映画「トロイ」を観た感想と作品のあらすじや情報など

ネタバレ満載
おススメ:Fire TV StickApple TVChromecast

※ネタバレ満載ですのでお気をつけください。
関連記事を下の方で紹介しています。
ご参考になさってください。

感想/コメント

★★★★★★★★☆☆
世界最大最古の歴史叙事詩、ホメロスの「イリアス」を映画化した作品。神話を描いた作品らしく映像は美しいものに仕上がっている。

すべては神話の中の話だが、描かれているのは、生身の人間たちの愛憎であり名誉である。

神話の世界を生身の人間の世界に描き直したのは、一つには、神話の世界の町であったはずのトロイ(ギリシア神話に登場する都市イリオスの別名)が、現実に存在したという事実かあるからだろう。

シュリーマンによってトロイが発掘されたということは、ホメロスによって書かれた「イリアス」の世界も現実にあった可能性がある。ならば、神話の英雄たちを生身の人間として描いてもおもしろいのではないだろうか。

映画の見所の一つはアキレスとヘクトルとの一騎打ちだろう。そして、もう一つの見所は”トロイの木馬”だと思う。

この木馬は、ギリシア軍の船を解体して作られており、一見して船の形を彷彿させてくれる。挿絵等で描かれているような直線的な木馬ではない。この映画の中の木馬の方が現実味がある。

さて、アキレスは、ギリシア神話に登場する英雄で、ホメロスの「イリアス」の主人公である。

プティア(プティーア)出身で、プティア王ペレウス(ペーレウス)と海の女神テティスとの間に生まれた。足が速く、「イリアス」では「駿足のアキレス」などと形容される。

テティスは、アキレスがトロイ戦争に加わると命を落とすことを予言した。これは映画でも描かれているところである。

この後、テティスはアキレスをスキュロス島に送り、女の格好をさせた。アキレスはここで、スキュロス王リュコメデスの娘デイダメイアとの間にネオプトレモスをもうけたが、ここは映画では割愛されている。

そこに、商人のなりをしたオデュッセウスが勧誘に来た。オデュッセウスは女向けの商品に武器をまぜて展示した。

女たちが見向きもしない中、アキレスだけが武器に手を出したため、正体をあばかれ、アキレスはトロイ戦争に引きずり出された。この部分のいきさつは映画とは異なっている。

アキレスは、友人パトロクロスと共に、ミュルミドーン人たちを率いて50隻の船と共にトロイ戦争に参加した。

ギリシア勢がトロイ戦争を開始してから十年目、ある事情により、戦利品で愛妾のブリセイスを総大将アガメムノンに奪われる。理不尽な行為に腹をたてたアキレスは、それ以降戦いに参加しなくなる。

映画では短期間での戦いが描かれているが、実際は十年かかる壮大な戦いだったのだ。

アガメムノンの仕打ちに怒って戦いに参加しなくなったアキレス。このため、ギリシア勢は総崩れとなり、陣地の中にまで攻め込まれる。

これを見たパトロクロスは、ギリシア勢を助けてくれるようアキレスに頼んだが、アキレスは承知しない。そこでパトロクロスはアキレスの鎧を借り、ミュルミドーン人たちを率いて出陣する。これに勇気を得たギリシア勢はトロイ勢を押し返す。

しかし、パトロクロスはトロイの王プリアモスの息子・ヘクトルに討たれ、アキレスの鎧も奪われてしまう。

このあたりは映画と若干異なる。

パトロクロスの死をアキレスは深く嘆き、復讐のために出陣することを決心する。

テティスはアキレスのために新しい鎧を用意し、アキレスに授ける。出陣したアキレスは、トロイの名だたる勇士たちを葬り去る。トロイ勢が城内に逃げ去る中、門前に一人、ヘクトルが待ち構える。

このあたりも映画と若干異なるが、大筋は押さえている。

アキレスはヘクトルを討ち、戦車の後ろにつなげて引きずりまわす。ヘクトルの父プリアモスはこれを悲しみ、深夜アキレスのもとを訪れ、息子の遺体を返してくれるように頼む。アキレスはプリアモスをいたわり、ヘクトルの遺体を返す。

そして、ヘクトルの葬儀の記述をもって、ホメロスの「イリアス」は終わる。

この後、アマゾーンの女王で女神のごときペンテシレイアの加勢やエチオピア勢を率いてきたメムノン(暁の女神エオスとティトノスの子)の加勢があるがトロイの劣勢は変わらない。

アキレスはトロイのスカイアイ門の前で戦っていたが、急所のアキレス腱をトロイの王子パリス(一説によるとアポロン)に射られ、瀕死の重傷を負って倒れた。しかしアキレスは再び立ち上がり、トロイ勢を追い回す。

しかし予言通り、ついに死の運命が彼を捉える。

あらすじ/ストーリー/ネタバレ

ギリシアのスパルタとトロイの間に無血同盟が結ばれた。スパルタのメネラウス王(ブランダン・グレッソン)は、長年にわたる敵であるトロイの王子ヘクトル(エリック・バナ)を和解の宴に招いた。それを祝うための宴がスパルタで催されていた。

二人の指導者が長年続いた戦争と破壊の終結を祝った日の夜、ヘクトルの弟で数々の浮き名を流してきていたパリス(オーランド・ブルーム)は、メネラウスの妻ヘレン(ダイアン・クルーガー)の寝室に忍び込んだ。二人は出会った瞬間から、禁断の恋に落ちていた。そして、パリスは情熱のままに、ヘレンをメネラウスの宮殿から奪い去る。

トロイ侵攻の口実を得たギリシア王アガメムノン(ブライアン・コックス)は、屈辱に燃える弟のスパルタ王メネラオスとともに、全ギリシアを挙げての進軍を開始する。

アガメムノンは、対トロイ戦争に参戦させるために、アキレス(ブラッド・ピット)を呼び出す。アキレスは、敵がその名を耳にしただけで恐怖に凍りつくといわれる無敵の戦士だった。

人々はアキレスの母親は女神であり、彼が母親から不死の力を与えられていると噂したほどだった。だが、このアキレスとアガメムノンは不仲である。

千艘ものギリシア軍の船がトロイの海岸に上陸し、アキレスがその超人的な能力で攻勢をかけると、ギリシア軍はたちまち海岸を占領した。ヘレンは、自分が幸福を手に入れた代償に心を痛めるが、どうすることもできない。

パリスの愛が彼女を支えていたが、パリスも自らが同胞にもたらした災厄に打ちひしがれていた。

アキレスは、個人的な利得のためだけに行動するアガメムノンに対する軽蔑を隠そうとしない。アキレスは自分以外の誰かのために戦うことはなかった。

トロイとの戦いはギリシア勢の思うようには進まなかった。その中で、アキレスはブリセウス(ローズ・バーン)と出会う。プリセウスはヘクトルの従姉妹である。

アキレスの功績に対する戦利品として与えられたものだったが、アガメムノンがアキレスへの怒りと嫉妬からブリセウスをさらってしまう。激怒したアキレスは王のために戦うことを拒否する。

アキレスを欠いたギリシア軍は苦戦を強いられることになる。

映画情報(題名・監督・俳優など)

Troy
トロイ
2004

監督:ウォルフガング・ペーターゼン
製作:ゲイル・カッツ/ウォルフガング・ペーターゼン/ダイアナ・ラスバン/コリン・ウィルソン
製作総指揮:ブルース・バーマン
脚本:デヴィッド・ベニオフ
撮影:ロジャー・プラット
音楽:ガブリエル・ヤーレ
原作:ホメロス

出演:
アキレス/ブラッド・ピット
ヘクトル/エリック・バナ
パリス/オーランド・ブルーム
ヘレン/ダイアン・クルーガー
オデュッセウス/ショーン・ビーン
アガメムノン/ブライアン・コックス
プリアモス/ピーター・オトゥール
メネラウス/ブレンダン・グリーソン
テティス/ジュリー・クリスティ
ブリセイス/ローズ・バーン