アンドリュー・ロイド=ウェバーのミュージカルを映画化したミュージカル映画です。
最初に流れる曲はあまりにも有名ですので、聞いたことがある人は多いと思います。
「オペラ座の怪人」は、1909年にフランスの作家ガストン・ルルーが発表した小説で、これを原作として数多くの映画、ミュージカルが作られました。
映画も多くのバージョンがあり、また、怪人自体の設定が異なっていたり、ラストが異なっていたりとバリエーションに富んでいます。
あらすじ/ストーリー/ネタバレ
1905年。
パリのオペラ座で、オークションが行われている。
猿のおもちゃを競り落としたのは、ラウル・シャニュイ子爵だった。セリを競ったのは一人の女性。
続いてオークションに出されたのは巨大なシャンデリア。競売人は語った。”オペラ座の怪人”の奇妙な物語を…。
1861年。
オペラ「ハンニバル」のドレス・リハーサルを中断し、新しい支配人が紹介された。フィルマンとアンドレだ。
プリマドンナのカルロッタ・ジュディチェルリは新しい支配人たちのために、もったいつけて歌を一曲披露する。と、その時、緞帳が落ちてきて危うくカルロッタに当たるところだった。
コーラスやダンサーたちは、オペラ座の怪人の仕業であると口々に叫んだ。
オペラ座の怪人はアンドレとフィルマンに従来と同じくするように要求してきた。
5番のボックス席は怪人のためにあけておくこと。給料を支払うこと。
カルロッタは今夜の舞台に出ないと言い張った。だが、代役はいない。
マダム・ジリーは、コーラス・ガールのクリスティーヌ・ダーエが代わりに役を演じてみたらと提案した。
ためしに歌わせてみると、すばらしい。代役は決まりだ。
舞台終了後、クリスティーヌが控室に戻ると、音楽の天使からの声が聞こえてきた。
この声の持ち主こそ、彼女の師匠の声だった。
クリスティーヌはマダム・ジリーの娘・メグに打ち明けていた。自分は音楽の天使に教わって、歌が上達したのだと。それは、かつてクリスティーヌの父が他界する時、音楽の天使を天国から送ろうと、父が約束をしていた、まさにその約束が果たされたものだと信じていた。
オペラ座の支配人が変わるのと同時にパトロンも変わっていた。そのパトロンはクリスティーヌの幼馴染のラウル・シャニュイ子爵だった。
クリスティーヌは気が付いていたが、ラウルの方でも気がついて、舞台後に食事に誘われる。
だが、音楽の天使は怒っていた。
彼はクリスティーヌの前に姿を現した。フードを被りマスクをつけた怪人がそこにいた。
怪人はクリスティーヌをつれて、オペラ座の地下の洞窟や地下水路を通って、彼の家へ連れてきた。
クリスティーヌはそこで怪人のマスクの下の素顔を見てしまう…。
クリスティーヌの行方不明事件でオペラ座の評判はうなぎのぼりで、チケットは完売。
やがてクリスティーヌも戻ってきたが、舞台はカルロッタで行うことになった。
しかし、この舞台も怪人の策略によって、カルロッタの声が出なくなるなど、結局は代役としてクリスティーヌが舞台に立つことになった。
仮面舞踏会が開かれた。
クリスティーヌとラウルは秘密の婚約をしていた。
この舞踏会に怪人が現れ、自作のオペラの上演するよう要求してきた。
オペラの中で仮面を被った登場人物に入れ替わり、舞台の上で怪人とクリスティーヌが共演することになる。クリスティーヌもラウルも怪人に気付く。
怪人を捕まえるために警察官が取り囲んでいたが、天井からシャンデリアが落ちてきて、オペラ座は大混乱。そのすきに、怪人はクリスティーヌを誘拐し、自分のすみかに逃げ込む。そして、ラウルが追いかけた。
怪人はラウルを人質にしてクリスティーヌに自分と一緒になれと迫る。
クリスティーヌは怪人の境遇や人生に対して同情と憐憫の情を示したため、怪人は泣きながらラウルを解放して、闇の中に消えていった。
1905年。
ラウル・シャニュイ子爵は墓参りに出かけた。
亡き妻・クリスティーヌの墓だ。
そこには一本のバラが置かれていた。そして、バラにはかつてラウルがクリスティーヌに送った婚約指輪がかかっていた…。
映画情報(題名・監督・俳優など)
オペラ座の怪人
(2004年)
監督:ジョエル・シューマカー
製作:アンドリュー・ロイド=ウェバー
原作:ガストン・ルルー
脚本:ジョエル・シューマカー,アンドリュー・ロイド=ウェバー
音楽:アンドリュー・ロイド=ウェバー
出演:
ファントム/ジェラルド・バトラー
クリスティーヌ/エミー・ロッサム
ラウル/パトリック・ウィルソン
マダム・ジリー/ミランダ・リチャードソン
カルロッタ/ミニー・ドライヴァー
フィルマン/シアラン・ハインズ
アンドレ/サイモン・キャロウ
メグ・ジリー/ジェニファー・エリソン
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