応答せよ。スカイキャプテン、応答せよ!!
こういったレトロ・フューチャー、スチームパンクというのはアドベンチャー物にとてもマッチします。個人的に好きなジャンルです。
映像もセピアがかって時代を感じさせる演出もとても良いです。リアリティよりも、映画の雰囲気を重視していているのは好印象でした。
この映画のそもそもの始まりは、監督のケリー・コンランが自宅のパソコンを使いながら、4年をかけて6分間の映像を製作したところにあります。
超オタッキーな作業をし続けたというわけです。これが認められ監督を任されることになったというのだから、頭が下がります。
そして、監督の作った6分間の映像の威力は抜群で、錚々たるオスカー級俳優たちがこぞって出演を希望したといいます。
キャラクター達も良かったです。
余計なことばかりをする新聞記者のポリー・パーキンス。彼はスクープのためならば、狡いことも平気でやります。このポリーが命よりも大事にしているのがカメラ。フィルムの枚数がほとんど無くなり、誤ってシャッターを押した時には涙すら流します。
アンジェリーナ・ジョリー演じるフランキー・クックは眼帯をしています。どうみても海賊です。率いているのはユニオンジャックがなびく、空に浮かぶ文字通りの「空母」。
松本零士氏のキャラクターであるキャプテン・ハーロックとクイーン・エメラルダスを足して割ったような印象を持ちました。
そうそう、スカイキャプテンとデックスの関係なんかはキャプテン・ハーロックと大山トチローの関係にも似ている気が…。これは、かなり強引でしょうか…。
ともあれ、次回作を期待したい作品です。
あらすじ/ストーリー/ネタバレ
1939年、ニューヨーク万国博覧会の年。世界一高い寄港地であるエンパイアステートビルに巨大な飛行船ヒンデンブルグ3号が停泊する中、またしても著名な科学者失踪のニュースが報じられる。
カメラ片手に第一線へと飛び出し、スクープをものにするNYクロニクル紙の敏腕新聞記者ポリー・パーキンスは、著名な科学者が連続して失踪している事件の調査に、独自で乗り出していた。
そんな彼女の目に信じられない光景が飛び込んでくる。摩天楼の上空を巨大なロボットの大群が飛来し、人間を襲い始めたのだった。
それはニューヨークだけではなかった。世界中の大都市に奇妙な巨大ロボット軍団が飛来し、人間を襲い始めたのだ。
ニューヨークの人々が逃げまどう中、ロボットたちはストリートを破壊、車を踏み倒し、ビルを押しつぶしていく。
無謀にもその模様をカメラに収めようとしたポリーは間一髪のところで、元恋人で空軍のエースパイロット、スカイキャプテンことジョー・サリバンに救われる。
スカイキャプテンは超一流の飛行技術と、危険を顧みない勇気で敵に立ち向かい、誰もがその活躍を期待する空のヒーローである。
ポリーの追っていた科学者連続失踪事件と、今回の巨大ロボットニューヨーク襲撃事件。この二つの事件に関連を見出したスカイキャプテンは、ポリーと協力して事件の謎を追う。
失踪した科学者たちの共通点とは。彼らは何を研究していたのか。また、ロボットたちは誰によって何のために作られたのか。
その疑問の末にたどり着いたのは、一人のドイツ人科学者トーテンコフ博士の存在だった。トーテンコフは何を企んでいるのか?
スカイキャプテンの基地がロボットに襲われた。
ロボット達を操る怪電波の発信場所をスカイキャプテンの相棒で天才技師デックスが突き止めようとしていたところだったが、デックスは連れ去られてしまう。
しかし、デックスはヒントを残してくれていた。その場所とはネパールであった。
すぐさまスカイキャプテンとポリーはネパールに飛んだ。
ネパールでは廃墟となったウラン鉱山を見つけたが、ここでも危機が襲ってくる。
そして、スカイキャプテンはついにトーテンコフの居場所を突き止めた。それは地図にも載っていない島であった。
だが、そこにたどり着くまでの燃料がない。スカイキャプテンは空に浮かぶ要塞を拠点とする謎の女艦長フランキー・クックに助けを求める。
そして、乗り込んだ島でみた物とは…。
映画情報(題名・監督・俳優など)
スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー
(2004年)
監督:ケリー・コンラン
製作:ジョン・アヴネット、サディ・フロスト、ジュード・ロウ、マーシャ・オグレズビー
製作総指揮:アウレリオ・デ・ラウレンティース、ラファエラ・デ・ラウレンティス、ビル・ヘイバー
脚本:ケリー・コンラン
音楽:エドワード・シェアマー
VFXディレクター:スコット・E・アンダーソン
出演:
スカイキャプテン(ジョー・サリバン) / ジュード・ロウ
ポリー・パーキンス / グウィネス・パルトロー
フランキー・クック / アンジェリーナ・ジョリー
デックス / ジョヴァンニ・リビシ
ペイリー編集長 / マイケル・ガンボン
謎の女 / バイ・リン
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