「寝ずの番」をみました。マキノ雅彦監督第一回作品。
マキノ雅彦監督は俳優・津川雅彦です。
笑えます。とにかく笑えます。
そして、ちょいと泣けます。
それは、上方落語の重鎮が死ぬ間際からのドタバタ騒ぎ。そして、通夜での出来事。
本来はこうした通夜を笑いにするのは不謹慎な話です。
もちろん、落語家らしく故人を明るく送ろうという意味合いもあるので、多少は賑やかにという雰囲気はあります。ですが基本は至ってまじめ。
故人の思い出話などを語りあい、故人を偲ぶのは普通の通夜と同じ。
ですが、故人が落語家と来ては、面白かった思い出話ばかりが話題に上る。
故人の面白い思い出話に花を咲かせているうちに、皆故人を失った悲しみが増幅していくシーンなどは、こちらもジーンとしてしまいます。
そうそう、忘れていました。
この映画、笑えるのですが、ちと下ネタ系が多いです。
というより、下ネタのオンパレードです。
通常、テレビの放映などでは”ピーッ”が入り込む言葉ばかりが出てきます。
まじめに”ピーッ”を入れていたら、全編ほとんどが”ピーッ”になってしまいます。
誰か一緒に見に行くのでしたら、こうした冗談が通じる相手と一緒でなければ、最初の場面から気まずい雰囲気になりますので、ご注意。
ちなみに、私が見に行ったときは、周りがおばちゃんばかりで、ゲラゲラ笑ってました。
ええ、とてもたくましいお方ばかりで、おかげでこちらも気兼ねなく笑うことができ、楽しく見ることが出来ました。
この映画の一つの楽しみは、ちょい役で出てくる豪華ゲスト。
本当にちょい役。弔問に訪れる場面だけに登場する豪華なキャストは津川雅彦の人脈がものをいっているのでしょう。
誰が出ているかは実際に映画を見て確かめられた方がよいと思います。
映画情報(題名・監督・俳優など)
寝ずの番
(2006年)
監督:マキノ雅彦
原作:中島らも 『寝ずの番』(講談社刊)
エンディングテーマ: A・cappellers 『Don’t Worry, Be Happy』
出演:
橋太/中井貴一
茂子/木村佳乃
橋次/笹野高史
橋弥/岸部一徳
橋鶴/長門裕之
志津子/富司純子
元鉄工所の社長/堺正章
橋枝/木下ほうか
橋七/田中章
多香子/土屋久美子
美紀/真由子
小田先生/石田太郎
田所/蛭子能収
バーの女/高岡早紀
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