このアルバム
このアルバムがリリースされたときは話題を独占した。ジャケットを含めて、アルバム全体が一つの詩となっている一枚。間違いなく、傑作アルバム!!!
インドでの核実験を背景として、イギリス国内のインド系イギリス人への風当たりが強くなった。移民である彼らは、ヒンドゥを話せない。
かといってイギリス人としても認めてもらえない。つまり、ルーツとなるインドでも生活しているイギリスでも異邦人になってしまうのである。
そんな移民の子孫であるNitin Sawhneyは、移民の悲痛な叫びをこのアルバムで表現している。ジャケットは移民達の悲痛な叫びを現しているのかも知れない。しかし一方でアルバムの中では未来への希望をも体現している。
題名や、ジャケット、内コメントなどを知らなければ、音楽自体に強いメッセージ性を感じることはない。むしろ、西洋音楽にインド風のテイストを加えた新しいブレーク・ビーツと感じると思う。
※この系統の音楽で他のアーティストを探したい場合は「美しき曲たち ワールドでファンタジックな音色」が多少なりとも参考になると思います。
曲目
Nitin Sawhney
1999
Album title
“Beyond Skin”
Label : Outcaste
1 Broken Skin
2 Letting Go
3 Homelands
4 The Pilgrim
5 Tides
6 Nadia
7 Immigrant
8 Serpents
9 Anthem Without Nation
10 Nostalgia
11 The Conference
12 Beyond Skin
アルバムの評価
★★★★★★★★★★
【評価の内訳】5.0
【構成・バランス】A=2
【飽きのこなさ】A=2
【曲の好み】Av.1.0
Aランク:-
Bランク:1曲目、2曲目、3曲目、4曲目、5曲目、6曲目、7曲目、8曲目、9曲目、10曲目、11曲目、12曲目
アーティストの紹介
Nitin Sawhney(ニティン・ソーニー)プロフィール:
インド系イギリス人。曲調は、西洋的なのものにインド的な音階やメロディを乗せることにより、独特のものとなっている。