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Cafe del Mar 13の鑑賞録(曲目と感想と紹介を添えて)(超おススメアルバム)

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このアルバム

カフェ・デル・マーの第13弾。

前年同様、コンパイラーにDJを起用していない。Cafe del Mar musicレーベルとしてのリリースの形態になっている。そして、前年よりはCafe del Mar music所属以外のアーティストも入れているので、コンピレーションとしての体裁を成している。

また、レーベルとしてのリリースになり、いわゆるレーベルとしての”色”が鮮明になってきている。この”色”は昨年リリースの25th AnniversaryCafe del Mar 12から見られていたのだが、今回のアルバムでより鮮明になった。この3枚を聞き比べるとこの”色”がつかみやすいと思う。

今回は、Ibizarraが初参加、それに、Chris Cocoのミックスも加わっている。ただ、以前は毎年のように入っていたバラード系といってもよいボーカルものが鳴りを潜めているが少し残念だ。

DISC1

1曲目:少しハスキーがかって憂いのある暗めの女性ボーカル、それに少しキラキラしたバックの音。”Heading For The Sunrise”とささやいてから変化するリズムがグルービーでよい。個人的な好みとしてはAランクとBランクの間。

2曲目:つたないしゃべり口調の女性ボーカル。Trip Hop系統のボーカルに見られる感じである。これに、インド風の楽器(シタールだろうか?)が加わる。

3曲目:一風変わったリズムのあるシンセ。パーカッションも効いている。

4曲目:少しエコーの効いた男性ボーカル。ダウンテンポなリズムに、ギターが入る。

5曲目:柔らかいギターの音色につややかな女性ボーカルはラテンの香り。南スペインのグラナダのように乾いた場所での夕日が似合う一曲。

6曲目:Cafe del Marとしては珍し目のアフリカンな出だし。これに入るサックスが印象的。

7曲目:パーカッションが小気味良い。これに爽やかな笛の音色とギター。女性ボーカルも気持ちよく入り込む。ボーカルを除いてリミックスしても面白そうな一曲。

8曲目:少し重厚目。ゴシック系統というわけではないが、影響を感じる。

9曲目:軽やかな感じ典型的なチル・アウト。

10曲目:バックの霞のようなキーボードの音色と、憂いのある女性ボーカル。途中から曲調が変化し、リズミカルになる。

11曲目:タブラーが使われているが、パーカッションと混じり合いよくわからない。そのため、インドな感じというよりは、フラメンコギターの演奏が強く感じられ、ヒスパニックな印象。そして、後半はフラメンコギターが炸裂。このフラメンコギターが何ともいえず乾いた良い雰囲気を醸し出している。

12曲目:ラウンジ・ポップスに近い感じ。Simply Red的な曲の作り。ボーカルを変えれば、Simply Redと言われてもわからない。

13曲目:暖かいビーチサイドミュージック。柔らかいギターに軽やかなリズム。

14曲目:Monika Smithの魂と思い出に捧げる曲とある。日だまりのような一曲である。ピアノの旋律も柔らかい日差しを感じさせてくれる。初夏の気持ちよさを感じる曲。

15曲目:広がりを感じさせるシンセに、サックスが入りアンニュイな雰囲気。題名は山羊座を意味する。天空をイメージした曲である。

DISC2

1曲目:海辺に打ち寄せる波の音がかすかに聞こえる。パーカッションと女性ボーカルが優しい感じで流れる。この曲はFredという人物に捧げられているようだ。

2曲目:フルートと女性ボーカル。南仏のイメージがわいてくる。ちょいと瀟洒で可愛らしい。

3曲目:ピアノの旋律が美しい。The Ambient Collectionシリーズで使われていた、Ibizarre独特のシンセがない。新たなIbizarreの音楽が始まったようだ。それにしても、Cafe del Marに近いところにいるアーティストにも関わらず、Ibizarreの曲がCafe del Marに収録されたのは初めて。

4曲目:少しドンヨリと重い。”天使の目”という感じではないな。

5曲目:ボーカルが力を込めて歌い上げるのは、ちと暑苦しい。

6曲目:笛の音もリズムも南米のアンデスの雰囲気たっぷり。

7曲目:これも南米ラテン系統。こちらは山というよりは平地の雰囲気。

8曲目:少し処理された女性ボーカル。曲としてはポップスに近い。

9曲目:ギターにジャズ・ギター。だが、ジャジーな訳ではない。

11曲目:キラキラ系のシンセで始まる。近年こうした感じのシンセが少なくなっている感じがする。

12曲目:バックに聞こえる人の会話。前面ではスパニッシュ・ギターが鳴る。テクニックを見せつけるスパニッシュ・ギターではない。

13曲目:アルバム”Heavy Mellow“に通じる、いかにもChris Cocoらしいミックス。

14曲目:南スペインの乾燥した風景にとても似合いそうな一曲。

15曲目:ささやき系の女性ボーカルをスパニッシュな感じで包み込んでいる。

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※この系統の音楽で他のアーティストを探したい場合は「チルアウトとラウンジとは」が多少なりとも参考になると思います。

※曲のリストをうまくご活用ください。きっとお目当ての曲が見つかると思います。良い音楽との出会いを楽しんでください。
※この年にリリースされたアルバムを下に方に載せておりますので、ご参考になさってください。

曲目

Cafe del Mar 13
Cafe del Mar trece
2006年
Tracklisting Ramon Guiral & Cafe del Mar Team
label : Cafe del Mar music

DISC1
Artist / titile
1 Steen Thottrup feat. Annette Berg / Heading For The Sunrise
2 One Mind’s Eye feat. Elsieanne / Shiva
3 Kitty The Bill / Mister Mista
4 Gary B / Set Me Free
5 Elenah / Cositas De La Vida
6 Ritmo Intacto / Indigena
7 E-Love / Cause I Love You No More (Alster Lounge Chill Out Vocal Mix)
8 Slaven Kolak / Panonia
9 Robert Sol / So Awesome
10 DAB / Pure Joy
11 Ivan Tucakov / Cinnabar Mix
12 Triangle Sun / Beautiful
13 Gelka / Os Pastores Da Noitte
14 Future Loop Foundation / Monika’s Summer
15 Alejandro De Pinedo / Capricorn

DISC2
Artist / titile
1 Nera & Felix / Del Mar
2 La Caina / No Talking
3 Ibizarre / Las Brisas
4 Rue Du Soleil / Angel Eyes
5 Singas Project / Voice
6 Melibea / Lamento
7 Yann Kuhlmann feat. Fuego / Hablo Del Amor
8 Mads Arp feat. Julie Harrington / The Meaning Of Love
9 Paco Fernandez / Flores De Libertad
10 Jeff Bennett’s Lounge Experience feat. Alexandra / Sympathy
11 Luminous feat. Julie Harrington / Let You In
12 Pep Llado feat. Antonio Martinez “El Nono” / Vai Vedere
13 Hey Negrita / One Mississippi (Chris Coco Mix)
14 Victor G. De La Fuente feat. Oscar Portugues / Tu Despertar (Original Chill Mix)
15 Viggo feat. Glow / Rivers Flow

アルバムの評価

★★★★★★★★★☆
【評価の内訳】4.7
【構成・バランス】A=2
【飽きのこなさ】A=2
【曲の好み】Av.0.7
Aランク:
 Disc1:-
 Disc2:-
Bランク:
 Disc1:1曲目、2曲目、3曲目、4曲目、5曲目、6曲目、7曲目、9曲目、11曲目、12曲目、13曲目、14曲目、15曲目
 Disc2:2曲目、3曲目、6曲目、8曲目、11曲目、12曲目、13曲目、14曲目、15曲目

シリーズの前・後、同年

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同じ年の別シリーズ

  1. Café del Mar Dreams 4 (Compiled by Bruno)
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