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Cafe Mambo 2005の鑑賞録(曲目と感想と紹介を添えて)(おススメアルバム)

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このアルバム

さすがに大物DJ達が常日頃からプレイしているカフェだけあって、そのレジデントDJのレベルは高い。もっとも、競争の激しいイビサのカフェやハコのレジデントDJでレベルの低い人間がいるはずはないのだが…。

ちなみに、パーティの雰囲気を楽しむより大物DJの音楽を純粋に楽しみたい場合、こうしたカフェで聞いた方がイイかもしれない。

派手な展開などがなく、比較的地味目な印象。かといって、マイナーなアーティストをセレクトしているわけではなく、それなりに知られたアーティストの曲が並ぶ。それに、新しい曲だけでなく、古い曲も使っているので、音楽の幅が広がっている。

これは、初期にJose Padillaがコンパイラーとして活躍していた時期のCafe del Marシリーズに近いのかもしれない。

なので、悪くない。というより、結構イイゾこのシリーズ!!!

個人的には、みっけもののシリーズだった。

Reactが倒産して「Real Ibiza」シリーズがなくなり、Cafe del Marシリーズを補完するようなシリーズが他にパッと見あたらない中で教えてもらったシリーズ。(Ractの後継のResistも2007年末に倒産してしまったが…。)

他にもチル系等のシリーズはいくつかあるのだが、評判を聞かないし、国内のショップではお目にかかったことなく、ネット上だけでお目にかかるため、敬遠している。オススメがあれば、教えて下さい♪♪

DISC1

2曲目Lonnie Liston Smith / Quiet Moments:1978年のロニー・リストン・スミス(Lonnie Liston Smith)の曲。ロニー・リストン・スミスはレア・グルーヴ・シーンにおいて人気のピアニスト兼キーボーディスト。通常はフュージョンやクロスオーバーミュージシャンとして位置づけられる。

3曲目Ralph Falcon & Vivtoria Wilson James / Swim:前曲の流れから。ジャズというよりはR&Bなんだろうなぁ。2曲目と3曲目の間には30年近くの月日があるが、流れがとても自然。同じことは1曲目と2曲目にもいえる。

4曲目Leonard Morgan / Blue State:1~3曲目のワンセットが終わって、新しい展開へ。とはいっても完全に曲の感じが変わるわけではない。ストリングスの美しい曲。2001年の作。

5曲目Art Of Noise / Art Of Love:さて、ここで変わる。Art Of Noiseの「Love」シリーズの一曲。日本語がサンプリングされている。「光もない、影もない…」などのフレーズが続く。1990年の作。

6曲目Frontera feat. Sophie Barker / A Baia:Phil Mison(Cantomaの名義でも知られる)とPete Herbertのユニット。女性ボーカルもの。Café del Mar Ibiza Classics 3にも収録。

7曲目Raw Artistic Soul feat. Mirta Junio Wambrug / Buddhism:スチールドラムやパーカッションなど、東南アジア風。暖かい感じがする。ここまでの展開がとてもスムーズなのはすごいかも。それぞれの曲をバラバラに聴くと、繋がりがとても悪いはずなのに、徐々に、そして自然に雰囲気を変化させていっている。

8曲目Aya / Looking For The Sun:ここあたりまでくると、チルアウトな展開。プロデュースとミックスをBlue SixのJay Denesがやっている。つまりはオシャレ系ハウス。

10曲目:最初から哀愁の漂う旋律が流れる。ピアノといい、ストリングスといい、リズムですら、もの悲しさを感じさせる。夕方から夜にかけての音楽というよりも、むしろ秋の音楽。ボーカルものともいえるのかな?4分ぐらいから男性ボーカルが入る。

11曲目Sebastian Tellier / La Ritournelle:AfterlifeのSteve Millerと、Brendan Hustonのユニット。

12曲目Sydenham & Ferrer / Sandcastles:この曲もAfterlifeのSteve Millerが絡んでいる。

13曲目Ganga / Sweet Morning:Serve Chilled 59Luftkastellet2Café del Mar Ibiza Classics 1にも収録。

14曲目Moby / Swear:Mobyとしては冷たさの感じるアンビエント。

15曲目Henry Mancinni / Lujon:映画音楽のよう。それはそうで、ヘンリー・マンシーニ(Henry Mancini)は、数々のグラミー賞、アカデミー作曲賞に輝いた映画音楽家として有名で、「ティファニーで朝食を」でヘップバーンが歌った「ムーン・リバー」などで知られる。1972年の作。
Café del Mar Ibiza Classics 3にも収録。

DISC2

1曲目Barefoot / White Lines:ムーディに始まる。

2曲目Bionic Rockers / Code 0320:冷たさというか、冬から春にかけての雪解け水と、吹き抜ける風を感じさせるようなアンビエント。Hidenoru NakamuraとMinoru Tanzawaによる日本人ユニット。

3曲目Afterlife / Still:2003年の作。

4曲目Zero Room / Float Plane:シンプルな作りの曲だが、キックがシャープなため、曲に引き込まれる。

5曲目Bent / I Can’t Believe It’s Over:他の曲もそうなのだが、Bentの曲は完全なクラブ・サウンドというわけではないように思える。サウンドにはスタイリッシュなポップを感じるし、ブッラクなテイストというのも感じる。オシャレなポップ・クラブ・サウンドというのが印象である。

Bentはイギリスのノッティンガム出身のSimon MillsとNeil Tollidayによるユニットです。

それぞれ別プロジェクトでも活動もしています。ジャンルはElectronicaとされることが多いようです。

9曲目Battistessa / Let It Go:AfterlifeのSteve MillerとBattistessaによる。それにしても、AfterlifeのSteve Millerの絡む曲というのが多い。

10曲目Steve Miller & Pete Gooding / Bacalao:AfterlifeのSteve MillerとこのシリーズのコンパイラーPete Goodingの共作。ここ辺りからラテンサウンドへと移行。

11曲目Buscemi / Viaje Feliz:前曲からの流れでラテン・フレーバーをまき散らしている。2003年の作。

12曲目Dos Hombres / S’estagnol:AfterlifeのSteve MillerとCantomaPhil Misonによる豪華なユニット。それぞれのサウンドが出ている曲となっている。

14曲目Ralph Myerz & The Jack Herren Band / Nastsha ’75:イイ感じに大味な展開。

※この系統の音楽で他のアーティストを探したい場合は「チルアウトとラウンジとは」が多少なりとも参考になると思います。

※曲のリストをうまくご活用ください。きっとお目当ての曲が見つかると思います。良い音楽との出会いを楽しんでください。
※この年にリリースされたアルバムを下に方に載せておりますので、ご参考になさってください。

曲目

Cafe Mambo
2005
Cafe Mambo 2005
compiled by:
Pete Gooding
label : In the House

DISC1
artist / title
1. Cagedbaby / Marmalade
2. Lonnie Liston Smith / Quiet Moments
3. Ralph Falcon & Vivtoria Wilson James / Swim (Exclusive)
4. Leonard Morgan / Blue State
5. Art Of Noise / Art Of Love
6. Frontera feat. Sophie Barker / A Baia
7. Raw Artistic Soul feat. Mirta Junio Wambrug / Buddhism
8. Aya / Looking For The Sun
9. Plantlife / When She Smiles She Lights The Sky (4 Hero Remix)
10. Sebastian Tellier / La Ritournelle
11. Kid Stone / Souk Rok
12. Sydenham & Ferrer / Sandcastles (Afterlife Mix)
13. Ganga / Sweet Morning
14. Moby / Swear
15. Henry Mancinni / Lujon

DISC2
artist / title
1. Barefoot / White Lines
2. Bionic Rockers / Code 0320 (Ambient Mix)
3. Afterlife / Still
4. Zero Room / Float Plane
5. Bent / I Can’t Believe It’s Over
6. Ilya / Bliss (Max Sedgley Remix)
7. Mocky feat. Taylor Savvy / Catch A Moment In Time (Ewan Pearson’s Memory Blissed Remix)
8. Furry Phreaks / Lament For A Dead Computer Part 1
9. Battistessa / Let It Go (Original Mix)
10. Steve Miller & Pete Gooding / Bacalao
11. Buscemi / Viaje Feliz
12. Dos Hombres / S’estagnol
13. Dano / Czech Da Flute
14. Ralph Myerz & The Jack Herren Band / Nastsha ’75
以下、注釈がないかぎり、2004年か2005年の曲。

アルバムの評価

★★★★★★★★☆☆
【評価の内訳】4.4
【構成・バランス】A=2
【飽きのこなさ】A=2
【曲の好み】Av.0.4
DISC1
 Aランク:10曲目
 Bランク:4曲目、7曲目、8曲目、12曲目、13曲目
DISC2
 Aランク:2曲目
 Bランク:4曲目、5曲目、12曲目、14曲目

コンパイラーの紹介

Pete Gooding


イギリスのバーミンガム出身。

バーミンガムでDJ活動をはじめ、1996年からイビサのカフェ・マンボのレジデントのDJ。Cafe MamboはCafe del Marの近くにある。Cafe MamboもCafe del Mar同様に海岸に面しているが、サンセットを楽しむスペースではない。Cafe Mamboでは名クラブのプレ・パーティー会場としても有名。プレ・パーティーは、本パーティが待てない人たちのために催されるもので、夕方から深夜0時ぐらいまで行われる。本パーティのプロモーションのために、大物 DJ がプレイしに来ることも少なくない

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