映画「ショーシャンクの空に」(1994年)を観た感想と作品のあらすじや情報など

翻訳:
ネタバレ満載
おススメ:Fire TV StickApple TVChromecast

※ネタバレ満載ですのでお気をつけください。
関連記事を下の方で紹介しています。
一度ご覧ください。

感想/コメント

★★★★★★★★★★

レッドが仮釈放になってからの終盤が見所だろう。「こうあって欲しい」という結末に向かって一気に突き進んで行ってくれる。とても清々しい気分となる終わり方だ。

この願っている通りの結末になるからこそ、この映画は何度見てもグッと来るのだろう。

物語の大半は、レッド視線であり、レッドから見たアンディである。そのため、語り口はレッドとなっている。こうすることで、アンディを客観的に表現することに成功している。

レッドから語らせることにより、アンディの芯の強さ、強い心が上手く表現されている。

アンディは終始「希望」を捨てなかった。

レッドに向かって言うセリフ。希望はいいものだよ。だぶん一番のものだ。いいものは決してなくならない。
“Hope is a good thing, maybe the best of things. And no good thing ever dies.”

レッドは「そんなものは塀の中じゃ不必要だ」というが、アンディは反論もせず強くも主張しなかった。彼は内の中で強く秘めていたのだ。

そのアンディは「希望」をレッドに語った。それは、メキシコのジワネタホに住むこと。ジワネタホは太平洋に面している。太平洋の別の名は「記憶の無い海」。そこに住んで、海岸の近くにホテルを開き、古いボートを買って修理して客を乗せて釣りに出る。

「記憶のない海」とは、太平洋があまりに広く、一切の記憶や信条を持たない、ということからきているらしい。

そして、この映画の最もいいセリフは次だと思う。レッドが呟くセリフだ。映画の最後のセリフでもある。

“I hope I can make it across the border. I hope to see my friend, and shake his hand. I hope the Pacific is as blue as it has been in my dreams. I hope.”

希望とは、自由とは、内なる胸の中に常に持ち続けていなければならないのだ、ということを教えてくれる映画である。

小ネタ

原作はスティーブン・キングの「刑務所のリタ・ヘイワース」(「ゴールデンボーイ―恐怖の四季 春夏編」収録)。
1987年に映画化する権利をフランク・ダラボンに売り契約料を小切手として受け取ったのだが、敢えて現金化しなかったそうだ。小切手は額縁に入れられてダラボン監督に送り返されたという。

あらすじ/ストーリー

有罪判決

1947年。

アンドリュー・デュフレーン (アンディ)は、妻とその不倫相手のプロゴルファーを射殺した罪に問われる。

無実を訴えるも終身刑の判決が下り、ショーシャンク刑務所への服役が決まる。

アンディは若くして銀行副頭取を務める程の才覚の持ち主だ。

ショーシャンク刑務所

ショーシャンクに長年服役するエリス・ボイド・レディング (レッド)はもう何度目かとなる仮出所の審査を受けたが、仮出所は認められなかった。

レッドは刑務所での「調達屋」だ。

レッドが落胆し部屋を出ると、アンディを含む新しい受刑者達が車で来たことを知る。

新しい囚人達はノートン所長とハドリー主任刑務官から刑務所の規律を叩きこまれた。

その晩、取り乱した新人受刑者はハドリーの暴力で死んでしまう。

一月後

人と交わるのを避けているように見えたアンディがレッドに声をかけた。

調達屋としてのレッドに、鉱物採集のための小さなロックハンマーを注文したのだ。

この時、レッドはボッグズとその一味に気をつけろと忠告した。やつらは人間のクズだ。

この日を境に、アンディはレッドと交友を重ね始める。その一方で、ボッグズとその一味に性的行為を強要され、抵抗のため生傷が絶えない生活が続いた。

屋根の修理作業

1949年。

アンディは屋根の修理作業中、ハドリー主任刑務官の遺産相続問題を知り、解決策を提案した。

その代わり、作業仲間達へのビールと引き換えにした。

ビールを手に入れ仲間達から尊敬される一方で、ハドリーら刑務官からも一目置かれるようになる。

アンディがボッグズらに襲われ、全治1ヶ月の重傷を負ってしまった際には、ハドリーがボッグズを半殺しにした。それ以来、アンディを襲う者はいなくなった。

アンディが治療を終え独房に戻ってくると、レッドに注文してたリタ・ヘイワースの大判ポスターが退院祝いとして置かれていた。

図書係に配置換え

独房の抜き打ち検査があった。

アンディの部屋からは何も見つからなかった。

だが、これはノートン所長によるアンディの値踏みだった。

アンディは図書係に配置換えとなり、50年服役している老囚人ブルックスの助手となる。

この配置替えの目的はノートン所長や刑務官達が自身の税務処理や資産運用を行わせることだった。

アンディは元銀行家としての手腕を発揮する一方で、図書係としても州議会に図書館予算の請求を毎週送るようになる。

ブルックスの仮釈放

1954年。

ブルックスに仮釈放の許可が下りるが、ブルックスは塀の外の生活を恐れていた。

仮釈放で外へ出たが、結局、外の生活に馴染むことはできなかった。

ブルックスは最期に首を吊った。

フィガロの結婚

手紙に根負けした州議会はわずかばかりの寄付金と古書をショーシャンク刑務所に送った。

アンディは送られてきた荷物の中に「フィガロの結婚」のレコードを見つけ、所内放送で流して懲罰房送りとなる。

1963年。

アンディが州議会にさらに手紙を送り続けた結果、年度毎の予算まで獲得し、倉庫同然だった図書館は囚人達の娯楽と教養を得る場となっていた。

ノートン所長の不正

ノートン所長は、囚人達の社会更生を図るという名目で、彼らを労働力として野外作業を始めさせ、そのピンハネや土建業者達からの賄賂を受け取り始める。

その頃、アンディは「ランドール・スティーブンス」という架空の人物を作り出し、ノートン所長の多額の不正蓄財を見事に隠蔽していた。

トミー

1965年。

新たに入所したトミーは、レッドの仲間達と打ち解けた。

高卒資格を望むトミーにアンディは文字の読み書きから教え始めた。そして、トミーは見事に合格した。

トミーがアンディの過去を知ると、以前にいた刑務所での話をはじめた。それが本当なら、アンディは無実だった。

アンディは所長に再審請求するように頼み込むが、不正蓄財を知っている彼を自由にさせる気はない。アンディを懲罰房に入れて考えを改めさせた。

所長とハドリーは、無実の鍵を握るトミーを脱獄したように見せかけ射殺した。

嵐の晩

トミーの死から1ヶ月。

アンディは再び不正経理を行うことを条件に懲罰房から出される。

レッドはアンディから仮釈放になったら、自分がプロポーズをした木の根元の黒曜石の下を掘れと伝言した。

レッドはアンディの様子におかしな点を感じ、不安な晩を過ごすことになる。

外は嵐だ。

脱獄

翌朝の点呼。

アンディが房から消えていることが発覚する。

所長やハドリーもアンディの房に向かったが、どうやって消えたのかがさっぱりわからない。

やがて、ラクエル・ウェルチのポスターの裏に大穴が開いていることが分かった。アンディは20年間ロックハンマーで壁を掘り続け、ついに脱獄したのだった。

脱獄したアンディは架空の人物であるスティーブンスに成りすまし、所長の不正蓄財を全額引き出し、告発状を新聞社へ送り、メキシコへ逃亡した。

アンディの告発状によってハドリーは逮捕され、所長は拳銃自殺した。

レッドの仮釈放

レッドは服役40年目にして仮釈放されるが、ブルックスと同様に外の生活に順応できない。

レッドはアンディの伝言を思いだし、言われた場所に向かった。

そこで見つけたのはアンディからのメモだった。

レッドはメキシコへ向かった。そして、アンディと再会した。

映画情報(題名・監督・俳優など)

Shawshank

ショーシャンクの空に
(1994年)

監督:フランク・ダラボン
原作:スティーヴン・キング
脚本:フランク・ダラボン
音楽:トーマス・ニューマン

出演:
アンディ/ティム・ロビンス
レッド (エリス・ボイド)/モーガン・フリーマン
ヘイウッド/ウィリアム・サドラー
ウォーデン・サミュエル・ノートン/ボブ・ガントン
ブルックス・ヘイトレン/ジェームズ・ホイットモア
バイロン・ハドリー/クランシー・ブラウン
トミー・ウィリアムズ/ギル・ベローズ
ボッグス・ダイアモンド/マーク・ロルストン

受賞

アカデミー賞7部門ノミネート
 作品賞、主演男優賞、脚色賞、撮影賞、編集賞、作曲賞、音響賞

ゴールデングローブ賞2部門ノミネート
 男優賞、脚色賞

第19回日本アカデミー賞 外国語映画賞

キネマ旬報ベストテン 外国映画作品賞、読者選出外国映画監督賞、読者選出外国映画ベスト・テン第1位

毎日映画コンクール 外国映画ベストワン賞

報知映画賞 外国作品賞