このアルバム
原題「El Sueno De Ibiza」。日本未公開映画。
注目点は、このサントラを手がけているのがJose Padillaだということ。逆にそれ以外の売りはない。このサントラにしか収録されていないJose Padillaの曲もあるので、そういう点では貴重な一枚といえる。
映画は場面場面によって曲が様々に変化するのが当然。Jose Padillaが監修しているとはいっても、さすがに限界がある。ダンサブルな曲調もあり、チルアウト向きだけではないのは、映画が多分そうなのだろう。
Jose Padillaの世界を楽しむのなら、やはりアルバムか、コンピレーションだろう。
チルアウト向き:1曲目、2曲目、3曲目、11曲目、13曲目、15曲目
エスノ向き:10曲目、12曲目
1曲目:映画タイトルの曲。柔らかな光を感じさせる。優しい雰囲気はJose Padillaならでは。当然チルアウトに使えます。
2曲目:ギターと大笛の音が優しい。これも当然チルアウト向き。
3曲目:瀟洒なラウンジタッチ。ボッサ系統ともいえるかもしれない。チルアウト向き。
4~6曲目:良くいえばブルージー。悪くいえば古くさい田舎のパブの音。普通にいえば、アメリカを舞台にした映画で、西部の砂漠でかかりそうな音楽。ハーモニカとかがよく似合うといった感じ。
7曲目:さて、ここからフロアライクになっていく。たぶん、映画でもクラブが登場するような場面なのでしょう。なんてったって、舞台がイビサですから。
8曲目:これは、絶対にオリジナルの方がいい。無理にリミックスしなくても…
9曲目:Jose Padillaとしては珍しい感じの曲調。ハウスなのだが、意外に使い出がありそう。
10曲目:アラビックな感じ。アフリカンともいえそうだ。イビサは海を隔てれば、そこはアフリカの地で、イスラム圏すから。
11曲目:アンビエントな感じで展開していく。ゆったりと流れ、途中ではいるMCもよし。チルアウト向き。
12曲目:こりゃまた珍しい。アラビックなJose Padilla。南スペインにはイスラムの遺跡建物が多いですからねぇ。文化的にもその影響を残している部分があるというし。不思議ではないが、珍しい。エスノ向き。
13曲目:マッシブ・アタックのような重い展開。重いベースがはずれると、フワッと開放された感じになる。
15曲目:スパニッシュ。ギターといいパーカッションといい、南国スペインの香がすごくするぞぉ。
※この系統の音楽で他のアーティストを探したい場合は「チルアウトとラウンジとは」が多少なりとも参考になると思います。
曲目
イビサ・ドリーム
2002
Composed and Compiled by Jose Padilla
Artist / Title
1 Jose Padilla / El Sueno De Ibiza
2 Jose Padilla / Brisa
3 Staco / What’s Happening
4 Carlo Coupe / Los Cosmonautas
5 Zuell / Neptune
6 Jose Padilla / Blues Del Bar
7 DJ Pippi presents Natural Colours / Feel It (Zuell’s mix)
8 Jose Padilla / Adios Ayer (Fara’s Barcelona remix Special Movie edit)
9 Jose Padilla / Gruveando
10 Francisco Sotomayor / Mellah
11 Oliver Floyd Back / Sa Talaia Ambient
12 Jose Padilla / Meditacion
13 Nacho Sotomayor / Without You
14 Steve Fernandez / Manali
15 Jose Padilla / Rumba Marina
アルバムの評価
★★★★☆☆☆☆☆☆
【評価の内訳】2.4
【構成・バランス】C=1
【飽きのこなさ】C=1
【曲の好み】Av.0.4
Aランク:-
Bランク:1曲目、2曲目、3曲目、11曲目、12曲目、13曲目、15曲目
アーティストの紹介
José Padilla(ホセ・パディーヤ)