリー・ドーマー (タイレル家の長女。レンリー、ジョフリー、トメンの未亡人。)
- ロラス・タイレル / フィン・ジョーンズ (マージェリーの兄。「花の騎士」)
バラシオン家
- ジョフリー・バラシオン / ジャック・グリーソン (王。ロバート王とサーセイの長男。)
- トメン・バラシオン / カラム・ワリー (王。ジョフリーとミアセラの弟。)
- ミアセラ・バラシオン / エイミー・リチャードソン (ジョフリーの妹、トメンの姉)
- スタニス・バラシオン / スティーヴン・ディレイン (ロバート王の弟、レンリーの兄)
- ダヴォス・シーワース / リアム・カニンガム (スタニスの家臣。元密輸業者。「玉葱の騎士」)
- マットス・シーワース / カー・ローガン (ダヴォス・シーワースの息子)
- メリサンドル / カリス・ファン・ハウテン (「光の王」の女祭司、スタニスに仕える)
- サラドール・サーン / ルシアン・ムサマティ (海賊。スタニスに味方する。)
- セリース・フロレント / タラ・フィッツジェラルド (スタニスの妻。フロレント家の出身)
- レンリー・バラシオン / ゲシン・アンソニー (ロバート王の末弟)
ターリー家
- サムウェル・ターリー / ジョン・ブラッドリー (「ナイツウォッチ」。ジョン・スノウの太った友人)
ターガリエン家
- デナーリス・ターガリエン / エミリア・クラーク (ターガリエン家の王女。ヴィセーリスの妹)
- ヴィセーリオン / (デナーリスのドラゴン)
- ドロゴン / (デナーリスの最大のドラゴン)
- レイガル / (デナーリスのドラゴン)
- ジョラー・モーモント / イアン・グレン (ジオーの息子、デナーリスの家臣)
- イリ / アムリタ・アチャリア (デナーリスの世話をする奴隷)
- ドリア / ロクサーヌ・マッキー (デナーリスの侍女)
- 香辛料の王 / ニコラス・ブレイン (クァースの実力者)
- ザロ・ゾアン・ダクソス / ノンソー・アノジー (クァースの豪商で「十三人組」のひとり)
- パイアット・プリー / イアン・ハンモア (クァースの黒魔導師で「十三人組」の一人)
ナイツウォッチ
- ジオー・モーモント / ジェームズ・コスモ (「ナイツウォッチ」の総帥。ジョラーの父)
- ジャノス・スリント / ドミニク・カーター (「王都の守人」総帥。後に「ナイツウォッチ」)
- グレン / マーク・スタンリー (「ナイツウォッチ」、ジョンの友)
- エディソン・トレット / ベン・クロンプトン (ドロラス・エッド、「ナイツウォッチ」の雑士)
- クォーリン / サイモン・アームストロング (「ナイツウォッチ」の哨士。二本指のクォーリン)
- ドロラス・エッド / ベン・クロンプトン (エディソン・トレット、「ナイツウォッチ」の雑士)
- ヨーレン / フランシス・マギー (「ナイツウォッチ」の新兵募集係)
野人
- イグリット / ローズ・レスリー (「野人」の女戦士、弓の名手)
- 鎧骨公 / エドワード・ドリアーニ (「野人」の戦頭で骨の鎧を着る)
- クラスター / ロバート・パフ (娘を妻とし大家族を率いる「野人」)
- ジリ / ハンナ・マリー (クラスターの娘であり妻の一人)
ドスラク人
- カール・ドロゴ / ジェイソン・モモア (ドスラク人の族長でデナーリスの夫)
- ラカーロ / エリス・ガベル (デナーリスに仕えるドスラク人)
壁
- バイター / ジェラード・ジョーダン (「壁」に連れて行かれる囚人、)
- ロージ / アンディ・ベックウィズ (「壁」に連れて行かれる囚人)
小評議会
- ピーター・ベイリッシュ / エイダン・ギレン (蔵相、小貴族の出、”リトルフィンガー”)
- ロス / エスメ・ビアンコ (ベイリッシュのスパイの娼婦)
- ヴァリス / コンリース・ヒル (スパイの元締めの宦官)
- パイセル / ジュリアン・グローヴァー (王に仕えるグランド・メイスター)
顔のない男たち
- ジャクェン・フ=ガー / トム・ヴラシア (ブレーヴォス出身の刺客)
その他
- クェイス / ローラ・プラデルスカ (木の仮面をつけた女予言者)
- ドントス・ホラード / トニー・ウェイ (道化の身分に落とされた騎士)