感想/コメント
新しいシャーロック・ホームズ像(シャーロック・ホームズ(2009年))の第2弾です。
アクションそのままに、知性と肉体がぶつかり合う、「動的」なシャーロック・ホームズです。今回は登場する宿敵モリアーティ教授も肉体派です。
映像も、前作同様の独特の色感を保持したままです。
このシリーズで描かれるシャーロック・ホームズは、見た目でインテリ臭を消し去っているため、こうした色感でなければかなり汚い印象を受けたかもしれません。
この色感は、ウェットなロンドンの気候とは真逆の、乾いた、それこそアメリカ中西部の空気感を感じさせます。こうした色感の絵画は結構多いです。その乾いた空気感に、冷たさを加えた感じでしょうか。
新しいシャーロック・ホームズ像といえば、「SHERLOCK/シャーロック」シリーズは外せません。
あらすじ/ストーリー/ネタバレ
1891年。
ヨーロッパ各地では連続爆破事件が発生して世間を賑わせていた。
シャーロック・ホームズはあらゆる状況から犯人がジェームズ・モリアーティ教授とであると断定していた。
ホームズはアイリーン・アドラーの動向を監視した。彼女が接触する相手を確かめるためだ。その相手はホフマンシュタール博士だった。彼女は彼に小包を届けて小包を開けてみると、爆弾が仕込まれていた。
ホームズが爆弾を処理している間にアイリーンとホフマンシュタール博士は逃げた。だが、ホフマンシュタール博士はすぐに暗殺されてしまう。一方、アイリーンはモリアーティ教授に会いに行って、そのまま殺されてしまう。
ホームズはジプシーの占い師・シムザ・ヘロンに会った。
彼女の兄弟はアイリーンがホフマンシュタール博士に届けた本来の受取人だからだ。
シムザに仕向けられた殺し屋とホームズが闘っている間に、シムザは逃げてしまった。
ワトソンが結婚した。相手はメアリー・モースタン。
この後、ホームズはモリアーティ教授と会った。そして、モリアーティ教授はホームズを脅した。ワトソン夫婦をアイリーンのように不幸にはしたくないだろうと…。
ワトソンとメアリーが新婚旅行に出発した。だが、列車の中で、モリアーティ教授の放った刺客に襲われた。ホームズは二人を護るために車内に潜んでいた。
ワトソンは新婚旅行もそのままに、ホームズと一緒に占い師・シムザを探しにパリに向かった。
シムザは兄のルネが所属していた団体の本部へホームズとワトソンを連れて行った。そして、爆弾がどこかに仕掛けられたことを知る。
ホームズは、爆弾はパリ国立オペラ内にあると推測した。だが、モリアーティが上手だった。爆弾はVIPが集まっているホテルに仕掛けられていたのだ。
ホテルの爆発の真の目的は、出席者アルフレッド・マインハルト暗殺をわからなくするためだった。
マインハルトの暗殺により、ホームズたちはドイツに向かった。
たどり着いたのは武器工場。ここでホームズはモリアーティ教授に捕まえられてしまった。だが、ここはワトソンの活躍によりホームズは辛くも脱出することができた。
脱出したホームズたちはスイスに向かった。スイスでは平和サミットが行われる。ここでモリアーティ教授は事件を起こすつもりに違いない。
そして、事件を起こす犯人こそ、ルネであり、ルネは容姿を変えるためにホフマンシュタール博士の整形手術を受けていたのだ。
ホームズとモリアーティ教授の最終対決が始まった…。
映画情報(題名・監督・俳優など)
シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム
(2011年)
監督:ガイ・リッチー
キャラクター創造:アーサー・コナン・ドイル
原案:ライオネル・ウィグラム、マイケル・ロバート・ジョンソン
音楽:ハンス・ジマー
出演:
シャーロック・ホームズ / ロバート・ダウニー・Jr
ジョン・ワトソン / ジュード・ロウ
アイリーン・アドラー / レイチェル・マクアダムス
ブラックウッド卿 / マーク・ストロング
メアリー / ケリー・ライリー
レストレード警部 / エディ・マーサン
トマス卿 / ジェームズ・フォックス
カワード卿 / ハンス・マシソン
クラーク巡査 / ウィリアム・ヒューストン
シムザ・ヘロン / ノオミ・ラパス