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Buddha Bar 9の鑑賞録(曲目と感想と紹介を添えて)(おススメアルバム)

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このアルバム

Buddha Bar(ブッダ・バー)の第9弾。Ravinが戻ってきた!!!

久々のRavin一人でのミックスだ。Buddha Bar 7でDavid Visanとの共作としてクレジットされているが、David Visanが絡んでいるせいで出来が悪かった。

実質、Buddha Bar 6以来となる。(常々思うのだが、このシリーズはBuddha Bar1Buddha Bar2を手がけたClaude Challeと本アルバムなどを手がけているRavin二人だけ、もしくは交代でリリースしていった方がイイと思う。

他のDJには申し訳ないが、テクニック的な面は除き、選曲の面において二人とのレベルが違いすぎる。)

やっぱり単独のRavinはイイ♪

その神秘的で、メランコリック、抒情的な曲のセレクションは相変わらず健在。

今回のテーマはイングリッシュ・スプリングタイム。2007年に新たにロンドンにオープンされるBuddha Barを念頭に置いてのことらしい。

1枚目がチルアウト/ラウンジ、2枚目がフロア向き。

ここ数年間、どうもボーカルものでガツンと来るものがなかった。ボーカルものの不作が続いていた感じだが、久々にボーカルもののイイのが出てきた感じがある。

DISC1の11曲目York featuring Asheni / Iceflowersと14曲目Kenneth Bager featuring Julee Cruise / Fragment Two…The First Pictureである。

今回の評価で、【飽きのこなさ】は主にDISC1を念頭に置いてのこと。DISC1に関しては★★★★★★★★★☆。

Disc1:Royal Victoria

1曲目:オペラ的というかクラシックというか。Cafe del Mar ClassicAriaを聞いたことがあれば、そうした感じ。Ravinらしい壮大な始まり方。

2曲目:東洋的なストリングスや笛が入る。かなりスローな展開。

3曲目:スローな展開から、少しアップ。囁く感じの女性ボーカルもの。

4曲目:チルアウト、特にReal Ibizaシリーズではよく聞かれたような感じの曲。これも女性ボーカル。

5曲目:アコーディオンの音色が鳴り響くだけで、フレンチという感じだし、時代も感じさせるのだが、この曲自体は2006年の曲。曲の展開を考えて、ここに入れている感じだ。Serve Chilled 2007にも収録。

6曲目:一転して、東洋的な展開。西洋から東洋へ、このドラスティックな変化は、かなり新鮮に感じる。

7曲目:ピアノのメランコリックで美しい旋律。イイ曲だぁ。前までの流れから、一挙に深いところに持って行かれる感じ。

8曲目:ネイティブアメリカンを題材にしたSacred Spiritに似ている。

こうした曲を聞くと、Ravinが実に選曲の幅が広いことが分かる。クラシック風、チルアウト、ラウンジ系、古いラウンジ系、ジャズ系、オーガニック系、エスノ系などなど…こうした幅広いジャンルの曲を織り交ぜながら、ラウンジを構成しており、また、構成できるDJは本当に数が少ない。すばらしいDJである。

10曲目:5曲目のように、古く懐かしい感じの曲。

この曲には悪いが、次からの展開のためのつなぎの曲。次からの展開が久々にスゴイ!!!

11曲目:重めの感じで、メランコリックなのはTrip Hopのようである。悲しくなるほど切ないピアノの旋律と、愁いを帯びた女性ボーカルがすばらしい。バックで奏でられるストリングスもいい。久々にイイボーカルものである。

12曲目:ディープにアンニュイな感じになったところで、すこし浮き上がらせる感じ。次の曲のための下準備。

13曲目:これも次の曲との繋がりを考えてのことだろうが、贅沢な曲の使い方をしている。4曲目のように、典型的なチルアウト系の曲で、この曲だけで小さな山をつくることが出来る。

14曲目:13曲目はもったいないけれど、この曲があるんだよなぁ。これまた久々に夏を感じさせるボーカル曲。2007年を代表する夏の曲となる感じだ。Serve Chilled 2007にも収録。

Disc2:Barons Court

ハードハウス、ディープハウスにオリエンタルなものも取り混ぜ、独特の構成となっているのは相変わらず。完全フロア仕様。(最近フロア向きの音は興味が薄れているので、だいぶ省略)

2曲目:オリエンタルなフロアナンバー。ビンビンはねる弦楽器と、アラビックな笛の音。

5曲目:カッカッと軽やかなハットの音色。きれいめ系のプログレッシブハウスに通じる部分がある。

8曲目:これはインドを感じさせる。

11曲目:うん?出だしを聞いてソロ初期の坂本龍一の雰囲気を思い出した。

14曲目:悪くないハウス。このアーティストの場合、メロディラインが綺麗なものが結構あるので、そのままチルアウトに転換が出来るのもそれなりにある。実際過去に珠玉のチルアウトを出している。これも、チルアウトになる曲である。

16曲目:Ravinの曲。オリジンとなるインドの音色が強い。作曲に関してはまだまだこれからだろうが、決して出来が悪いわけではない。Ravinらしい曲。

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※この系統の音楽で他のアーティストを探したい場合は「チルアウトとラウンジとは」が多少なりとも参考になると思います。

※曲のリストをうまくご活用ください。きっとお目当ての曲が見つかると思います。良い音楽との出会いを楽しんでください。
※この年にリリースされたアルバムを下に方に載せておりますので、ご参考になさってください。

曲目

Buddha Bar
2007
Buddha Bar 9
compiled by : Ravin
label : George V

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DISC1
Artist / titile
1 Bardo State / Sospiro
2 Mystuc Diversions / Flight BA0247
3 Amanaska / Sleep
4 Hess is More / Yes Boss
5 Koop / Koop Island Blues
6 Eccodek / Mongolia On The Line
7 Serafim Tsotsonis / Wood Street
8 Existence / Heart Beat Of Life
9 The Lushlife Project / Essence Of Our Origins
10 Michalis Koumbios / Astradeni
11 York featuring Asheni / Iceflowers
12 David Lowe’s Dreamcatcher / I Know Jayne
13 Nikonn / Sunday
14 Kenneth Bager featuring Julee Cruise / Fragment Two…The First Picture
15 Burhan Ocal / Bugu Jazz

DISC2
Artist / titile
1 Sunset Blvd / Mrs Daisy May
2 Cosmic Orient / La Pila
3 Djuma Soundsystem / Les Djinns (Trentmoller Remix)
4 Carmen Rizzo featuring Grant Lee Phillips / As The Day Breaks (Montreal Remix)
5 Massivan / Daydream
6 Cirque Du Soleil / Africa (Quicksound / Alain Vinet Remix)
7 Rocco / Roots 4 Acid
8 Passion Of Percussion / Last Chance
9 Novalima / Machete
10 Parov Stelar / Chambermaid Swing
11 OMFO / Choban In Space
12 Otros Aires / Amor Que Se Baila
13 Naked Rhythm / Gypsy Majik (Gypsy Lounge Vocal Remix)
14 Blank & Jones / Loneliness (Chill House Mix)
15 Bahramji featuring Mashti / Indusufi
16 DJ Ravin featuring Karma Sound Collective / Karma Busta Rhythm

アルバムの評価

★★★★★★★★☆☆
【評価の内訳】4.4
【構成・バランス】A=2
【飽きのこなさ】A=2
【曲の好み】Av.0.4
Aランク:
 Disc1:7曲目、11曲目、14曲目
 Disc2:-
Bランク:
 Disc1:1曲目、3曲目、4曲目、8曲目、13曲目
 Disc2:5曲目、14曲目、16曲目

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