シリーズ3の第3話。通算9作目。
「最後の挨拶」と「犯人は二人」を下敷きにしています。
モリアーティ亡き後の最大のライバル登場。
新聞社の経営者にして、恐喝の帝王。マグヌセン。
第7話「空の霊柩車」(シリーズ3第1話)の最後の場面でシャーロックがジョンを篝火の中から救出する映像を観ていたのはマグヌセンでした。
今回もかなり「えぇΣ( ̄□ ̄;;;)!!」な展開があります。
まずもって、メアリーの正体。
そして、マグヌセンを巡る決着の仕方。
そして、そして、最後に現れるある人物。
よくもまぁ。
だからこそ、このSHERLOCKは面白いのですけれど。
シリーズ
- SHERLOCK/シャーロック第1話「ピンク色の研究」(シリーズ1第1話)
- SHERLOCK/シャーロック第2話「死を呼ぶ暗号」(シリーズ1第2話)
- SHERLOCK/シャーロック第3話「大いなるゲーム」(シリーズ1第3話)
- SHERLOCK/シャーロック第4話「ベルグレービアの醜聞」(シリーズ2第1話)
- SHERLOCK/シャーロック第5話「バスカヴィルの犬(ハウンド)」(シリーズ2第2話)
- SHERLOCK/シャーロック第6話「ライヘンバッハ・ヒーロー」(シリーズ2第3話)
- SHERLOCK/シャーロック第7話「空の霊柩車」(シリーズ3第1話)
- SHERLOCK/シャーロック第8話「三つの兆候」(シリーズ3第2話)
- SHERLOCK/シャーロック第9話「最後の誓い」(シリーズ3第3話) 本作
- 映画「SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁」(2015年)(第10話)
- SHERLOCK/シャーロック第11話「六つのサッチャー」(シリーズ4第1話)
- SHERLOCK/シャーロック第12話「臥せる探偵」(シリーズ4第2話)
- SHERLOCK/シャーロック第13話「最後の問題」(シリーズ4第3話)
あらすじ/ストーリー/ネタバレ
スモールウッドがマグヌセンに質問をしている。
それは、マグヌセンが首相に対して持っているとされる影響力についてだった。
マグヌセンは首相に対してわずかな影響力さえ持っていないという。
だが、彼は恐喝の帝王と恐れられている人物だ。新聞社の経営者で、イギリス人ではない。
マグヌセンは相手の急所をつかんで、そこに付け入る。
スモールウッドの急所は夫。
マグヌセンはスモールウッドの書類を見始めた。
スモールウッドが机に向かって座って、書類に目を通している。
マグヌセンがやってきた。
スモールウッドの夫がかつて15歳の少女に送った手紙のことを話し始めた。
スモールウッドは帰り道のなか、ベーカー街によることに決めた。
ジョンとメアリーのところにケイトがやってきた。
息子が昨日の夜帰ってこなかったという。薬物中毒者なのだという。
ジョンはケイトの息子を連れ帰りに出かけた。
そして、あろうことかその場にシャーロックがいた…。
マイクロフトがシャーロックを待っていた。
マグヌセンに絡んだ話だ。
彼は新聞社の経営をしているが、自分の権力と富を情報を獲得するために利用している。西側のすべての重要もしくは影響を与えるあらゆる人物の重大な急所を握っている。恐喝のナポレオンなのだ。
最近、禁断の知識を蓄えておく難攻不落の城を造った。名前はアップルドーという。
そのマグヌセンがシャーロックのもとを訪ねてきた。
夜。
ジョンはマグヌセンの会社にやってきた。すでにシャーロックがいる。
二人はマグヌセンのオフィスに忍び込んだ。
そこでシャーロックが出くわしたのは、今にも射殺されそうになっているマグヌセンだった。そして、殺そうとしていたのは、なんと、メアリーだった。
なぜ…?
シャーロックはメアリーに撃たれ、倒れた…。
病院。
シャーロックが息を吹き返した。
ベッドサイドにメアリーの姿が。シャーロック、ジョンには言わないで。
病院からシャーロックが消えた。
メアリーはシャーロックを追っていた。
シャーロックの隠れ家は三ヶ所ある…
メアリーはシャーロックの居場所にたどり着いた。
シャーロックはメアリーに問う。
メアリーは1972年10月に死産となっている。チジック霊園に墓がある。15年前、君は彼女の名前と生年月日、身元を取得した。その日より前に君が「友達」を持たないのはそういう訳だった。
そして、シャーロックは続ける。あの時、メアリーはミスをしたわけではなかった。単に入院させるのに十分な程度に、死なない程度に、外科手術だったんだ。
事件を扱おう。シャーロックは言う。
これをすべてジョンが見ていた…。
シャーロックの実家。
ジョンとメアリーの夫婦も一緒だった。
ジョンはあの後にメアリーからもらったUSBメモリを取り出した。「A.G.R.A.」と書いてある。
二人は何ヶ月ぶりかの会話をした。
「A.G.R.A.」には、メアリーが何者だったかはすべてそこに入ってる。シャーロックは一定の推測をしていた。腕前から判断して、君は諜報部員、もしくはかつてそうだった。英語を話しているが、イギリス人ではない。
そして、何かから逃れている。だが、マグヌセンはメアリーの秘密を知っている。だからあいつを殺そうとした。
ジョンは、USBメモリを暖炉に放り投げた。中身は見ていない。
君の過去にあったことは、君だけの問題だ。君の未来に起こることは…僕にも「権利」がある。
メアリーは目に涙を浮かべた。
ヘリコプターが来た。
シャーロックとジョンはアップルドーに向かう。
アップルドー。
マグヌセンは近づいてくるヘリコプターの音を耳にしてウイスキーのグラスを下ろした。
マグヌセンはシャーロックに秘密の保管室を見せた。
アップルドーの保管室とは、マグヌセンの「精神の館」のことだった。シャーロックの知っている「精神の館」を同じだ。ただここに座り、目を閉じる…そして「私の保管室」へと下りていくんだ。
シャーロックはその場で固まったまま、白い部屋の床を見つめていた…。
マイクロフトの指揮する一隊が駆けつけてきた。
その目の前で、シャーロックはジョンのピストルを抜いてマグヌセンに向け発砲した。
メアリーによろしく伝えてくれ。もう安全だって伝えてやってくれ。
マイクロフトはつぶやいていた。シャーロック。何てことをしてしまったんだ。目の前にいるのは、幼い少年時代の弟だった。弟は怯えた顔をして上を見つめながら手を掲げて泣いていた。
飛行場。
シャーロックとジョン、メアリーが別れを惜しんでいた。
ジェット機は滑走路を進み始めた。
…。
イギリス中のTVがジャックされた。
「さみしかったかい?」
それはモリアーティだった。
映画情報(題名・監督・俳優など)
SHERLOCK/シャーロック
第9話「最後の誓い」
(シリーズ3第3話)