このサイトで扱っているチルアウトやラウンジとは

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このサイトで扱っているチルアウトやラウンジとは

このサイトで取り扱っている音楽はジャンルをかなり限定しています。というより、マニアックと言って良い程だと思います(笑)。

ここで扱っている「チルアウト」なんて言葉を聞いた事のある人は、ほとんどいらっしゃらないのではないでしょうか。

でも、「ヒーリング」「癒し」系の音楽なら、ほとんどの皆さんは知っているのではないでしょうか?

「チルアウト」も「ヒーリング」「癒し」も、ある意味、根本の所では大差がないと私は思っています。

では、チルアウトとは一体何でしょうか?

“Chill Outはクラブミュージックの一形態ですが、踊ることに主眼を置いているわけではないようです。くつろいだ場の雰囲気を共有する音楽とでもいうべきものあり、この点がLoungeと共通するところでしょう。

英英辞典によれば、Chill Out は俗語で calm down and relax となっています。要するに、気持ちを落ち着かせてリラックスすることを指す俗語でのようです。

リラックスするために、場の雰囲気(サンセットを見る等)を整え、それに適した音楽を提供して作り上げられてきたのがChill Outです。

音楽のChill Out(チル・アウト)は、そういう場の雰囲気を作り上げるために成立してきた音楽といえます。”

つまり、根本の所では、双方ともリラックスすることを主眼に置いているのです。

さて、では何が違うのでしょうか?

個人的に思うのは、「ヒーリング」「癒し」とうたわれているCDは、テキトウに有名な人の曲を寄せ集めている感じがします。

これに対して、「チルアウト」と銘を打っているCDは、始まりから終りまでストーリー性があるものが多い気がします(そうではないのもあります)。

そのストーリー性のために、有名無名のアーティストが散りばめられているのが特徴的でしょう。

「チルアウト」のCDでは、始まりはゆっくり、中盤で少し盛り上げ、終盤でクールダウンする、といったような明確なコンセプトが感じられますが、「ヒーリング」「癒し」では、それが感じられません。

ストーリー性やコンセプト性に関しては、あくまでも好みの問題なので、どちらがどうとは言い切れませんが、”アルバム主義”の人にとっては「チルアウト」の方が合うと思います。

チルアウトについては、いつ頃から始まったのかは定かではありません。人によっては特定アーティストのアルバム名から来ているという人もいます。

例えばKLFの”Chill Out”(1990年)から来ているという人もいます。

しかし、チルアウトで最も有名なCafe del Mar(カフェ・デル・マル)が1980年代初頭からこのジャンルを店で流していたことを考えると、おそらく違うでしょう。

チルアウトとラウンジの類似点と相違点

最初にチルアウトとヒーリング/癒し系の違いを述べてみました。チルアウトのイメージを掴んでもらうために、敢てそうしました。

しかし、チルアウトにはヒーリング/癒し系以上に密接なカテゴリーがあります。

通常、ラウンジと呼ばれているカテゴリーです。

ラウンジは1960年代~70年代頃のムードミュージックを指す事が多かったのですが、最近ではクラブ系の音源を主体とした音楽を指すようになってきました。昔のラウンジと区別するために、ネオ・ラウンジと言ったりもします。

さて、このラウンジとチルアウトがどのように密接な繋がりがあるのかというと、アーティストが重なっているという点で密接なのです。

例えば、ラウンジのコンピレーションとチルアウトのコンピレーションを数枚買ってきたら、その中で何人かのアーティストが重なっている事に気が付くでしょう。

つまり、音楽的な傾向は非常に似ているのです。この観点から考えると、チルアウト/ラウンジとヒーリング/癒し系は全く別のカテゴリーといって良い位です。これらの間では、アーティストが重なる事はまずありません。

それでは、チルアウトとラウンジの違いとは一体なんでしょうか。

もちろん、双方に音楽的な傾向を見いだす事は可能です。しかし、アーティストが双方入り乱れている事を考えると、この点に違いを見つけるよりも、別のアプローチを取る方がよい感じがします。

私は、アウトドアとインドアの違いに双方の違いを見いだす方がいいのではないかと考えます。

チルアウトは夕陽を見るためにもともとかけられていた音楽だと述べましたように、アウトドアの音楽若しくは昼と夜の境(夜と昼の境)の音楽である感じがします。

それに対して、ラウンジはフーディングやレストランやホテルのロビー等でかけられているインドアの音楽若しくは夜の音楽である感じがするのです。

つまり、私はシチュエーションの違いが双方の違いであると考えるのです。

チルアウトの特徴

チルアウトの特徴としてダウンテンポの曲が多いのですが、必ずしもダウンテンポだけではありません。

サンセットを見ながら楽しむスタイルが中心のため、陽の高いうちはハウスが多く流され、そのため、ハウスがかなりの曲数にのぼります。

ハウスもボッサ・ハウスを主体とするブラジリアン・ハウスやクラブ・ジャズなどが多いようです。

ハウス以外にはアンビエントやブレークビーツ、DUB、ポップス、サントラ、クラシック等の曲も使われることが多いです。

様々なジャンルにクロスオーバーしており、一概に”これがチルアウト”といえるようなものはありません。

また、様々なジャンルが混じり合っているため、幅広い音楽の知識がないとChill Outは成立しません。

踊ることを主眼としている通常のクラブでかける音楽は特定のジャンルに偏っていることが多く、DJもそのジャンルのスペシャリストであることが多いのですが、チルアウトのDJはスペシャリストであるというよりジェネラリスト的傾向があります。

そのため、チルアウトの有名なDJは様々なジャンルを経てきたベテラン(言い換えるとおじさん)が多いです。

ベテラン揃いゆえに音のクオリティも高いのがチルアウトの持ち味でしょう。

チルアウトの代表格

チルアウトの中で最も有名なのがスペインのIBIZA島(イビサ島)のCafe del Mar(カフェ・デル・マー)です。

このCafe del Mar(カフェ・デル・マー)がなければチルアウトはなかったといえます。

ポップス界の様々な大物アーティストがCafe del Marにインスパイアされたと言っているように、音楽界に大きな影響を与えているカフェです。

このCafe del Mar(カフェ・デル・マー)が出しているコンピレーションはチルアウトのバイブルといって良いでしょう。

Cafe del Mar(カフェ・デル・マー)は1980年からDJ をレジデントDJとして営業を開始し、1994年からCafe del Mar(カフェ・デル・マー)のイメージアルバムをリリースしています。

Jose Padilla(ホセ・パディージャ:ホセ・パディーヤの表記の方が一般的にようです。インタビュー音声で聴くとホセ・パディージャと言っているように聞こえます。恐らくは標準スペイン語とは異なるのではないかと思います。カタルーニャ語の発音のような気がするのですが…どうなんでしょう?)

残念なことにJose Padilla(ホセ・パディージャ)は1996年の6枚目のアルバムを最後にCafe del Mar(カフェ・デル・マー)を去ってしまいました。

理由は「あまりに有名になりすぎた…」からだったそうです。その後、フランス人のBRUNOをレジデントDJとして迎え、現在ではさらに変遷を経ています。

このCafe del Mar(カフェ・デル・マー)を筆頭に近年様々なチルアウトコンピレーションがリリースされていますが、コンセプトやクオリティの面から首をひねりたくなるなるようなものが数多いのが実情です。

コンパイルされているアーティストのクレジットを見れば、音のおよその傾向が分かるのですが、アルバムによっては”おいおい”とつっこみたくなるようなコンパイルの仕方をしているものもあります。

そのほとんどはDJがコンパイルしたのではないので、アルバムを買うときはDJがコンパイルしているものを選ぶのがよいでしょう。

今までは個別のアーティストでチルアウトアーティストといえる人はあまりいませんでした。

そのため、初期の頃は、アルバムが様々なジャンルのアーティストの作品で構成されていました。しかし、最近ではチルアウトを聴いて育った世代が増えてきて、チルアウトアーティストと呼べる人たちも出てきています。

そういうアーティストが増えてくるとそのうち、チルアウトも一つのジャンルになるのかも知れません。