このアルバム
いつも通りのミックスCD。
今作も2枚組。前作までに比べると、若干パンチが無い感じであるが、それでも相変わらずの良い出来である。
DISC1
1曲目:森の中の神秘的な雰囲気の漂う曲。2重3重に重なったボーカルが神秘さに重みを付け加えている。リズムもゆったりしており、出だしとして良い感じである。
2曲目:インド的な香りが、そしてスパイスが漂ってくる。こういう一風変わったスパイスの効いた曲をセレクトするのは、Bambuddha Groveの特徴の一つである。
3曲目:少し古い感じの曲を持ってきているのは、続く曲のためであろう。
4曲目:そして、1979年の曲。前の曲とのつながりから、古さを感じさせないところがDJの腕が確かな証拠。
5曲目:さらに、1960年の曲。笛の音が印象的であるが、これはChill Out向けとしてそのまま使える曲。意外な掘り出し物の曲である。こういう風に昔の曲を好んでセレクトするのがどうも好きなDJのようである。このセレクトは、流れを作る上でとても効果的である。古いところから新しいところへ…その波がとても大きく、かつ大胆な流れを形成している。
11曲目:Cafe del Mar once(11)にも収録されている。Cafe del Marに収録されているのはグルービーな感じであるが、こちらのはリズムがほとんど無い。だから、曲としてのイメージが全然異なる。
12曲目:Lenny Ibizarre、つまりIbizarreのことであるが、従来のIbizarreの持つ感じとはずいぶんと違う。よりエスニックに、そして、生音に近い作りになっている。また、Ibizarre独特のシンセの音色が聞かれなくなっている。これは、方向転換をしたというよりも、幅を広げ始めたといって良いと思う。
15曲目:しっとりとしたトランペットの音が印象的である。時折聞こえてくる鳥の鳴き声は、夕涼みの時にねぐらに帰る鳥たちのさえずりのようでもある。
DISC2
4曲目:コンパイラーM.O.C. Paoliがプロデュースの曲。
5曲目:映画音楽の巨匠・Henry Manciniの曲で、私立探偵テレビ・シリーズの”ピーターガン”のテーマ曲をリミックス。Henry Maniciniは「ティファニーで朝食を」の主題歌、「ムーン・リヴァー」、「酒とバラの日々』」使用された「デイズ・オブ・ワイン・アンド・ローゼス」や「ひまわり」での「ロス・オブ・ラヴ」などの名曲を作曲している。1994年に他界。
7曲目:南米の暑い、とても暑い情熱がほとばしる一曲。これぞ、夏といって良いでしょう。
8曲目:コンパイラーM.O.C. Paoliの曲。その名もズバリBambuddha Grove。ジャジーな香りの中に、エスニックなスパイスがピリッと効いているのは、やはり、Bambuddha Groveをイメージしたからであろう。
12曲目:ピアノの叙情的な語りは、やはりラウンジのそれであろう。こういう曲が最後の方に来るのも、アルバムの流れをDJが考えながら作っている証である。
※この系統の音楽で他のアーティストを探したい場合は「チルアウトとラウンジとは」が多少なりとも参考になると思います。
曲目
“Bambuddha Grove The Gathering (vol 4)”
2004
compiled by
M.O.C. Paoli
label : Warner Dance
DISC1
artist / title
1 Monsieur Dodo / Road
2 Natacha Atlas / Just Like A Dream (Feat. Princess Julianna)
3 Tenor Saw / Golden Hen
4 Sly Dunbar / Senegal Market Place
5 Don Ralke / Ritual Of The Cobra
6 Sidestepper / Donde Va Mi Soledad
7 Electro Coco / Coco Do Mundo
8 B.W.Swing / Talk To Me
9 Pluto Project / Erophone
10 Urban Chill / Talk Show Host
11 Adani & Wolf Feat. Praful / Where Would I Be (Sem Seu Amor)
12 Lenny Ibizarre / Pink Flamingo
13 Aston Kitty / Groove Therapy
14 Peace Orchestra / Meister Petz
15 Sinetone / Carroussel
16 Nicolai Dunger / Last Night I Dreamt Of Mississippi
DISC2
artist / title
1 Gare Du Nord / L’Hotel Beat
2 Ernest Ranglin / Surfin’
3 Soel / My Singing Soul
4 Red Buddha / On The Way To San Juan (Fools Doubt It)
5 Henry Mancini vs P.M.F.M. / Peter Gunn
6 Trio Electrico / Echo Parcours
7 Moca / Clarke Boland
8 M.O.C.Paoli / Bambuddha Grove
9 Sandboy / Nieve
10 Alex Cortiz / Schmooz
11 Plej / Seasons
12 Funkbrueder / Martini Flavoured Party Girl
13 Soma M.G. / Vakuva
アルバムの評価
★★★★★★★★☆☆
【評価の内訳】4.3
【構成・バランス】A=2
【飽きのこなさ】A=2
【曲の好み】Av.0.3
Aランク:
Disc1:-
Disc2:-
Bランク:
Disc1:1曲目、2曲目、5曲目、11曲目、12曲目、15曲目
Disc2:5曲目、7曲目、8曲目、11曲目、12曲目