このアルバム
カフェ・デル・マー(Cafe del Mar)によるクラシック・シリーズ。ARIAと同時にリリースされた作品。
このアルバムでは本当にオーケストラを使用しています。前作ではクレジットに載っていないので、恐らくオーケストラではなかったのだろうと推測しています。
オペラを題材としているのが多いのは前作と同じですが、このアルバムではPaul Schwartzのオリジナル曲が5曲収録されているのが前作と異なるところです。
このオリジナル曲を聴くと、Paul Schwartzの作曲者としての能力の高さが分かります。このまま映画音楽を手がける事が出来る実力を備えているアーティストです。
また、クラシックの名曲をリミックスしているのも同じですが、こちらの方がリミックスがしっかりとしています。ただ、あまりにも原曲を尊重しすぎて、クラシックの香りがぬけ切れていないのが惜しいところです。
Cafe del Mar Aria (カフェ・デル・マー アリア)とCafe del Mar classic (カフェ・デル・マー クラシック)はCafe del Marシリーズの中のクラシックシリーズ。
1曲目 Arianna:クラウディオ・モンテヴェルディ。イタリアの作曲家。歌劇の様式の発展に大きく貢献した、初期バロックの作曲家。収録曲はオペラ「アリアンナの嘆き」。原題”Lamento d’Arianna”
2曲目 Ebben:アルフレード・カタラーニ。イタリアのオペラ作曲家。ヴェルディとプッチーニの名声の陰に隠れていますが、「ラ・ワリー」と「ローレライ」という2つの名作オペラを遺しています。収録曲はオペラ「ラ・ワリー」から。この2曲目のリミックスは見事である。会心の一曲。
3曲目 Addio:ジョゼッペ・ヴェルディ。収録曲はオペラ「椿姫」より。ヴェルディ中期の傑作で、世界中で最も上演回数の多いオペラの1つです。
5曲目 Barcarolle:ジャック・オッフェンバック。フランスの作曲家。ドイツ生まれ。オペラ「天国と地獄」で名声を博しました。その後、フランスに帰化。収録されているのは未完の遺作「ホフマン物語」から。
9曲目 Pavane:ガブリエル・フォーレ。フランス生まれ。代表曲は「レクイエム」です。他には、オペラ「ペネロープ」「プロメテ」、組曲「マスクとベルガマスク」「ペレアスとメリザンドなどがある。収録曲は管弦楽曲の「マスクとベルガマスク」の8曲目パヴァーヌ。
10曲目 Ave Maria:ジュリオ・カッチーニ。イタリアの作曲家。16世紀にフィレンツェで活躍した作曲家。作曲家としてよりも歌手として有名でした。収録されているのは代表曲「アヴェ・マリア」。
11曲目 Leirmann:フランツ・シューベルト。シューベルトの交響曲は生前演奏されることはありませんでした。ですがシューベルトの交響曲は、先進的な和声やオーケストレーションを取り入れたものでした。また、歌曲の名手でした。収録曲は歌曲集「冬の旅」より。
4曲目 Horizon、6曲目 Cantilena、7曲目 Sviraj (Lullabye)、8曲目 Interlude、12曲目 Lullabye (Sviraj)はPaul Schwartzによるオリジナル曲。
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※この系統の音楽で他のアーティストを探したい場合は「チルアウトとラウンジとは」が多少なりとも参考になると思います。
曲目
Cafe del Mar ARIA2
1999
Paul Schwartz
label : Cafe del Mar music
TITLE / BASED ON
1 Arianna / “Lament of Arianna” by Monteverdi
2 Ebben / “Ebben ne Andro Lontano” from La Wally by Catalani
3 Addio / “Addio” from La Traviata by Verdi
4 Horizon / original
5 Barcarolle / “Barcarolle” from Contes De Hoffman by Offenbach
6 Cantilena / original
7 Sviraj (Lullabye) / original
8 Interlude / original
9 Pavane / “Pavane” by Faure
10 Ave Maria / “Ave Maria” by Caccini
11 Leirmann / “Leirmann” from Die Winterreise by Schubert
12 Lullabye (Sviraj) / original
1999年の他のアルバム