このアルバム
ピアノの音が綺麗だし、ポップでキャッチーでメロディアスなセカンド・アルバム。
とにかく聞きやすい。
とても聞きやすいし、ミーハーな感じだが、それがなにか?
イイじゃん別に。ワタシ、こういうミーハーなの好きアルよ。
ハウスというよりはJ-Popの延長のような感じですらあるが、それがなにか?
イイじゃん別に。ワタシ、こういうJ-Popなら好きアルよ。
ハウスの入門として良いと思う。
和風な音も入っていて良い感じだ。
そうした感じは1曲目にもチラリと見受けられるし、題名から想起されるように4曲目などもそうだ。
3曲目は和風というよりは、東洋的な部分がある。もっとも、3曲目はそうした雰囲気よりも、明るくてポップな音が前面に出ており、聞いていてハッピーにさせてくれる。
アルバムではCOLDFEET、arvin homa aya、Kat McDowell、Roland Clark (Urban Soul)、金原千恵子を迎えている。
あらかじめ断っておくが、このアルバムは個人的に結構好きだし、個人的な好みも上々である。
その上で、相当きついことを書く。
1.ベースのメロディライン等々はいいのだが、あらゆる音の精度が悪い。まわりにまともなエンジニアやリミキサーがいないのか?
2.低音域と中音域にいくつか音を足した方がイイ感じがする。バイオリンとピアノが高音域を支えているのだから、チェロなどで低音域をささえて見てもよかったのではないかと思う。
3.身も蓋もないいい方になるが、ボーカルを全取っ替えして取り直した方がイイ。なにより声質が悪い。歌謡曲ならマッチする声質だろうが、ハウスにあわないボーカルを使ってどうする。
4.リズムがほぼ一本調子なのがもったいない。いくつかの異なるリズムを組み合わせてみたり、主軸となるリズムに変化を持たせたりするだけでもいい。一つの曲にたいして、一種類のリズムしか使わないのはもったいない。
ということで、完全なダメ出しをすることになるが、完全リメイクをすれば、とても良いアルバムになると思う。
個人的にはすごくもったいないと思う。このもったいなさは、そう…
サッカーで例えれば、ボール支配率が8割を超えながら1-0で勝利したという感じ。野球なら毎回満塁までいくのに2-0で勝利したという感じ。つまりは、勝ったものの、何をやっているんだぁ!という不満が残る試合と同じ感覚なのだ。
9曲目SHINE & BRIGHT:これだけは言っておきたい。ハウスに向いたボーカルに代えてくれ…。
曲目
Daishi Dance
Melodies Melodies
2007
Label : Apt
1. HOME (DAISHI DANCE feat.COLDFEET)
2. PROLOGUE OF LIFE (DAISHI DANCE feat. arvin homa)
3. MUSIC LIFE IN FOREST
4. from japan to japan…..
5. I BELIEVE (DAISHI DANCE feat. Kat McDowel)
6. SOUL ROOTS
7. MOONRISE….MOONSET (DAISHI DANCE feat. Chieko Kinb)
8. WINTER NIGHT MELODIES (DAISHI DANCE feat. COLDFEET)
9. SHINE & BRIGHT
10. <ボーナストラック>LOVE, TRUST, BELIEVE -DANCE DANCE Remix- (DAISHI DANCE feat. Lori Fine)
アルバムの評価
★★★★★★★★★★
【評価の内訳】5.0
【構成・バランス】A=2
【飽きのこなさ】A=2
【曲の好み】Av.1.0
Aランク:3曲目、9曲目
Bランク:1曲目、2曲目、4曲目、5曲目、6曲目、8曲目、11曲目、12曲目
Daishi Danceプロフィール:
札幌を拠点にするHOUSE DJ。札幌の老舗CLUB「PRECIOUS HALL」で10年近くレギュラーパーティを続けている。毎月5時間~8時間ものロングセットを披露。2006年3月、COLDFEETのヴォーカリストLori Fineをフィーチャーしたダンストラック「LET LIFE LOOSE」の12inchシングルをリリース。 2006年7月にSTUDIO APARTMENT主宰のダンスミュージックレーベル「Apt.」より自身初のオリジナルアルバム”the P.I.A.N.O set” をリリース。