Dead Can Dance / A Passage In Timeの紹介と感想(超超おススメアルバム)

このアルバム

宗教的な雰囲気も漂うため、系統的にEnigmaやDeleriumと同系列に見られることもあるが、音楽性はDead Can Danceの方が遥かに優れていると思う。ただ、この退廃的な音楽に嫌気を感じなければの話しである。

Dead Can Dance初のBest Album。初期のものから収録されており、数曲新作が入っているので、最初に聞くのにはとてもよいアルバム。

ヨーロッパ的退廃、中世的な世界、キリスト教から見た異教徒的な音楽が渾然一体となっている。ヨーロッパ的退廃といっても、産業的な退廃を感じさせることはない。あくまでも、耽美的であり妖しい感じの退廃が全体を覆うように音楽が構成されている。

だからこそ、Dead Can Danceの退廃は美しい。Dead Can Danceの音楽は退廃が”美”であるすらと感じてしまう。

かなりの部分を占めている生音が繊細かつダイナミックに曲を盛り上げている。現在のように打ち込みの部分が増え、複雑な音楽を作りやすい環境にあっても、ここまでの音楽を表現できるアーティストは数少ないであろうし、また、再現するにしても再現自体が極めて難しいと思う。それだけ、よく作り込まれている作品である。

※この系統の音楽で他のアーティストを探したい場合は「美しき曲たち ワールドでファンタジックな音色」が多少なりとも参考になると思います。

曲目

APassageInTime
Dead Can Dance
1991
Album title
“A Passage In Time”
Label:4AD

Dead Can DanceをAmazonで探す

1 Saltarello
2 Song Of Sophia
3 Ullyses
4 Cantara
5 The Garden Of Zephirus
6 Enigma Of The Absolute
7 Wilderness
8 The Host Of Seraphim
9 Anywhere Out Of The World
10 The Writing On My Fathers Hand
11 Severance
12 The Song Of The Sybil
13 Fortune Presents Gift Not According To The Book
14 In The Kingdom Of The Blind The One-eyed Are Kings
15 Bird
16 Spirit

アルバムの評価

★★★★★★★★★★
【評価の内訳】5.0
【構成・バランス】A=2
【飽きのこなさ】A=2
【曲の好み】Av.1.0
Aランク:-
Bランク:1曲目、2曲目、3曲目、4曲目、5曲目、6曲目、7曲目、8曲目、9曲目、10曲目、11曲目、12曲目、13曲目、14曲目、15曲目、16曲目

Dead Can Dance(デッド・カン・ダンス)プロフィール

イギリスのレーベル4ADの1980年代を代表するアーティストの一つ。Brendan Perry(ブレンダン・ペリー)とLisa Gerrard(リサ・ジェラルド)を中心に、オーストラリアで結成。Cocteau Twins(コクトー・ツインズ)、This Mortal Coil(ディス・モータル・コイル)やBauhaus(バウハウス)といったグループと供に活躍。特徴としては、ヨーロッパ的な退廃と中世的な要素を取り入れている。グループ名は退廃を意味する「デカダン」から取っているらしい。
Lisa Gerrard(リサ・ジェラルド)は映画『グラディエーター』の作曲も手がけた。

Dead Can Danceの他のアルバム

Dead Can Dance / Spiritchaserの紹介と感想(おススメアルバム)
インダスやナイル。ジャケットのアフリカンな仮面。そうした単語や画像が並ぶように、古代文明をモチーフにした感じのアルバムとなっている。古の偉大な文明の魂を探しに行く旅の詩。