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(映画)THE 有頂天ホテル(2006年)の考察と感想とあらすじは?

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三谷幸喜監督によるコメディ映画です。

都内の高級ホテル「ホテルアバンティ」の中ですべてが展開します。

大晦日、年をまたいだ2時間のリアルタイムのドラマ。つまり24(Twenty Four)と同じですね。

「THE 有頂天ホテル」では、主要な登場人物について秒単位で、どこに居て、何をしているかの設定をしていたようです。

例えば、副支配人(宿泊部長)の新堂平吉がロビーにいるときには、客室係の竹本ハナはどこどこにいて、なになにをしている。これを主要登場人物全員について作成していたようです。

ですから、人物の登場タイミングに齟齬はきたさないようになっています。

これが、映画全体に緻密さを上手く与えています。前半でのアレが、後半でアレにつながって…あのアイテムが、回りに回って、アアなって…ムニャムニャ……等々の、細かい芸が満載。

この細かいシチュエーションの設定が数多くあるため、恐らく三谷幸喜の仕掛けを全部見抜くのは1回では難しいのではないかと思いました。

また、この設定が生かされるのが、ホテルの中という、限定された空間であったことだろうと思います。

これは、長い間舞台をやってきている三谷幸喜監督ならではのものでしょう。

舞台をそのまま映画に持ってきた感じであり、暗転のないスピーディな舞台を見ている感覚を持ちました。

主要登場人物も多く、誰に焦点を当ててみるかによって、映画の楽しみ方も変わるだろうと思います。私は総支配人(伊東四朗)にどうしても目がいってしまいました。

あと、気になったのは会社社長の板東健治(津川雅彦)と息子・板東直正(近藤芳正)親子。…アリエネェ、あの耳…。

関係ないところで、気になったのが、シンガー・桜チェリー役のYOU。…老けたねぇ、ロートル歌手役がはまりすぎ。

様々な楽しみ方が出来る作品だと思います。

三谷幸喜監督作品

この年に公開された映画やドラマを下に方に載せておりますので、ご参考になさってください。

あらすじ/ストーリー/ネタバレ

都内の高級ホテル「ホテルアバンティ」。

新年のカウントダウンパーティーまであと2時間あまり。

ホテルの威信にかけ、これを無事終えることが副支配人の新堂平吉(役所広司)に課せられた責務。

ホテルアバンティで働く沢山の従業員達。

総支配人、副支配人、アシスタント・マネージャー、客室係、ウェイター、ベルボーイ、ホテル探偵、表には見えない隠れたセクションで働く人々。パーティーのショーに出演するためにやって来る芸人達。

そして様々な「訳あり」の宿泊客たち。

汚職議員、自殺願望の大物演歌歌手、コールガール、家族の反対を振り切って愛人に会いに来た会社社長、訳ありなフライトアテンダント、副支配人の別れた妻。

あるエピソードの主人公が、別のエピソードでは脇にまわったりと、物語は縦横無尽に絡み合い、迷路のようなホテルの中で、それぞれの物語は同時進行で進んでいく。

映画情報(題名・監督・俳優など)

THE 有頂天ホテル
(2006年)

監督:三谷幸喜
製作:亀山千広/島谷能成
脚本: 三谷幸喜

出演:
副支配人(宿泊部長)・新堂平吉/役所広司
客室係・竹本ハナ/松たか子
ベルボーイ・憲二/香取慎吾
アシスタントマネージャー・矢部登紀子/戸田恵子
総支配人/伊東四朗
副支配人(料飲部長)・瀬尾高志/生瀬勝久
筆耕係・右近/オダギリジョー
ウェイター・丹下/川平慈英
客室係・野間睦子/堀内敬子
ホテル探偵・蔵人 (アリtoキリギリス)/石井正則
国会議員・武藤田勝利/佐藤浩市
コールガール・ヨーコ/篠原涼子
只野憲二の幼馴染・小原なおみ/麻生久美子
堀田 衛/角野卓造
堀田由美/原田美枝子
芸能プロ社長・赤丸寿一/唐沢寿明
シンガー・桜チェリー/YOU
スパニッシュマジシャン・ホセ河内/寺島進
腹話術師・坂田万之丞/榎木兵衛
会社社長・板東健治/津川雅彦
板東の息子・板東直正/近藤芳正
大物演歌歌手・徳川膳武/西田敏行
徳川の付き人・尾藤/梶原善
声の出演:
ダブダブ/山寺宏一

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