このアルバム
一言で言えば、惜しい!!!アルバム。
ニュージーランドのマオリの音楽をフィーチャリングしているコンセプトはよいのだが、アルバムの途中からがいけない。
アルバム全般にマオリ色を出した方が良かった。中途半端なポップ路線は明らかに失敗。これがなければもっと出来のよいアルバムだったはず。
1曲目Pukaea (The Trumpet):マオリ独特の音階とリズムが相まっている曲。途中途中に入る、マオリのトランペットの音が面白くてよい。森に根ざす力が躍動するような音楽になっている。この曲はよし。
2曲目Kotahitanga (Union):マオリの独特の掛け声がフィーチャリングされている。これが面白い効果をもたらしている。
3曲目Hautoa (Warrior)、4曲目Hineraukatauri (Goffess of Music)。うん?バラードとして考えればよいのか?微妙な感じである…
強調したいのは、惜しい!!!アルバムである。プロデューサーが違う人間だったら、全然違うアルバムになっていただろう。可能性を感じさせるだけに残念である。ボーカルのヒーニーの声質はとてものびやかで透き通る感じで気持ちがいい。これも、惜しいと思う要因の一つである。
※この系統の音楽で他のアーティストを探したい場合は「美しき曲たち ワールドでファンタジックな音色」が多少なりとも参考になると思います。
曲目
Oceania
1999
Album title
“Oceania”
Label : Point Music
1 Pukaea (The Trumpet)
2 Kotahitanga (Union)
3 Hautoa (Warrior)
4 Hineraukatauri (Goffess of Music)
5 He Tangata (People)
6 Kihikihi (Cicada)
7 Haere Ra (Farewell)
8 Pepepe (The Moth)
9 Tino Rangatiratanga (Self-determination)
10 Hautoa (Warrior) – Beatmasters 7″Mix
11 Kotahitanga (Union) – Beatmasters 7″Mix
アルバムの評価
★★★★★☆☆☆☆☆
【評価の内訳】2.8
【構成・バランス】C=1
【飽きのこなさ】B=1.5
【曲の好み】Av.0.3
Aランク:-
Bランク:1曲目、2曲目、3曲目、4曲目
Oceania(オセアニア)プロフィール
Oceaniaはヒネウェヒ・モヒ(愛称:ヒーニー)をリード・ヴォーカルとするプロジェクト。ヒーニーはヨーロッパ系の母とマオリの父の間に生まれ、父側のマオリの影響を受けながら育った女性。
Oceaniaには7種類のマオリの伝統楽器、パフ(マオリのドラム)、プトリノ(フルート)、フエ(ひょうたんで出来たマオリのフルート)、プカエア(ラッパ)、コアウアウ(マオリの代表的な笛)、プタアタラ(大きな巻貝)、タオンガ プオロが使われている。