このアルバム
坂本龍一とダンスリーとの共作。
まず、ダンスリーとは「ダンスリー・ルネサンス合奏団」といい、1972年、ディレクターの岡本一郎を中心に結成された演奏集団。
古楽器(リュート、ヴィオール、レベック、シターン、クルムホルン、サズ、カヌーンなど)を使って、中世ルネサンス音楽の演奏を開始したのが始まりで、演奏プグラム毎にセレクト・メンバーによる形式で活動。本アルバムも中世ルネサンスの香りがする内容である。
トータルが36分弱という短いアルバムであるが、風車が回っている黄金色の小麦畑が目に浮かぶような音楽であり、まさに「牧歌的」という言葉がぴったりである。
なお、タイトルの「the End of Asia」は坂本龍一のアルバム「千のナイフ」から取ったもの。本アルバムの8曲目がそれに該当する。
このアルバムのために書き下ろされた曲は、1曲目、11曲目。他に4曲目は「左腕の夢」、6曲目と8曲目は「千のナイフ」からそれぞれ取られている。
曲目
Ryuichi Sakamoto(坂本龍一)
+Danceries(ダンスリー)
1982
Album title
“the End of Asia”
Label : Nippon Columbia
1 Dance
2 2 Rondes
3 Fa la la la lan
4 Boku no Kakera
5 Instrumental Motet ; In seculum
6 Grasshoppers
7 Pour ce se d’amer
8 The End of Asia
9 A l’entrada del ten clar , Eya
10 Istampitta : Isabella
11 River
アルバムの評価
★★★★☆☆☆☆☆☆
【評価の内訳】2.0
【構成・バランス】C=1
【飽きのこなさ】C=1
【曲の好み】Av.0.0
Aランク:-
Bランク:1曲目
Ryuichi Sakamoto(坂本龍一)プロフィール
東京都立新宿高等学校卒業。東京芸術大学音楽学部作曲科卒業。同大学院修士課程修了。専門は民族音楽。
1978年に細野晴臣、高橋幸宏とともにイエロー・マジック・オーケストラ(YMO)を結成。同時期にアルバム「千のナイフ」をリリースし、ソロ・デビューを果たす。1983年にYMOを解散後、ソロ活動を行う。1983年、映画「戦場のメリークリスマス」で音楽を担当。その後映画「ラストエンペラー」の音楽をデイヴィッド・バーン、コン・スーとともに担当、アカデミー賞オリジナル作曲賞を日本人で初めて受賞。
アカデミー賞受賞後の1990年4月から、音楽の拠点をニューヨークに移す。