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(映画)レッドクリフ PartII -未来への最終決戦-(2009年)の感想とあらすじは?

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感想/コメント

「赤壁の戦い」の「せ」の字も感じないままに、中途半端に終わった「レッドクリフ PartI」とは異なり、本作はまさに「赤壁の戦い」一色の映画となっています。…まぁ、当たり前と言えば当たり前ですが。

そもそもが一本の映画にするはずが、長くなりすぎたので二本に分けたために、前作が中途半端になったわけなのですから、二本を連続して見るのがこの映画の正しい見方と言えます。

昔の映画は途中で小休止を入れて、長編を上映することがありましたが、今のご時世そんなことはできません。時代の趨勢というものでしょう。

本作は火攻めによる合戦シーンが最大の見せ場となっています。

この曹操軍の艦隊が燃えて岸壁が赤く染まったところから「赤壁」の名がついたわけで、映画のようにもともと赤壁の名があったわけではありません。

とはいえ、名前がないと分かりづらいから、映画の中では「赤壁」の名前を使っているのでしょうけど。

胸が熱くなるシーンがあるとしたら、決戦を前に節句の祝いの餅を皆で食べる場面でしょうか。

覚悟を決めた兵士たち、そして、すべてを周瑜に託す決意を決めた主従の信頼。そうした漢たちの熱い思いが伝わる場面です。

とはいえ、見方を変えるとあまりにベタすぎて白けた人もいたのではないでしょうか。

このシーンのあとからは本格的な戦闘シーンになります。

そしてラストを迎えるのですが、私は「おいおい、ちゃんと追討戦を描けよ」と突っ込んでしまいました。

最後に。甘興という登場人物がいます。甘寧をモデルとしているのですが、一体なぜ名前を変える必要があったのかが本作で分かりました。

(映画)レッドクリフ PartI(2008年)の考察と感想とあらすじは?

三国志演義をベースにした「赤壁の戦い」を中心に描いた映画。歴史スペクタクル映画と言いたい所だが...。残念だが、映画史上に残る名作ではない。過去の名作と比べてしまうと、どうもねぇ。

あらすじ/ストーリー/ネタバレ

80万の曹操軍をわずか5万で迎え撃つ孫権・劉備連合軍は、周瑜と孔明の活躍でどうにか撃退に成功する。

思わぬ大敗を喫した曹操だったが、2000隻の戦艦を率いて赤壁へと進軍する。

曹操は、兵の士気を高めるために、蹴鞠の大会を催した。最も活躍した孫叔材は、曹操に昇進を言い渡された。

男装して潜入していた孫権の妹・尚香と孫叔材は試合中に手助けした縁から仲が良くなる。

この尚香と孫叔材の友情というか愛情というのが、一つの映画の軸になっている。それも、敵と味方に分かれて、戦うべき相手としてである。

この伏線があって、ラストの周瑜のセリフになるのである。

曹操軍に疫病が蔓延する。尚香は曹操軍に疫病が蔓延していることを伝書鳩に託して孔明に伝えた。曹操は死体を船に積み、連合軍のいる対岸へと流す。

これにより連合軍にも疫病が拡がり、ついに劉備は自軍の兵と民のため撤退を決断する。

しかし、孔明は周瑜とともに戦うため、ただひとり戦地に残った。

劉備たちが去った後の陣営には、矢が5万本程度しか残っていなかった。劉備たちが4万本の矢を持って行ったためだ。

この責任を問われた孔明は、三日で10万本の矢を調達すると周瑜に宣言する。

一方、周瑜も水上戦に長けた曹操軍の武将・蔡瑁と張允を排除してみせると宣言する。

お互いの首をかけた真剣勝負は前半の見せ場となっているし、胸すく場面でもある。

周瑜のもとに幼なじみの蒋幹が訪ねてきた。蒋幹は曹操が小喬を手に入れるために戦争を始めたことをほのめかした。

旧交をあたためるふりをしながら周瑜の動向を探っていた蒋幹は、蔡瑁と張允が周瑜と裏で繋がっていることを知った。そのことを示す手紙を曹操のもとへと持ち帰るが、それは周瑜が用意した偽の手紙だった。

孔明は藁で覆った船20隻を率いて敵陣へと侵入した。孔明は濃霧になるのを待っていたのだ。

視界不良の中、弓矢の一斉攻撃を受け、敵の矢を手に入れることに成功する。

10万本もの矢を孔明に奪われたとは知らず、蔡瑁と張允は意気揚々と陣営に引き上げるが、蒋幹が持ち帰った手紙を曹操に突きつけられ、処刑されてしまう。

尚香が帰還した。曹操軍の陣営の配置図を完成させてのことだ。

皆は火攻めが有効と判断したが、風向きが悪かった。孔明は、風向きが東南の風に変わる日を割り出した。

その頃、小喬は、一艘の船に乗って曹操のもとへと向かっていた。

風が東南の風に変わろうとしている。戦を仕掛けようとする曹操を小喬は一杯のお茶で引きとめた。

そして、風が変わった。

この年に公開された映画やドラマを下に方に載せておりますので、ご参考になさってください。

映画情報(題名・監督・俳優など)

レッドクリフ PartII -未来への最終決戦-
(2009年)

監督 / ジョン・ウー
アクション監督 / コリー・ユン
製作 / テレンス・チャン、ジョン・ウー
製作総指揮 / ハン・サンピン、松浦勝人、ウー・ケボ、千葉龍平、デニス・ウー、ユ・ジョンフン、ジョン・ウー
脚本 / ジョン・ウー、チャン・カン、コー・ジェン、シン・ハーユ
撮影 / リュイ・ユエ、チャン・リー
美術 / ティム・イップ
衣装デザイン / ティム・イップ
音楽 / 岩代太郎
主題歌 / アラン

出演
周瑜 / トニー・レオン
孔明 / 金城武
小喬 / リン・チーリン
尚香 / ヴィッキー・チャオ
曹操 / チャン・フォンイー
孫権 / チャン・チェン
趙雲 / フー・ジュン
甘興 / 中村獅童(特別出演)
劉備 / ユウ・ヨン
魯粛 / ホウ・ヨン
孫叔材 / トン・ダーウェイ
驪姫 / ソン・ジア
関羽 / バーサンジャプ
張飛 / ザン・ジンシェン
黄蓋 / チャン・サン

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